Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

The Roots of Eric Clapton

2022年06月03日 | Blues,R&B,Gospel
1,Lonesom and a Long Way : The Roots of Eric Clapton (Oldays) 2CD 1,100円
クラプトンがカバーしてきた自らのルーツと云うべきブルース曲を2枚のCDに40曲収録したもの。芽瑠璃堂のOldaysレーベルが企画編集し昨年発売したもので、私は中古入手しましたが税込み定価が1,650円というお買い得廉価盤。
90年代から同企画のCDは何種類かリリースされていたような記憶がありますが、そのヴォリュームからすると本盤が一番かも。
収録曲はブルースを積極的に聴いている方なら一度ならず聴いている有名曲ばかりですが、こうやって並べられるとこんなにカバーしていたのねとチト驚いたり(実際にはまだまだあるわけですし)。
戦前のカントリーブルースからモダンブルースまで名曲名演の雨嵐、クラプトンの演奏と並べて聴くもよし、ブルースス名曲集として聴くもよし、お安い価格ですしブルース入門にも最適な一枚かと。
全曲丁寧な解説とオリジナル盤の画像付き、至れり尽くせりです。

一つだけ戯言を。
クリーム時代に取り上げていた"アウトサイト・ウーマン・ブルース"、そのオリジナルであるブラインド・ジョー・レイノルズの1929年録音を初めて聴いた時の驚きは忘れられません、「これが、あーなるんだ!」というそのアレンジセンスに。そんな、素朴な驚きと感動がこのCDで味わえるかもしれません。

DISC-1(Urban blues side)
01. BOOM BOOM / JOHN LEE HOOKER
02. BABY WHAT’S WRONG / JIMMY REED
03. AIN’T THAT LOVIN’ YOU / JIMMY REED
04. I WISH YOU WOULD / BILLY BOY ARNOLD
05. A CERTAIN GIRL / ERNIE K-DOE
06. GOOD MORNING LITTLE SCHOOL GIRL / JOHN LEE ”SONNY BOY” WILLIAMSON
07. HIDEAWAY / FREDDY KING
08. HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN / FREDDY KING
09. ALL YOUR LOVE / OTIS RUSH
10. DOUBLE TROUBLE / OTIS RUSH
11. THE SKY IS CRYING / ELMORE JAMES
12. SPOONFUL / HOWLIN’ WOLF
13. EVIL / HOWLIN’ WOLF
14. SLEEPING IN THE GROUND / SAMMY MYERS
15. MEAN OLD WOSITTIN’RLD / T-BONE WALKER
16. STORMY MONDAY / T-BONE WALKER
17. KEY TO THE HIGHWAY / LITTLE WALTER
18. FURTHER ON UP THE ROAD / BOBBY BLAND
19. DRIFTING BLUES / CHARLES BROWN
20. HOOCHIE COOCHIE MAN / MUDDY WATERS

DISC-2 (Rural blues side)
01. CROSS ROAD BLUES / ROBERT JOHNSON
02. RAMBLIN’ ON MY MIND / ROBERT JOHNSON
03. WALKIN’ BLUES / ROBERT JOHNSON
04. WORRIED LIFE BLUES / BIG MACEO
05. COUNTY JAIL BLUES / BIG MACEO
06. I’M SO GLAD / SKIP JAMES
07. MEAN OL’ FRISCO / ARTHUR BIG BOY CRUDUP
08. IT HURTS ME TOO / TAMPA RED
09. CROSS CUT SAW / TOMMY MCCLENNAN
10. FLOATING BRIDGE / SLEEPY JOHN ESTES
11. ON TOP OF THE WORLD / MISSISSIPPI SHEIKS
12. ALBERTA BLUES / MISSISSIPPI SHEIKS
13. BLUES BEFORE SUNRISE / LEROY CARR
14. ALABAMA WOMEN BLUES / LEROY CARR
15. GOING DOWN SLOW / ST. LOUIS JIMMY ODEN
16. KEY TO THE HIGHWAY / BIG BILL BROONZY
17. NOBODY KNOWS YOU WHEN YOU’RE DOWN AND OUT / BESSIE SMITH
18. OUTSIDE WOMAN BLUES / BLIND JOE REYNOLDS
19. HEY LAWDY MAMA / BUDDY MOSS
20. ROLLIN’ AND TUMBLIN’/ HAMBONE WILLIE NEWBERN


Blind Joe Reynolds-Outside Woman Blues




Skip James - I'm So Glad (1931)




Hey Lawdy Mama




Mississippi Sheiks - Sittin' On Top Of The World [HD]




Elmore James - The Sky Is Crying

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7 コメント

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Unknown (uni)
2022-06-04 08:36:39
なるほどこの数、感心しますね。
当時デビューするにいい素材が沢山あったんですね・
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Re: Eric Clapton (Jahking@管理人)
2022-06-04 09:52:26
例えばヤードバーズ時代に取り上げていた"I WISH YOU WOULD"とか"A CERTAIN GIRL"、こんな曲が63年にはイギリスのブルース小僧の耳には届いていたわけで、日本との土壌の違いが判りますよね。
ヤードバーズもクリームもそのカバーセンスは群を抜いていたように思います。
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Unknown (しみへん)
2022-06-04 11:07:55
フリートウッド・マックはホワイト。ブルースでしたが、クリームはブルース・ロックでした。
ギタリストとしてのクラプトンは個人的にはあまり上位に来ませんが、クリーム以降もカバーセンスとか他の音楽を先取りするセンスは抜けていたモノがあったと思います。
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Re; (Jahking@管理人)
2022-06-04 20:31:55
マック、チキンシャック、サヴォイブラウン、グランド・ホッグス等の活動初期はブルースカバー(コピー) → ホワイトブルース、クリームはブルースを素材に → ブルースロック。
クラプトンもジャック・ブルースもクリーム結成以前はブルースカバー(コピー)を演っていました。

アレクシス・コーナーやシリル・デイヴィス、グレアム・ボンドもその初期はブルース・カバー、そんな中、ジョン・メイオールはブルース・ブレイカーズを率いて一貫してオリジナルなブルースを演っていた、そんな印象です。
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Unknown (しみへん)
2022-06-04 20:48:25
私にとってジョン・メイオールは特別な存在で、p-funk総裁のジョージ・クリントンと同じ位置付けです。
たまにジョン・メイオールの唄やハーモニカを貶す評があるのをみると頭に来ます。「ジョン・メイオールはそういう事ではないんだ!」と。
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Unknown (しみへん)
2022-06-04 20:48:27
私にとってジョン・メイオールは特別な存在で、p-funk総裁のジョージ・クリントンと同じ位置付けです。
たまにジョン・メイオールの唄やハーモニカを貶す評があるのをみると頭に来ます。「ジョン・メイオールはそういう事ではないんだ!」と。
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Re;John Mayall (Jahking@管理人)
2022-06-05 07:59:37
確かにメイオールはボーカルもハープもとびぬけて上手いわけでは無いし時にフィーリングに掛けることもあったりはするのですが、
「ジョン・メイオールはそういう事ではないんだ!」
その通り、ですね。
思えばメイオールを信奉しはじめて早半世紀、最初にやられたのが「アイ・ニード・ユア・ラヴ b/w 白い森」のシングル、それまではギタリスト狙いで何となく聴いていたのがこれでハタと気が付かされたのでした。
https://blog.goo.ne.jp/jahking/e/a268f49075acca3ce8a27e077575691d
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