
極彩色の音楽、カラフルな音楽といった表現をよく目にします。皆様はどんな音楽を思い浮かべるでしょう。私の場合はファラオ・サンダースの「因果律~KARMA」とアーサー・リーのLoveの「Forever Change」に尽きます。前者はどす黒い赤を基調にした目くるめく極彩色、後者は虹が見えます。
ジャズが日常であったうん十年前、足繁く通った吉祥寺のジャズ喫茶メグ。大音量で何度も聴いた「因果律」、これを聴くと今でもメグを思い出します(その後のメグ~オーナーの寺島さんを思うと意外かも知れませんが、当時は結構こんなのも掛かっていたのです)。
以来、Impulse時代のファラオの極彩色音楽のトリコとなり70年代後半頃までは結構熱心なそのアホダラ教信者だったりしたものです。その後はジャズが日常ではなくなったこともあって自然と遠のいていったわけですが、一度信者となった血には逆らえず80年代以降もポツポツとは聴いてきました。が そこにはもうあの極彩色は見えなかったのですが。
ということで、1ヶ月ほど前近所のブックオフの500円均一セール棚でファラオのCDにまとめて遭遇。久し振りに購入となった次第です。
1,Africa/Pharoah Sanders (Timeless) 1CD 500円
あのコルトレーンの"Naima"まで取り上げている87年のオランダ録音。ジョン・ヒックスのピアノにアイドリス・ムハメッドのドラムスといいう当時のレギュラー・カルテットによる作品。Impulse時代の抹香臭さはなくなり非常にストレートな演奏。このカルテットによるTheresa盤「Live!」とか今ではクラブ系音楽とも云える「Journey tO the One」あたりと並んで80年代ファラオの代表作ではないでしょうか。

2,Oh Lord, let me do no wrong/Pharoah Sanders (CBS) 1CD 500円
87年のN.Y.録音。いきなり出てくるレゲエのリズムに朋友レオン・トーマスのヒレハレ・ヨーデル・ボーカル、ファラオの咆哮、サム・ピアノを模したエレピと雰囲気はアホダラ教をやっていたあの頃に近いものが。かとと思えばスタンダード"Polka Dots"を朗々と吹いたり、トレーンの"Equinox"ではトレーンの化身になったり。と色々ありますが、全体の印象は非常に洗練されていて聴きやすいものとなっています。ボブ・シールの制作と聞いて「なぁ~るほど」と納得。

3,Welcome to Love : Plays Beatiful Ballads/Pharoah Sanders (Alfa) 1CD 500円
90年フランス録音のバラード集。1曲目があのトレーン&ジョンニー・ハートマンの名演がある"My One and Only Love"。2曲がトレーン「Ballads」の1曲目に入っていた"Say It"。これ、ヤバイです、狙いすぎ。制作はニホンのアルファ・レコードだと。如何にものニホン制作盤。私のような化石ジャズ・ファンにはこれは聴けませんわ、その音楽以前の問題です。

4,Message from Home/Pharoah Sanders (Verve) 1CD 500円
95年録音、制作はビル・ラズウェル。これはリアル・タイムでアナログ盤を買った記憶が。1曲から跳ね回るリズムに乗った今で云うモロにクラヴ系のサウンド、当時ファラオがここまでやるかとたまげたのを思い出しました。
牧歌的なバラード、スピリチュアル風味濃厚な曲等々、実にバラエティに富んだつくり。ビル・ラズウェルの意図が相当に入り込んでいると感じる一枚。実際のところは知りませんが本盤、セールス的には成功したのでは?

ファラオとデヴィッド・サンボーンが共演した映像がありました、こちらでどうぞ。
ジャズが日常であったうん十年前、足繁く通った吉祥寺のジャズ喫茶メグ。大音量で何度も聴いた「因果律」、これを聴くと今でもメグを思い出します(その後のメグ~オーナーの寺島さんを思うと意外かも知れませんが、当時は結構こんなのも掛かっていたのです)。
以来、Impulse時代のファラオの極彩色音楽のトリコとなり70年代後半頃までは結構熱心なそのアホダラ教信者だったりしたものです。その後はジャズが日常ではなくなったこともあって自然と遠のいていったわけですが、一度信者となった血には逆らえず80年代以降もポツポツとは聴いてきました。が そこにはもうあの極彩色は見えなかったのですが。
ということで、1ヶ月ほど前近所のブックオフの500円均一セール棚でファラオのCDにまとめて遭遇。久し振りに購入となった次第です。
1,Africa/Pharoah Sanders (Timeless) 1CD 500円
あのコルトレーンの"Naima"まで取り上げている87年のオランダ録音。ジョン・ヒックスのピアノにアイドリス・ムハメッドのドラムスといいう当時のレギュラー・カルテットによる作品。Impulse時代の抹香臭さはなくなり非常にストレートな演奏。このカルテットによるTheresa盤「Live!」とか今ではクラブ系音楽とも云える「Journey tO the One」あたりと並んで80年代ファラオの代表作ではないでしょうか。

2,Oh Lord, let me do no wrong/Pharoah Sanders (CBS) 1CD 500円
87年のN.Y.録音。いきなり出てくるレゲエのリズムに朋友レオン・トーマスのヒレハレ・ヨーデル・ボーカル、ファラオの咆哮、サム・ピアノを模したエレピと雰囲気はアホダラ教をやっていたあの頃に近いものが。かとと思えばスタンダード"Polka Dots"を朗々と吹いたり、トレーンの"Equinox"ではトレーンの化身になったり。と色々ありますが、全体の印象は非常に洗練されていて聴きやすいものとなっています。ボブ・シールの制作と聞いて「なぁ~るほど」と納得。

3,Welcome to Love : Plays Beatiful Ballads/Pharoah Sanders (Alfa) 1CD 500円
90年フランス録音のバラード集。1曲目があのトレーン&ジョンニー・ハートマンの名演がある"My One and Only Love"。2曲がトレーン「Ballads」の1曲目に入っていた"Say It"。これ、ヤバイです、狙いすぎ。制作はニホンのアルファ・レコードだと。如何にものニホン制作盤。私のような化石ジャズ・ファンにはこれは聴けませんわ、その音楽以前の問題です。

4,Message from Home/Pharoah Sanders (Verve) 1CD 500円
95年録音、制作はビル・ラズウェル。これはリアル・タイムでアナログ盤を買った記憶が。1曲から跳ね回るリズムに乗った今で云うモロにクラヴ系のサウンド、当時ファラオがここまでやるかとたまげたのを思い出しました。
牧歌的なバラード、スピリチュアル風味濃厚な曲等々、実にバラエティに富んだつくり。ビル・ラズウェルの意図が相当に入り込んでいると感じる一枚。実際のところは知りませんが本盤、セールス的には成功したのでは?

ファラオとデヴィッド・サンボーンが共演した映像がありました、こちらでどうぞ。
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