Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Narural Man Blues

2008年12月29日 | Blues,R&B,Gospel
1,Bad Boy-A Long Way from Chicago/Eddie Taylor (P-Vine) 1LP 525円
全盛期のジミー・リードのバックでかろやかに鳴り響くブギベースギター、そして同じくVee Jayに吹き込まれた自身名義の"Big Town Playboy" "Bad Boy"等々が何と云っても思い浮かぶエディ・テイラー、後者の入ったエルモア・ジェイムズとのカップリング盤(Cobblestone)はブルースを聴き始めた頃に買ったものだけに一際よく聴きました。Advendからの自身名義のアルバムも評価が高かったものですね。

と そんなエディ・テイラー、1977年12月の来日公演のライヴ盤です。この来日はフェントン・ロビンソンの入国拒否に対処するための代役来日だった由。
バックはルイス&デイヴのマイヤーズ兄弟にオーディー・ペイン。
急遽来日が決まったということでのリハーサル不足、更に他の3人との人間関係もいまひとつシックリいかなかったと、実はかなりつらい状況での公演だったようです。

確かにそんな裏事情も表にでている部分もありますがその辺を考慮した編集もあって、さすが職人エディー・テイラー、歌にギターに本領は充分に発揮しているように思えます。

Eddie in Japan


2,Natural Man/J.B.Lenoir (Chess) 1LP 630円
ChessがGRTに身売りした後にVintage Seriesと称して編集・発売した一枚。70年代の半ば当時日本ビクターからも日本盤が出ていたものです。
その日本盤は古くから持ってはいたのですが、米盤が安かったので思わずまた買ってしまいました。陶酔するJ.B.のジャケ写が日本盤は複写が荒かったというのも購入動機。因みに80年代に入ってChessの権利をP-Vineが持っていたときには同じジャケ写を使った2枚組の編集盤も出されていましたね。

およそブルースマンらしくない歌声、時に子供あるいは女性と聞き違えるほどのユニークな声にご他聞に漏れず初めて聴いたときはびっくりしましたし拒否感さえも覚えました。だってブルースって云えばラフでダミ声のブルーボイスってイメージでしたから。

それに引っ掛けてかどうか歌ったのがタイトル曲"Natural Man"、「俺は普通の男だよ」って歌っています。先に書いた日本ビクターから出た日本盤には中村とうようさんの詳しい解説から訳詩まで付いていて声だけでなくその歌詞(アイゼンハワー・ブルースとかコーリア・ブルースとかを歌いかなりの社会派ブルースマンだった)のユニークさまで教えてもらいました。

といった実にユニークなロッキン・ブルースマン、その人気は一部では絶大だったようです。ジョン・メイオールが60年代後半に"J.B.ルノアーの死"なんて曲を歌っていたのが思い出されます。その曲だけでなくメイオールは明らかにルノアーに影響を受けた一人ですね。

J.B.Renoir


3,All for Business/Jimmy Dawkins (Delmark) 1LP 100円
ジミー・ドーキンスの73年盤。コレも70年代にTrioから日本盤が出ていたので古くからのファンにはお馴染の一枚でしょう。歌はともかくその鋭いギターは当時のシカゴのモダンブルース界でも抜きん出たものを持っていた人。その後80年代以降を数多くのアルバムを作っていますが何枚か聴いた限りでは印象に残るものはなかったように思います。

一般に本作が代表作といわれているのかどうかは判りませんが、B.B.キングのそっくりさんのアンドリュー・オーダムがボーカルをとってオーティス・ラッシュも客演しソロもとる本作が一番印象に残っているものです。

Jimmy


4,Blues'N'Jazz/B.B.King (MCA) 1LP 100円
ジャケ裏のコメントによると1983年の本作はB.B.の41作目だそう、またこの年の9月の誕生日で57歳になるんだそう。ジャケットはよーく見るとギター型のケーキなんですね、バースディ記念盤ということでしょうか。
入手盤は日本盤、ライナーの糸居五郎氏(B.B.とは20年来の友人だそうでそれを誇らしげに書いています)は本作をブルース・ルーツを追求した異色作と形容していますが、はて?
確かにテナーのアーネット・コブとかトランペットのウッディー・ショウとかが参加はしてソロをとったりしていますが、ことさら異色作とか騒ぐようなものではないような。少なくとも御大は何ら変わらずと聴こえました。

B.B.King


5,Blues for Everybody/Jack Dupree (King-Gust) 1LP 100円
長きにわたって膨大な量の吹き込みがあってどうもその「顔」が見えてこない人という印象の"チャンピオン"ジャック・デュプリーの50年代初めのKing録音を集めたもの。ミッキー・ベイカーのモダンなギターが入った何曲かはそれなりに面白くきけますが、弾き語りとなるとどうも歌もピアノも大味に聴こえて....。

Dupree

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