Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Sonny Boy Williamson 1964

2013年05月22日 | Blues,R&B,Gospel
1,Jimmy Page+Sonny Boy Williamson (BYG) 1LP 100円
サニー・ボーイ・ウィリアムソンが前年に続いてアメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバル出演のために渡英した64年にブライアン・オーガーが中心となってサポートしロンドンで録音された一枚。

同内容の米Springboard盤「Jimmy Page - Special Early Works Featuring Sonny Boy Williamson」を買ったのは70年代半ばころだったでしょうか、このSpringboardレーベル、かつてヤードバーズのLPを取り上げた時にも触れましたが、当時の人気に便乗してジャケ写だけは最新のものを利用して中身は版権がはっきりしないハーフ・オフィシャルの音源ばかりを使ったなかなかに怪しいブツを連発していたアメリカの廉価盤専門レーベル。
Springboard

当時そのSprinboard盤を買ったのはそのジミー・ペイジの写真に引かれてというより(さすがに怪しいブツだというのはウスウス....笑)、当時ブルースを聴き初めだったのでサニー・ボーイ・ウィリアムソンの名に引かれて買ったものでした。が、冒頭1曲目の"Don't Send Me No Flowers"まるで場違いな音色のオルガンが入っていたり妙にポップな曲調だったり、重厚感もまるでないバックサウンドだったり、何より音質が極端に悪いというのが決定的で、もうまるで聴く気にならず即売り払ったものでした。その余りの駄盤ぶりが逆にインパクトが強くよーく記憶している次第です。

ということで、長らく無視を決め込んでいた本盤ですが100円盤と出逢い、ふっと久し振りに...と思わず手が出てしまいました。
入手盤は仏BYG盤を原盤にした懐かしい東宝レコードから70年代に出ていた日本盤。何より驚いたのは音質が良い!(つーか、それほどSpringboard盤は悪かった!)。で 1曲目の"Don't Send Me No Flowers"の悪印象はそのままですが、2曲ほどペイジらしいセッカチなギターソロも聴けたりアラン・スキッドモアのR&B風サックスソロも聴けるし、何より、思いのほかサニーボーイが楽しんでいるし。意外にも結構楽しめました!

Side A
1. Don't Send Me No Flowers
2. I See A Man Downstairs
3. She Was So Dumb
4. The Goat

Side B
1. Walking
2. Little Girl, How Old Are You
3. It's A Bloody Life
4. Getting Out Of Town


Vocals, Harmonica – Sonny Boy Williamson
Guitar – Jimmy Page
Organ – Brian Auger
Bass – Ricky Brown
Drums – Mickey Waller
Saxophone – Alan Skidmore
Saxophone [Alto] – Joe Harriott

Sonny Boy Williamson -- Don't Send Me No Flowers (1964)


Sonny Boy Williamson -- I See A Man Downstairs (1964)

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4 コメント

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Unknown (uni)
2013-05-23 10:49:28
ジミーの笑顔が良いですね。
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ジミーちゃん (Jahking@管理人)
2013-05-23 22:26:26
笑顔は素晴らしいのですが、中身の音楽との乖離はもう凄いものがあって、なんだかなぁ.........が正直なところです。
やっぱ、ジャケット・デザインって大切ですね。
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Sonny Boy Session (Gravenites)
2013-05-25 15:14:44
このアルバム、まずサックス・セクションにアラン・スキッドモアとジョー・ハリオットまでが動員されているのが驚きです。この二人の組み合わせが稀で、オーネット・コールマンの先を行っていたと噂されるジョー・ハリオットがこのようなところにいるのはたまたまヒマだったから?とか金に困っていたとか~いろいろ詮索出来て楽しいです。

この一連の音源、権利関係がルーズで、さまざまな形で出ていますが、日本で、東宝レコード(あの映画の関連会社?)が出しているところが興味深いです。もちろんジャケット写真は独自のものを使っていて、どれもオリジナリティにあふれているのは、音質以外にもスプリングボードの上を行くのではないでしょうか。しかもフランスのBYGからの片面づつ異なったアーティストが入っているいい加減さではなく、一枚全部同じアーティストというのも良心的です。

ライナーノートについていうと今回のページ参加のものは誰が書いているかわかりませんが、私の持っているグラアム・ボンド・オーガナイゼイションの「ライブ・アット・クルークス・クリークス」はデッチあげて書いたような内容で、楽しいです。ニール世田加とかいう方が書いてました
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Re:Sonny Boy Session (Jahking@管理人)
2013-05-26 12:15:20
セッションの中心となったのはブラアン・オーガーらしいのでアラン・スキッドモアとジョー・ハリオットを呼んだのもブライアンなのでしょう、バイト感覚のお仕事だったのでしょうね。

本盤のオリジナルは英Marmaradeなのでしょうか、他には日本では東宝(東宝映画のレコード部門)、フランスではBYG、イギリスではCharlieから出ていましたね、一番まともなジャケデザインはMarmarade、一番ニンマリはCharlie盤のイラストです。

本盤のライナーはニール某とかいう怪しげな人ではなく、越谷政義、72年11月のクレジットがあります。内容は至極まともというか勉強しているもので、ブリティッシュ・ブルースの成り立ちからメンバー紹介、サニーボーイのキャリア詳細等中々の力作ライナーとなっています。
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