Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Kenny Burrell - Ramsey Lewis on Cadet Records

2018年06月01日 | Jazz
偶然なのですが、Chess傘下CadetレーベルからのLPを2枚同時購入しましたのでまとめて。


1,Ode to 52nd Street/Kenny Burrell (Cadet) 1LP 450円
リチャード・エヴァンスの編曲/指揮のオーケストラをバックにしたケニー・バレルの1967年盤。
ケニー・バレルとオーケストラ共演というとVerveに残したギル・エヴァンス編曲の「Guitar Forms」を思い起こします、それはバレルの持つ多彩な音楽性を引き出したややイージーリスニングっぽくはあっても当時のVerveらしい(クリード・テイラーね)面白いアルバムでした。
こちらのA面はくらべるとややシリアス。これじゃあ切れの良い流れるようなブルージーなソロが持ち味のバレルのギターじゃなくてもいいのでは...とか不遜な思いもチラッと。B面はまぁまずまず。本人は一度はこんなのも演りたかったのかもしれませんが、ただ、バレルを聴くなら他に山ほど良いアルバムはあるわけで....とか思っちゃったのです、正直。同じCadetだったら「Tender Gender」とかクリスマスもののの方が好みです。

Side A
Suite For Guitar And Orchestra
A1 Theme I "So Little Time"
A2 Theme II "Growing"
A3 Theme III "Round And Round We Go"
A4 Theme IV "Recapitulation"
Side B
B1 I Want My Baby Back
B2 Con Alma
B3 Soulero
B4 Wild Is The Wind
B5 Blues Fuse

cadet


Kenny Burrell ‎– Theme II "Growing"



Kenny Burrell ‎– Theme IV "Recapitulation"






2,The In Crowd/The Ramsey Lewis Trio (Cadet) 1LP 450円
このラムセイ・ルイスの「ジ・イン・クラウド」、遠い昔ジャズを聴き始めたころリー・モーガンの「サイドワインダー」とかアート・ブレイキーの「モーニン」とかと並んでジャズ初心者向けアルバムの筆頭に挙げられていたような気がします。タイトル曲は何かのラジオ番組のテーマに使われていて非常に耳馴染みのものでもありました。
が ちょうど一回りくらい年下のジャズファンの知人に聞くとラムゼイ・ルイスといったら何と云っても「Sun Goddess(太陽の女神)」なんだそう。ほぼ10年後にジャズファンクで再浮上。再びグラミー賞を受賞したのだそう。弟分のモーリス・ホワイトの助力もあったのでしょうがなんとも凄いお方ですね。まぁ、意匠は変われど本質は変わっていないような気もしますが。
ということで「ジ・イン・クラウド」、今も昔もジャズクラブの臨場感も楽しい一枚ですね。
オリジナルはChessの傍系レーベルArgoでリリースされたものですが、入手盤は同じくChessの傍系レーベルCadetから出た再発ものです。

Side A
A1 The 'In' Crowd
A2 Since I Fell For You
A3 Tennessee Waltz
A4 You Been Talkin' 'Bout Me Baby
Side B
B1 Spartacus (Love Theme From)
B2 Felicidade (Happiness) from the motion picture "Black Orpheus"
B3 Come Sunday

Recorded by Edgewood Recording Studios at The Bohemian Caverns in Washington, D.C. on May 13, 14 & 15, 1965.


8ramsei


cadet


Ramsey Lewis Trio - The 'In' Crowd ( Full Album )

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6 コメント

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kenny&ramsey (woopy)
2018-06-01 13:48:58
うーん、私も管理人産と同じ意見ですね他のバレルの方がBLUEですね、67年と言うことはウエスが66年に
カリフォルニアドリーミン出してますよね。その辺の流れもあったんですかね、内容はだいぶ違いますが。
このジャケット鏡に写つていると言うことですかね
バレルがサウスポーになってますね。インクラウドは
確かジャズとはおもわず聞いていたような、後から知ったような次第でした、いつ聞いてもかっこいいですよね。

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Re:kenny&ramsey (Jahking@管理人)
2018-06-01 20:24:55
そうですね、Verve~A&M~CTIのクリード・テイラーが開拓した路線を踏襲したのかもしれませんね。ジャケットはバレルの2面性を表しているのかもと思いましたが、考え過ぎでしょうか。
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Burrell & Lewis (Gravenites)
2018-06-01 23:03:39
確かにこのCadetの方の組曲はギル・エバンズとの"Guitar Forms"に比べるととっ付きにくい気がしますが、そこはアレンジャーの違いなんでしょうね。リチャード・エバンスというと1980年代にはファンク寄りのジャズをやっていました。(同じエバンス姓)。またVerveとCadetのレーベル・カラーの違いでもあります。しかし何十とあるバレルのリーダー作品でもずっと気になっている作品です。

"The In Crowd"はロイ・ジェイムズがDJをやっていたラジオ番組のテーマ曲でした。1967年頃でしょうか。トルコ人なのに恐ろしく早口日本語の外人で、その番組の早い流れにこの曲はピッタリでした。ラムゼイ・ルイスはコマーシャルなジャズをやる人というイメージがありますが、シリアスな作品も作っており、それがあまり評価されていないのが残念です。

今回はたくさんのリーダー・レコードを出して、いまだに現役の二人が揃いましたね。
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Re:Burrell & Lewis (Jahking@管理人)
2018-06-02 08:18:32
思えばバレルはウエスやジョージ・ベンソンのようにクリード・テイラーの下でレコードを作ったにも拘わらずA&M~CTIには行かないで50年代のBN録音から続くブルージー路線を変えませんでしたね。そんなところが人気の所以ですね。

ロイ・ジェイムスの番組でしたっけ、私が聴いたのはもっと後のような気がするので長く続いた番組だったのかな。

云われてみればお二人とも現役。調べてみればケニー・バレル86歳、83歳だそうです。
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Kenny Burrell (Gravenites)
2018-06-06 11:01:08
クリード・テイラーはやはりベンソンとかモンゴメリーとやや似たタイプのケニー・バレルを見逃しておらず、"God Save The Child"というアルバムを一枚だけCTIで作らせています。なぜかヘリコプターのジャケットです。それ一枚だけであとはさっさとファンタジーに移って似たような路線のアルバムを何枚か出していました。

ベンソンもバレルもそんな年でしたか。ともにギターも歌も歌いますが、一般のリスナーはベンソンのことだけはよく知っていることでしょう。
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Re:Kenny Burrell (Jahking@管理人)
2018-06-06 21:08:38
ヘリコプタージャケのCTI盤、ありましたね、完全に忘れていました。有難うございます。
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