バディ・ガイ来日記念盤と猟盤Part-3

バディ・ガイは相棒ジュニア・ウェルズ、AC.リードと共に７５年に初来日しています。その時の郵便貯金ホールでのライヴがかつてBurbonレーベルから2枚組のLPで出ていました。

1,ホールド・ザット・プレイン／バデイ・ガイ(Vanguard) 1,000円
で、これはその来日を記念して出されたバディ・ガイ、ヴァンガードでの６９年録音の4枚目のアルバム。１曲目の"Water Melon Man"を除いてボーカル／ギターともになかなかの熱演が聴けます。で、その１曲目ですが何故かこの曲のみアルトのゲイリー・バーツ、ドラムのバリー・アルトシュル（あのアンソニー・ブラクストン、チック・コリアのサークルにいた人だ！）というおよそ畑違いのメンバーと演ってまして、これがなんともバディらしくない出来となってます。たまにはこいいうの演りたかったのかなぁ。全編ピアノはバップ・ピアノのジュニア・マンス、これもチト場違いです。

2,New York Gold(RIM) 1,200円
Bob McGheeなる人がプロデュースしたDoo-Wop系の作品を編集した72年発売のコンピ。初期The Manhattans,The Adelphis,Penny & The Overtones,The Contenders,The Boss Four,Danny Tayloy等を収録。60年前後の録音でしょうか、すっきり洗練したDoo-Wopが聴けます。これは掘り出し物でした。
因みにサブ・タイトルは"A Collectors Album for The New Generation"とあります。

3,18 Golden Hits/The Tymes(Cameo-Parkway) 800円
”渚の誓い～So Much in Love”のヒットでお馴染みタイムスのパークウェイでの18曲入りベスト盤。その曲で判るように黒人ボーカル・グループとはいえポップ度が高く、曲によっては辛いのもあります。しかし、その曲はいいなぁ、いつ聴いても（達郎氏もカバーしてましたね）。この曲に限らずタイムスはアメリカでは”ビーチ・ミュージック”なるコンピによく登場します。この”ビーチ・ミュージック”なるジャンル(?)こちらではピンときませんが、要は海辺で聴くのにピッタシな音楽ってことなんでしょうか。

4,Out of Control/Dynasty(Sal Soul) 300円
70年代後半のサル・ソウル・レーベルのソウル・ミュージックはもう最高でした、でこのダイナスティもその一翼を担った感のある男女混合のグループ。そんなこともあって買ってはみたものの、これは８８年発売ということで時代の波もありかつてのサル・ソウルの音とは遠く離れて私にはまったくダメでした。