Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Jandek

2008年03月16日 | ノンジャンル
Jandek(ヤンデク若しくはジャンデク)の名を初めて知ったのは数年前とある雑誌の紹介文で。ほどなくしてディスクユニオンのCD棚にコーナーが出現。ピンボケの自身と思われるポートレイト写真、なんでもない街角の風景、部屋空間、ドラムセット、等のスナップ写真、こんなのをジャケ写に使ったなんのクレジットもないCDが数十枚並んでいました。いや、異様でした。

1978年からテキサスの私書箱の住所がある自らのCornwood Industriesなるレーベルから出したレコード/CDは50枚を超え、2004年に突然姿を現しライヴを敢行するまではただただ毎年数枚のCDを出すだけで人前に現れることは一切無し、勿論その正体は不明。で その音楽たるや....。

その現在までに発表した50数枚のCDを恐ろしく詳しく紹介したサイトがこちらにあります。

とまぁ、私如きフツーの音楽を愛するものがとやかく云える人では無いのですが、怖いもの見たさ(こう云ってしまう時点でJandekとは極北なのですが)で買って聴いてみたところこれが結構惹かれまして、以後ポツポツと買っており現在6枚。それをここらでまとめておきます。


1,Chair Beside a Window/Jandek (Corwood Industries) 1CD 819円
1982年作の4作目になるもののCDイッシュー。
チューニングなんぞお構いなしというかJandek流のチューニングによるギター弾き語りが主体。リズムなし、メロディなし、言葉の羅列ではあるもののカントリー・ブルースをも思わせるものでもあります。"Nancy Sing"では恐ろしく美しい声の女性ボーカルが聴けます。また数曲でベース、ドラムスが付きますが、本人のオーバー・ダブでしょうか、その感覚はボーカル/ギターと正に同一。Jandekを聴き始めるにはこれからとも思える一枚。

Jandek


2,Glad to Get Away/Jandek (Corwood Industries) 1CD 1,050円
前々作から使われているJandek家近所(?)のスナップ写真ジャケが美しい1994年の24作目。
これまたフォーク・ブルースを思わせるアコースティック・ギターの弾き語り。上記作からは更に解体された音楽。

Jandek2


3,The Gone Wait/Jandek (Corwood Industries) 1CD 1,050円
ウィンドウディスプレイされたウエディングドレスを撮ったスナップジャケの2004年の35作目。
6分強の曲が3曲、10分強が2曲。なんとベース弾き語り。うーむ、なんとも...。

Jandek3


4,Austin Sunday/Jandek (Corwood Industries) 2CD 1,550円
2006年にリリースされた2枚組のライヴ盤。クレジットは“RECORDED LIVE: SCOTTISH RITE THEATRE AUSTIN TEXAS AUGUST 28, 2005.”
The representative from Corwood plays electric guitar and sings; he is accompanied by Juan Garcia (electric bass), Nick Hennies (drums), and Chris Cogburn (drums).
バンド付きのJandek、そのギターはいつもの不協和音。
この日のライヴはDVDもリリースされています。

Jandek4



5,The Ruins of Adventure/Jandek (Corwood Industries) 1CD 1,050円
上記ライブ盤に次いで出された2006年発表のスタジオ録音盤。ジャケは何故かYoung Jandek。
以前に録音されたものなのでしょうか、これまたベースの弾き語り。

Jandek5


6,Manhattan Tuesday/Jandek (Corwood Industries) 2CD 1,470円
上記盤に続いて出された2枚組のライヴ盤。
“RECORDED LIVE: ANTHOLOGY FILM ARCHIVES MANHATTAN NEW YORK SEPTEMBER 6, 2005.”
The representative from Corwood plays Korg synthesizers (set to organ-like sounds) and sings; he is accompanied by Loren Connors (electric guitar), Matt Heyner (bass), and Chris Corsano (drums).
ここでは何とJandekはオルガントーンのシンセを駆使。まるで何処かの国のプログレサウンドのようでもあります。

Jandek6

Jandek "Real Wild"



昨年末にはJandekを特集したこんな雑誌も出ております。
Sweet Dreams


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2 コメント

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ユーチューブ (uni)
2008-03-21 20:03:55
聞いてみました。



.....絶句!
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ジャンデク (Jahking@管理人)
2008-03-21 21:45:12
こんな音楽を78年以来ひたすら演っていた、それも人前に出ることなく自宅のスタジオ(ガレージ?)だけで。 それが04年になって突如ライヴを敢行。以来ヨーロッパとアメリカをまたに架けて結構な数のライヴをこなしている様子。
来月12日にはフィラデルフィアでコンサートがあるらしいですが。
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