
1,It's Been So Long/Spencer Davis and Peter Jameson (Mediarts) 1LP 280円
あのスペンサー・ディヴィスがピーター・ジェイムスンと組んだアコースティック・ギター中心の力強くも爽やかな一枚。シンプルにバックを付けるのはバーニー・ケッセル、ラリー・ネクテル、リチャード・ランディス。ということでクレジットは一切無いのですが、L.A.録音ということがわかります。Mediartsもハリウッドの会社ですのでこの米盤がオリジナルということになるのでしょう。
ジャケットはちょっと凝っていて、マットな紙質に文字はエンボス加工、ジャケット裏の上部フリップを開いてレコードを収納するという変形もの。
御馴染みWolfgang's Vaultのこちらでこのアルバム発売直後のフィルモアでのライヴ録音が聴けます。この音源を元にしたBoo-CDも出ている様ですが。
あのスペンサー・ディヴィスがピーター・ジェイムスンと組んだアコースティック・ギター中心の力強くも爽やかな一枚。シンプルにバックを付けるのはバーニー・ケッセル、ラリー・ネクテル、リチャード・ランディス。ということでクレジットは一切無いのですが、L.A.録音ということがわかります。Mediartsもハリウッドの会社ですのでこの米盤がオリジナルということになるのでしょう。
ジャケットはちょっと凝っていて、マットな紙質に文字はエンボス加工、ジャケット裏の上部フリップを開いてレコードを収納するという変形もの。
御馴染みWolfgang's Vaultのこちらでこのアルバム発売直後のフィルモアでのライヴ録音が聴けます。この音源を元にしたBoo-CDも出ている様ですが。
しかし私はなぜかその(不幸な)リーダーたちをどうしても応援したくなるたちでして、昨日述べたちょっとかったるいソロ・アルバム(これはひいきの引き倒しで好き)やへたくそなリード・ギターのスペンサー・ディビスや薄っぺらい声のブルーズ・ボーカリストのジョン・メイオールになぜか惹かれてしまいます。変態趣味かもしれませんけどね。
さらに自分の名前を冠したバンドを1960年代半ばから50年間近く続けていることも凄いと思います。二人とも自分が何をやっているかをよく知っている人たちです。
今聴けば当時これがダメだった理由もよーく判ります。ご指摘の通りこのアルバムの特徴的なのは(それが良さですね)米国制作の英国産とでも云うところでしょうね。
SDGの頃はこの人の存在感は表面上はまったく無かった(ように見えた)のに名を冠したリーダーだったというのは実に不思議でした。
それはともかくもこのアルバムというかデュオは自然体ですね。当時はスペンサー・デイビスはカリフォルニアに住んでおったそうで、スペンサー・ディビス・グループの自作の曲の印税で生活していたと聞いたことがあります。しかもこの二人のステージ写真がミュージック・ライフに載っていたりして、何かと存在感のある人たちです。
このアルバムと対を成すのがスペンサー・ディビスの初ソロ・アルバムの「マウス・トラップ(ネズミ捕り)」で、これもアクースティック主体のいいアルバムでした。やはりイギリス人ですね。いくらCAでアコギ中心で歌っていても1970年代前半の米国のSS&Wとは違う味を出しています。
彼独特の曲作りとちょっとねばっとした声質を気に入っております。