Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

焦点

2013年05月18日 | Jazz
1,Focus/Stan Getz (Verve) 1LP 600円
少し前にもゲッツを何枚か取り上げて、何故かこのところ60年代から70年代にかけてのゲッツにまたまた惹かれている管理人です。
エディー・ソウター作編曲をストリング・オーケストラに乗って演奏するという、云ってみればチャーリー・パーカーやコールマン・ホウキンスやベニー・カーターの昔からある「with Strings」もの。ただ普通ストリングス・オケとの共演となるとバラード曲を大甘のベタベタのトロトロにというイージーリスニング風になるのが常でしたが、本盤にはその甘さはカケラもない緊張感あふれる斬新なものになっています。サード・ストリームといってもいいような冷徹な部分もあります。ゲッツのテナーは時に凄みさえ感じられるハードなプレイを聴かせてくれます。
ちょうどこの少し前からマイルス・ディヴィスがギル・エヴァンスと組んで一連のオーケストラものを作っていたのを意識した一枚だったのかもしれません。因みに本盤の録音は61年でマイルス/ギルの「スケッチ・オブ・スペイン」が59年~60年の録音ですね。

1. I'm Late, I'm Late
2. Her
3. Pan
4. I Remember When
5. Night Rider
6. Once Upon A Time
7. A Summer Afternoon

Stan Getz - I'm Late, I'm Late.mov


Stan Getz/Eddie Sauter- "Once Upon a Time" from "Focus"


Stan Getz/Eddie Sauter- "A Summer Afternoon" from "Focus"











2,America the Beautiful/Gary McFarland (Skye) 1LP 500円
Skyeレコードの社主ゲイリー・マクファーランドの68年盤。
「60年代後期のアメリカのメンタリティや風土を描いたサウンド・エッセイといった趣向のけっこうマジでコンセプチュアルな指向」で、これをジャズ、ロック、クラシック、現代音楽等々さまざまな音楽の技法を取り込みつつ大編成のオーケストラで描いた一枚。
ただ、取って付けたようなところが無きにしも非ずで、特に68年という時代もあるのでしょうロックビートを取り入れた部分はこなれておらず急に安っぽく感じたりもします。

1. 1st Movement: On This Site Shall Be Erected
2. 2nd Movement: 80 Miles An Hour Through Beer-Can Country
3. 3rd Movement: Suburbia–Two Poodles And A Plastic Jesus
4. 4th Movement: If I’m Elected
5. 5th Movement: Last Rites For The Promised Land
6. 6th Movement : Due To The Lack Of Interest, Tomorrow Has Been Cancelled

Produced and arranged by Gary McFarland. Recorded in New York, in 1968.
Composed and Conducted by Gary McFarland.
Orchestra Assembled by Jerome Richardson.

gary

gary


Gary McFarland - 80 miles an hour through beer-can country


Gary McFarland - Suburbia: Two Poodles and a Plastic Jesus


Second Movement - 80 Miles An Hour Through Beer-can Country

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