Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Adult Oriented Rock

2009年03月07日 | 60's,70's Rock
1,Breeze:AOR Best Selection/V.A. (Victor Enter.) 1CD 420円
AORなる音楽はライナーによると「呼称はさまざまだが、いつの時代にも息づく、メロディを重視した耳障りのよいファッショナブルな音楽」だそう。まぁ、広義ではそうなのかなぁとも。

2002年に出た本盤に納められているのは78年から82年あたりのAORのAORたる時代にリリースされた私なんかがイメージするAORの典型がギッシリ。この永井博のイラストも80年代の象徴かとも。

1. 風のシルエット(ボビー・コールドウェル)
2. 風立ちぬ(クリストファー・クロス)
3. シーサイド・ラヴ(エア・サプライ)
4. ヒム(ルパート・ホームズ)
5. 君のすべてを今夜(ウィルソン・ブラザーズ)
6. ホワッチャ・ゴナ・ドゥ・フォー・ミー(アヴェレイジ・ホワイト・バンド)
7. 淑女の想い(マイケル・フランクス)
8. アメリカン・モーニング(ランディ・ヴァンウォーマー)
9. ジス・ナイト・ウォント・ラスト・フォーエヴァー(ビル・ラバウンティ)
10. 恋にノー・タッチ(エリック・カルメン)
11. 愛は果てしなく(キャロル・ベイヤー・セイガー)
12. テル・ミー(ペイジズ)
13. ハート悲しく(マーティ・バリン)
14. サマー・スキップ(フィニス・ヘンダーソン)
15. テイク・ユア・タイム(潮風(かぜ)のバラード)(フランキー・ブルー)
16. シーイング・イズ・ビリーヴィング(パウリーニョ・ダ・コスタ・フィーチャリング・ビル・チャンプリン)
17. 彼女はウェイト・フォー・ミー(エアプレイ)

当時は無縁と思っていたこれらの音楽、時が流れて聴いてみれば曲名は知らずともあれもこれも知っているし懐かしかったり。行く先々で流れていたのが知らず知らずに刷り込まれていたのでしょう。つまりそれほど日々の生活に音楽があったと。
何かあらぬことを色々と思い出させ考えさせられる一枚でもありました。

AOR Best



2,Another Night/Wison Brothers (Atco) 1CD 840円
実は上記のAORコンピの中で一番反応したのがこのウィルソン・ブラザースの"君のすべてを今夜~Take Me to Your Heaven"。当時偶然入手したこの曲のシングル(カップリングの"愛にひとりぼっち~Feeling Like We're Strangers Again"ともども)に異様にハマりアルバムを買ったりしていたのです。久し振りに聴いたら堪らなくなって中古CDを探したらラッキーにも即遭遇出来て買い込んできたものです。

ミシガン州に生まれてその後アーカンソーに移りローカルバンドで活動をしていたときに自作曲がイングランド・ダン&ジョン・フォーリーに取り上げられるというチャンスを得てソロ・デビューしたというウィルソン兄弟唯一のアルバム。

録音はナッシュビルでエリア・コード615のメンバーをはじめとする南部の腕っこきがサポート。ここまでなら、さして変わり映えのしない南部産のカントリー・ロック、ブルー・アイド・ソウルになっていたのでしょうが、時は1979年でソフト&メロウとかもてはやされたサウンドがよりファッショナブルになっていく時期。
そこで考えたのがプロデューサーのカイル・レーニング、元々洗練された音作りが得意だったらしいこの人、そのバックトラックを持ってL.A.へ。そこで当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったTotoのスティーヴ・ルカサーのギターに職人サックス奏者のアーニー・ワッツのサックスを大幅にオーバー・ダブ。特にルカサーのギターはほぼ全曲で縦横無尽に鳴り響き本盤のもう一つの主役の座に。

こうして出来上がったのが本作。元々ルカサーの弾きすぎるギターには興味の無かった私だったのですが、自由気ままに引き捲くるスタイルを押さえてここまでトーンとフレーズを作り込まれ、それを元々持ってる強烈なドライヴ感を持って弾かれるとさすがにやられました。トッド・ラングレンやホリーズのカバー、そして自作曲も良く出来ていて、これを兄弟らしい絶妙なハーモニーで歌い込みも申し分なし。AORは無縁だったとか云っておきながら本盤だけはよーく聴いたものでした。

今聴けば、類型的なAOR風味もそこかしこ、ルカサーのギターも大見得切り過ぎでないかい? と当時の印象とは異なる部分もあったりはしましたが懐かしさも手伝って一気に聴いてしまいましたね、こんな忘れられないアルバムの一枚があったことを思い出させてくれました。

Another Night

Wilson Bros-Feeling Like We're Strangers Again-bySteve Lukat



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2 コメント

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あれ (sugarfoot)
2009-03-09 18:57:04
こんちは
jahkingさんのブログでAORとはオドロキ。昨日酔っ払いながら見てたんで、違う人のサイトだったかな?と思いながら再び訪問しました。

私は中学生~高校生の頃オンタイムなのでこういったコンピは馴染みますねぇ。
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AOR (Jahking@管理人)
2009-03-09 20:45:03
そうなんです、この手は無縁のハズ、だったんですがこの時代は社会人になりたての時期で夜な夜な遊んでいたのでしょう、上記に書いた通りいつの間にか刷り込まれていたのには我ながら驚きです。

じゃ、当時はどんなのを聴いて(買って)いたかというと思い出せない....、多分今と変わらないのかな。
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