Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Symposium in Blues (1966)

2021年08月08日 | Blues,R&B,Gospel
1,Symposium in Blues/V.A. (RCA Victor) 1LP 400円
リロイ・カー、ウォシュボード・サム、ロニー・ジョンソンからレッドベリー、デューク・エリントンにサッチモ、ジョー・ウィリアムスと大メジャーレーベルRCA Victorらしいとは思うものの大風呂敷でとっ散らかった印象の選曲、して、アルバムタイトルが「シンポジウム・イン・ブルース」でジャケットはまったくらしくない白人女性を使って何とも......という今一つピンと来ないアルバム。じゃ、何故買った?と問われれば安かったから思わず手が出たと。

ジャケットは見開きの豪華仕様、ジャケ裏にはレナード・フェザーのライナーがあって、そのジャケットを開くと「なるほど」と納得。レーベルにも「A presentation album from Merck Sharp & Dohme. Includes a product insert for Elavil (amitriptyline).」とのクレジットが。

ということで、本盤は市販を目的とせず企業から依頼されて制作したプレゼンテーション・アルバムで、医薬品メーカーMSD (Merck Sharp and Dohme) が抗うつ薬をプロモーションするためにRCAに委託し制作したプロモオンリーのアルバムでした(1966年)。RCAにしてみればレーベルサンプラーみたいなものですね。

と、まぁ、こんなアルバムもあったということで。

Side A
A1 Leroy Carr – Rocks In My Bed
A2 Washboard Sam And His Washboard Band – I've Been Treated Wrong
A3 Lonnie Johnson – Lonesome Road
A4 Walter Davis – What Have I Done Wrong
A5 Leadbelly – I'm On My Last Go-Round
A6 Wingy Manone And His Orch. And Chorus – How Long, How Long Blues
Side B
B1 Duke Ellington And His Orch – Black, Brown, And Beige: The Blues
B2 Louis Armstrong And His Hot Six – Blues For Yesterday
B3 Mildred Bailey With The Ellis Larkins Trio – That Ain't Right
B4 Artie Shaw And His Orch – Blues In The Night
B5 Ethel Waters – Blues In My Heart
B6 Joe Williams – Rocks In My Bed


LEROY CARR - ROCKS IN MY BED




Lonnie Johnson - Lonesome Road




Louis Armstrong and his Hot Six - Blues for Yesterday




Blues In My Heart




Joe Williams - Rocks In My Bed

コメント (2)    この記事についてブログを書く
« Larry Coryell 1969 - 1976 | トップ | Chuck Mangione 1970 - 1973 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tーizu)
2021-08-26 18:46:02
こんなアルバムがあるんですねぇ((笑)。
それにしても医薬品メーカーの販促アルバムがブルース集というのは、何故って感じですね。
抗うつ薬のプロモだからかな?
返信する
Re:Symposium in Blues (Jahking@管理人)
2021-08-27 08:03:09
60年代はお菓子とかクルマとかColumbiaでもこのての販促レコードは結構あったようですが、抗うつ剤ってのには私も驚きました。病院等とこれを卸す中間業者向けなのでしょうかね。
更に、仰る通りこの内容で販促/プロモーションになるのだろうかって素朴に思いますよね。我々日本人の感覚ではまるでピンときませんが、意外にもここに収められたブルースマンはアメリカでは白人黒人問わず市民権を得ていて普通に聴かれていたとか?!  
返信する

コメントを投稿