
1,same/Rio Grande (UK-RCA Victor) 1LP 864円
テキサスを流れる国境の川の名を取ったリオ・グランデ、レニー・ケイ編纂のオリジナル「Nuggets」(昨年末にワーナー・ジャパンが再発しましたね)に"A Public Execution"が選出されていたガレージ・バンド、マウス&トラップスのメンバー、ロニー・ワイスとデヴィド・スタンレーが中心となったテキサスの5人組、あの"スージーQ"のオリジネイターとして知られるデイル・ホーキンスがプロデュースし1971年にリリースした唯一のアルバムです。
実は本盤、70年代の半ばに入手して以来ずーっと聴き続けてきている最高の愛聴盤なのですが、つい先日渋谷DUでそのUK盤と遭遇、コーティングのジャケットのツクリからも米盤と同時期にリリースされたものと思われます、いやぁ、こんなのが英国でも出ていたなんて! と、驚きつつ即抱え込んだ次第です。
3年ほど前に韓国のBig PinkがついにCD化、その後Vividが日本語解説を付けて日本仕様盤として出したのが契機となってネットをはじめレココレでもレビューされたり多少取り上げられる機会も得た最近。
が、リリースされた70年代からまずもってメディアに取り上げることのなかった盤でした、70年代半ばにはカット盤がそれなりに輸入されていて結構見かけ、80年代以降も何度か中古でみかけることはあったものの市場ではいつも3桁の低価格、今回入手盤も71年リリースに英国盤にも関わらず、やっぱり3ケタ。殆どの人に引っ掛からない残念盤、まぁ、一般的にはそんな盤なのです。
が、いざ聴けば、マウス時代のガレージ風味は何処へやらの穏やかでセンチメンタルな一枚で、イチオシはA面2、3、5曲目。英国のヘロンが「木漏れ日フォーク」、だとすれば、このリオ・グランデの3曲はさながら「黄昏カントリー・ロック」、メロディアスに枯れた哀愁のカントリー・ロック、絶品です。B面には類型的なカントリー・ロックもあったりしますが、南部サウンドのメッカ、テキサスはタイラーのロビン・ブライアン・スタジオで録られただけあって、スライドギターがビンビン飛ぶサザン・ブギもあったりします。A面1曲目のオープニング曲がその後隆盛をみるスワンプ/サザンロックを彷彿とさせるようなところもあって最もリオ・グランデの未来図を描けるような曲。が、残念ながら次作を作ることなく本盤一枚で消えていきました。
と、まぁ、そんな盤ですが、私のように70年代の昔から愛聴している人がこの国にも100人くらい居るのでは。つーか、居たら嬉しい、です。
Side A
A1 Idle Idabelle
A2 Me And My Wife
A3 End Of The Bottle
A4 Sue Ann
A5 So Good To Be Free
Side B
B1 Wish I Could See You Again
B2 What Do You Do When Love Flies Out Your Window
B3 Before My Time
B4 Nice And Easy
B5 Dog Song

Rio Grande - So Good To Be Free (1971)
Rio Grande: Me and my Wife
Rio Grande s/t full lp 1971
テキサスを流れる国境の川の名を取ったリオ・グランデ、レニー・ケイ編纂のオリジナル「Nuggets」(昨年末にワーナー・ジャパンが再発しましたね)に"A Public Execution"が選出されていたガレージ・バンド、マウス&トラップスのメンバー、ロニー・ワイスとデヴィド・スタンレーが中心となったテキサスの5人組、あの"スージーQ"のオリジネイターとして知られるデイル・ホーキンスがプロデュースし1971年にリリースした唯一のアルバムです。
実は本盤、70年代の半ばに入手して以来ずーっと聴き続けてきている最高の愛聴盤なのですが、つい先日渋谷DUでそのUK盤と遭遇、コーティングのジャケットのツクリからも米盤と同時期にリリースされたものと思われます、いやぁ、こんなのが英国でも出ていたなんて! と、驚きつつ即抱え込んだ次第です。
3年ほど前に韓国のBig PinkがついにCD化、その後Vividが日本語解説を付けて日本仕様盤として出したのが契機となってネットをはじめレココレでもレビューされたり多少取り上げられる機会も得た最近。
が、リリースされた70年代からまずもってメディアに取り上げることのなかった盤でした、70年代半ばにはカット盤がそれなりに輸入されていて結構見かけ、80年代以降も何度か中古でみかけることはあったものの市場ではいつも3桁の低価格、今回入手盤も71年リリースに英国盤にも関わらず、やっぱり3ケタ。殆どの人に引っ掛からない残念盤、まぁ、一般的にはそんな盤なのです。
が、いざ聴けば、マウス時代のガレージ風味は何処へやらの穏やかでセンチメンタルな一枚で、イチオシはA面2、3、5曲目。英国のヘロンが「木漏れ日フォーク」、だとすれば、このリオ・グランデの3曲はさながら「黄昏カントリー・ロック」、メロディアスに枯れた哀愁のカントリー・ロック、絶品です。B面には類型的なカントリー・ロックもあったりしますが、南部サウンドのメッカ、テキサスはタイラーのロビン・ブライアン・スタジオで録られただけあって、スライドギターがビンビン飛ぶサザン・ブギもあったりします。A面1曲目のオープニング曲がその後隆盛をみるスワンプ/サザンロックを彷彿とさせるようなところもあって最もリオ・グランデの未来図を描けるような曲。が、残念ながら次作を作ることなく本盤一枚で消えていきました。
と、まぁ、そんな盤ですが、私のように70年代の昔から愛聴している人がこの国にも100人くらい居るのでは。つーか、居たら嬉しい、です。
Side A
A1 Idle Idabelle
A2 Me And My Wife
A3 End Of The Bottle
A4 Sue Ann
A5 So Good To Be Free
Side B
B1 Wish I Could See You Again
B2 What Do You Do When Love Flies Out Your Window
B3 Before My Time
B4 Nice And Easy
B5 Dog Song

Rio Grande - So Good To Be Free (1971)
Rio Grande: Me and my Wife
Rio Grande s/t full lp 1971
内容は良くは覚えていないのですが、何度も聞いていくうちにそのよさがわかる候補ということで、その良さがわからないままに放置してあります。これを契機に聞いてみます。ここでもそうですが、日本盤が出たのも奇跡の一つですね。1970年代初めのブームの「ジーンズ・ロック」に乗せようとしたのでしょうか。うまくすればもう一つのLittle Feetになれたかもですね。
私のおすすめの3曲だけでも是非お聴きになってみてください、必ずや沁みると思います。
「ジーンズ・ロック」....なんとも懐かしい言葉ですね。今思うと苦肉の表現って気もしますけど。