
1,Score/Randy Brecker (Capitol) 1CD 740円
アル・クーパーが率いていた頃のブラッド・スエット&ティアーズ、ホレス・シルバー・グループを経て69年に録音されたランディ・ブレッカーの初リーダー・アルバムです。この頃にアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャースに抜擢され70年には来日もしているようです。
ホレス・グループ~メッセンジャーズでオーソドックスなジャズを演って腕を磨き名を上げ、先ずは自分の演りたい音楽を録音してみましたというのが本盤。ラリー・コリエル、マイケル・ブレッカーを加えたグループでモロのジャズ・ロックは2曲のみ、残り6曲はこぢんまりまりとまとまった新主流派風の演奏。出来具合からするとチャック・レイニー、バーナード・パーディをリズムに排した後の活動につながるそのジャズ・ロック2曲が出色に思えます(ラリー・コリエルも元気です)。このあたりはレーベル(オリジナルはUA傘下のSolid State)とプロデューサー、デューク・ピアソンの意向でしょうか、ちょっと残念な構成です。
本盤、70年にキング・レコードから日本盤が「ランディ・ブレッカーとラリー・コリエル」のタイトルで出ていました。60年代のラリー・コリエルのプレイが大好きな私は昔から持っていました。ライナーは岩波洋三さん。例の如く、通り一遍のあまり内容のあるライナーではなく恐る恐る褒めているといったもの、後年のランディーのブレーク振りにはさぞ驚かれたことでしょう。
2,Roots Live in 1973/Ian Carr's Nucleus (Cool Jazz) 1CD-R 940円
英国ジャズ界のトランペッター、イアン・カーが率いたジャズ・ロック・バンド、ニュークリアスの73年10月イタリアでのライブを収録したもの。Vertigoからの5作目「Roots」発表時のライヴなのでこのタイトルなのでしょう。
初期2枚のカール・ジェンキンスを加えた真にプログレッシヴな演奏から、メンバーも変わってファンキー・クロスオーバーに路線変更してきた時期のもので、電化マイルスの影響は変わらずながら分かり易すくなった分、初期のあの緊張感溢れる演奏からはかなり遠ざかった印象。

アル・クーパーが率いていた頃のブラッド・スエット&ティアーズ、ホレス・シルバー・グループを経て69年に録音されたランディ・ブレッカーの初リーダー・アルバムです。この頃にアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャースに抜擢され70年には来日もしているようです。
ホレス・グループ~メッセンジャーズでオーソドックスなジャズを演って腕を磨き名を上げ、先ずは自分の演りたい音楽を録音してみましたというのが本盤。ラリー・コリエル、マイケル・ブレッカーを加えたグループでモロのジャズ・ロックは2曲のみ、残り6曲はこぢんまりまりとまとまった新主流派風の演奏。出来具合からするとチャック・レイニー、バーナード・パーディをリズムに排した後の活動につながるそのジャズ・ロック2曲が出色に思えます(ラリー・コリエルも元気です)。このあたりはレーベル(オリジナルはUA傘下のSolid State)とプロデューサー、デューク・ピアソンの意向でしょうか、ちょっと残念な構成です。
本盤、70年にキング・レコードから日本盤が「ランディ・ブレッカーとラリー・コリエル」のタイトルで出ていました。60年代のラリー・コリエルのプレイが大好きな私は昔から持っていました。ライナーは岩波洋三さん。例の如く、通り一遍のあまり内容のあるライナーではなく恐る恐る褒めているといったもの、後年のランディーのブレーク振りにはさぞ驚かれたことでしょう。
2,Roots Live in 1973/Ian Carr's Nucleus (Cool Jazz) 1CD-R 940円
英国ジャズ界のトランペッター、イアン・カーが率いたジャズ・ロック・バンド、ニュークリアスの73年10月イタリアでのライブを収録したもの。Vertigoからの5作目「Roots」発表時のライヴなのでこのタイトルなのでしょう。
初期2枚のカール・ジェンキンスを加えた真にプログレッシヴな演奏から、メンバーも変わってファンキー・クロスオーバーに路線変更してきた時期のもので、電化マイルスの影響は変わらずながら分かり易すくなった分、初期のあの緊張感溢れる演奏からはかなり遠ざかった印象。

ブレッカーは今回は電気増幅なしで、バップとジャズ・ロックを使い分けています。再来週には来日しますよね。
この彼のアルバム、決して飽きることのない内容ですよね。ある意味ではブレッカー・ブラザーズよりもいいです。
日本盤はシングル・ジャケットで、米盤の裏のイラストをそのまま載せていますが、イギリス盤は裏がライナーノートだけです。米国盤は見開きでいちばん豪勢です。
違うステージではデトロイトに長くいたユセフ・ラティーフ(87歳)も出ていました。
このイアン・カーのライブは初めて知りました。マイルス命の影響でファンキーにこのころからなってしまうんですよね。でも好きですが。いくらマイルスを追ってもイギリス人らしさが出るのでそこがいいのです。
この「Score」、好みだけで云えばブレッカー・ブラザース等後年の諸作より数倍好きです(要はフュージョンが苦手ってことですけど)。
ランディー・ブレッカーで忘れていたことが。この「Score」を出した後、ビリー・コブハム等とドリームスを結成していたんですね。アルバムは2枚ありましたが、1枚目は良く聴きました。もっとも、バンドとして面白かったわけで、ランディー自身のソロは記憶に残っておりませんが。