Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

John Coltrane 10 CD-Box Set

2008年06月29日 | Jazz
1,Blue Train/John Coltrane (Documents) 10CD 1,360円
少し前にもトレーンの10枚組ボックスを取り上げましたが、そちらはアンオフィシャル・ライヴ音源で辿るコルトレーンのキャリア総覧といったものでした。

今回購入のこちらの10枚組は曲名からPrestige、B.N音源を使ったものだろうと想像出来きたものの、まぁ、このお値段だし(レコファンの輸入盤300円Off市で購入)とさして期待もせず購入。

相も変わらずこのドイツのDocuments社の廉価ボックスは曲名だけで何のクレジットも入れてくれないので、原田和典さんの「コルトレーンを聴け!」を手元に置いてチェックをしてみました。

チェックが進むに連れ、こいつは結構....と。

で そのチェックの結果、収録曲は1956年5月から1957年8月(1曲だけ58年1月)までの期間にPrestige、Riverside、B.N.に残された膨大な録音の中からのピックアップで、その音源をほぼ時系列に収めてあるというなかなか気配りのあるものと判りました。

Prestigeから出たLPはセッション毎にまとまられたものは少なく、同セッションであってもLP泣き別れというのが多いのは知られるところ。その辺りを完璧ではないものの一応しっかり編集してあったということです。

因みに、この時代トレーンはマイルス・バンドの一員だったわけですが、その録音は除かれています、このDocument社はマイルスのPrestige音源を集めたものを既にリリースしているからでしょう。

というボックスものですが、チェックの結果、以下のオリジナルLP収録曲はすべて収められていることが判りました。
「Informal Jazz/Elmo Hope」(Prestige)
「Tenor Conclave」(Prestige)
「Inter Play for 2 Trumpets & 2 Tenors」(Prestige)
「Blue Train/John Coltrane」(Blue Note)
「Wheelin' & Dealin'」(Prestige)
「Training In」(Prestige)
「Monk with Coltrane Live at Carnegie Hall」(Blue Note)
以上7枚。
そのほかの詳細は省きますが、この期間に録音され発表された様々なセッションからということになります。

中でも驚きでぶっ飛んだのは、Disc10に曲順もそのままに収められた「Monk with Coltrane Live at Carnegie Hall」。これって、数年前に発掘されたテープを元に新生Blue Noteが発売し「夢の一枚」と大きな話題になったアルバムじゃないですか! ブート・メーカーでもあるまいし、こんなの入れちゃって大丈夫なのでしょうか? いらない心配をしてしまいます。

ということで、実はなかなか充実したボックス・セットでした。名盤の誉れ高きB.Nの「Blue Train」や上記モンクとの「夢の一枚」も丸ごと入っているしで、50年代のトレーンをちょっと聴いてみよーかという人には最適かも。なんたってこんなお値段で買えますので。

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