Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Gary Burton 1967-1969

2016年02月03日 | Jazz
大好きなゲイリー・バートン、中でも最も惹かれる60年代後半の2枚を。オリジナル盤が安かったのでついまた買ってしまいました。


1,Lofty Fake Anagram/Gary Burton (RCA Victor) 1LP 864円
前作「Duster」に次ぐラリー・コリエルが参加した67年の2作目、今作からはドラマーがロイ・ヘインズからコリエルのフリースピリッツ時代からの盟友ボブ・モーゼスに。明らかにロックへの接近を意識しての変更でしょう(あからさまにエイトビートを叩いているわけではないのですが、そのドラムさばきは生粋のジャズドラマーとは異なるものですね)、同じメンバーによるカーネギーホールでのライヴを収めた「in Concert」とともにバートンとコリエルの二人が組んだ素晴らしい結晶が聴ける一枚。

10年近く前にもこちらでも取り上げてごちゃごちゃと書いていますが、60年代後半のこの時期、バートンのその後の長いキャリアの中でも一つのピークを迎えていたのは間違いのないところでしょう。
Side A
1. June the 15, 1967
2. Feelings and Things
3. Fleurette Africaine
4. I'm Your Pal
Side B
1. Lines
2. The Beach
3. Mother of the Dead Man
4. Good Citizen Swallow
5. General Mojo Cuts Up

Gary Burton — vibraphone
Larry Coryell — guitar
Steve Swallow — bass
Bob Moses — drums
Recorded at RCA Victor's Music Center Of The World, Hollywood, CA on August 15-17, 1967.

The Gary Burton Quartet - Lines



The Gary Burton Quartet - General Mojo Cuts Up



The Gary Burton Quartet - I'm Your Pal (HD)


LARRY CORYELL-GARY BURTON 1967 Berlin










2,Country Roads & Other Places/Gary Burton (RCA Victor) 1LP 864円
上記盤から「葬送」「In Concert」に次ぐ69年盤。ギターがコリエルからジェリー・ハーンに変わった1作目にしてRCAビクターでの最終盤。ドラムスにはロイ・ヘインズが復帰。
コリエルとのコンボ作は緊張感のあるバートンとコリエル二人のコラボレイションが目立ったのですが、そのギタリストの資質よるものでしょう、本作ではややリラックスしたグループ一体となったサウンドが聴けます。この後Atlanticに移籍し「Throb~鼓動」を発表しますが、そこで聴けるのは本作のコンセプトを更に進めたよりポップなグループ・サウンドが聴けます。
そんな中で唯一丁々発止のインプロが聴けるのが自身のピアノとの多重録音"Ravel Prelude"。
SIDE-A
1.Country Roads
2.The Green Mountains
3.True Or False
4.Gone, But Forgotten
5.Ravel Prelude

SIDE-B
1.And The Third Day
2.A Singing Song
3.Wichita Breakdown
4.My Foolish Heart
5.A Family Joy


Gary Burton — vibraphone, piano
Jerry Hahn — guitar (tracks 1-4 and 6-10)
Steve Swallow — bass (tracks 1-4 and 6-10)
Roy Haynes — drums (tracks 1-4 and 6-10)
Recorded at RCA's Studio B in New York City.1969

Burton


The Gary Burton Quartet - Country Roads



The Gary Burton Quartet - A Family Joy



The Gary Burton Quartet - And On The Third Day



Gary Burton - Ravel Prelude (Le Tombeau De Couperin- Prelude)








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2 コメント

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Re:Gary Burton (Jahking@管理人)
2016-02-04 19:59:11
同時代のチャールス・ロイドの諸作と同様にあからさまなロックビートが出てくるわけではないのですが、明らかに同時代の純フォービートジャズ作とは異なる香りを放つこれらの諸作、今でも大好きです。そう、私も「サイケデリック・ワールド」と「カーネギー・ホール」を一番良く聴きました。

今回購入のRCA盤、前者が6番(でもDGアリの犬レーベルです)、後者は番号ナシ(カンパニースリーブ入りのオレンジレーベル)でした。
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Gary Burton (Gravenites)
2016-02-04 11:23:35
一枚目の日本盤が「サイケデリック・ワールド」でしたか。ジャケットからするとそのイメージに合った邦題が付けられていました。数あるバートンのアルバムではやはりこれを一番多く聞いていました。コリエルのたまに出てくるフィードバックを除けば(つまりそれがサイケデリック効果を出しているわけですが)、繊細な、室内音楽的なアンサンブルを中心とした純粋なジャズで、ジャズ・ロックのイメージはありません。初期の傑作「ダスター」が代表作だとすると今回のものがそれに続く人気盤、そして「葬送」がもっとも作曲と編曲に重点が置かれた作品で、どれも聞き応えのあるものばかりです。一番暴れるのがカーネギー小ホールのライブですかね。

米国のRCAビクターって何版目のプレスかを示めすために無情にもジャケット裏に番号がふってあります。
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