
Joan Baez Live in Japan (Vangurd) 1973
ジョーン・バエズ、1967年2月1日、東京厚生年金ホールでのライヴ盤です。
ライナーによると、その来日公演、公演関係者とのコミュニケイションがうまくいかず、更に反戦歌手として反体制の立場を明確に打ち出していたために内外から有形無形のプレッシャーを受け、彼女にとってとても印象の悪い来日公演になった由、よって、67年当時は発売許可が出ず1973年になってやっと許可が下り発売されるといういわくつきの一枚なんだそう。
と、そんな状況下でありながら、彼女の歌は美しく力強く、ギターの弾き語りながらその音楽からは根源的な「歌の力」をまざまざと感じとることが出来ます。最後に入っている"勝利を我らに"では観客もシングアウトし森山良子等日本のシンガーもコーラス参加しています。
中古レコード店を回っておられる方はお気づきかと思いますが、今でもジョーン・バエズの60年代から70年代に掛けての日本盤(Vangard、日本ではキングレコード発売)LPやシングルを安価でよく見かけます。これは如何に当時売れた(人気があった)こと、が、今に至っては需要は無くなっていること、を示しているわけで、何とも.........です。



'Live In Japan' 07 What Have They Done To The Rain
'Live In Japan' 10 Farewell To This Today
Live In Japan' 11 We Shall Overcome
この公演、行きませんでしたが覚えています。反戦歌手だったのでFBIかCIAがコンサート会場におり、彼女がいつ拘束されるかわからない状態で高崎一郎さんがヒヤヒヤしながら司会していたそうです。
>彼女がいつ拘束されるかわからない状態.....
そんな状況でありながら、よく来日してくれたなぁと思うと同時に、(だからこそか?)この優しく力強い歌唱には敬服しますね。真に芯のあるシンガーだったのですね、あらためて。
ビートルズのSheだのHerから変革しようとしてました。良いジャケとです。
日本ではベ平連が。変革の始まり。そんな時代だったのですね。