UNO 1974

1,same/UNO (Fonit) 1LP 700円
80年頃だったと記憶しますが、キングレコードが出した「ユーロピアン・ロック・コレクション」を覚えておられるでしょうか。70年代に活況を呈していたイタリアを中心にフランス、スペイン、ドイツ、ハンガリー等々のバンド名は知っていてもおいそれとは耳にできなかったバンド群、知られざるバンド群のレコードをこれでもかとリリースしていたシリーズでした。一部の好き者にはそれはそれは話題を呼んで今でも企画をされたたかみひろし氏には足を向けて寝れない方も少なからずいるのでは。
かくいう私もそれまで所謂ユーロロックとは無縁だった反動かその耳新しいサウンドに大いに惹かれ（一時的ではあったものの）聴きまくったものでした。ニュー・トロルス、ラッテ・エ・ミエーレ、マウロ・パガーニ、ルチオ・バッティスティ、アトール、アレア、バンコ、イ・プー、ゴブリン、パルサー、フォルムラ・トレ、イル・ヴォーロ、チェレステ、．．．．．こうバンド名を思い出すだけで懐かしいですね。中でも一番のお気に入りはオザンナの「ミラノ・カリブロ9」「パレポリ」、その欧米録音には無い独特な特異な音像そして屈折したヘヴィーなサウンドに参ったものです。

ということで前置きが長くなりましたが、今回購入した「UNO」はそのオザンナのメンバーだったダニロ・ルスティチとエリオ・ダーナがドラマーを加えて1974年に結成したトリオ。英国進出を狙ったということでのロンドン録音、よってオザンナにあった妙な独特な音像は無くなりましたがイタリアの叙情とサックスとメロトロンが交差するクリムゾンを思わせるドラマティックでヘヴィーなサウンドは十分惹かれます。
1. Right Place
2. Popular Girl
3. I Cani E la Volpe
4. Stay with Me
5. Uomo Come Gli Altri
6. Uno Nel Tutto
7. Goodbye Friend