1,Righteous/Harvey Mandel (Philips) 1LP 650円
デトロイト出身でシカゴ近郊で育ったという"The Snake"の異名を持つギタリスト。初レコーディングはチャーリー・マッスルホワイトの1966年のデビューアルバム「Stand Back! : Here comes Charley Musselwhite's South Side Blues Band」の一員としてなのも必然か。
その後サンフランシスコ/ベイエリア周辺に移って当時PhilipsのプロデューサーだったAbe "Voco" Keshの目に留まって1968年同レーベルから初ソロ作「Cristo Redentor」をリリース、今回入手したのはそれに次ぐ1969年リリースのセカンド・アルバム。
(蛇足ですが、この時期PhilipsレーベルでAbe "Voco" Keshのプロデュースというとブルー・チアーのデビューを思い起こします。)
以後はキャンド・ヒート、ジョン・メイオール・バンドへの加入からストーンズ、ベンチャーズへの客演等々八面六臂の活躍は知られる通り。
で、このセカンドアルバム。7分に渡る長尺の"Love of Life"をはじめ既にSnakeの異名をとったウネウネギターが全開、基本ブルースギターからの出発なのでしょうが明らかにジャズの影響を受けていてそれが個性になっているように思います。基本インストですが2曲でドラマーのボブ・ジョーンズがボーカルを。素晴らしいハモンドを聴かせるのは後にニュー・カクタス・バンドに参加するデュアン・ヒッチングス、ドラマーはあのクーパー/ブルームフィールドの「Super Session」に参加していた名手エディ・ホー。何曲かで効果的に入るブラスとストリングスのアレンジは何とウエストコースト・ジャズの大御所ショーティー・ロジャース。
1曲だけバックが異なりウエストコースト・ジャズのベテランがこぞって参加したショーティー・ロジャース作の"Short's Stuff"は当時のウエス・モンゴメリーのA&M盤を思わせるジャージーなギターインスト。恥ずかしながら初めて聴きましたがバラエティに富んだ非常に聴き応えのあるアルバムです。もっと話題になってもバチは当たらないと思うのですが。
Side A
A1 Righteous
A2 Jive Samba
A3 Love Of Live
A4 Poontang
A5 Just A Hair More
Side B
B1 Summer Sequence
B2 Short's Stuff
B3 Boo-Bee-Doo
B4 Campus Blues
Harvey Mandel - Righteous
Harvey Mandel - Jive Samba
Harvey Mandel - Summer Sequence
Harvey Mandel - Short's Stuff
Harvey Mandel - Love of Life
デトロイト出身でシカゴ近郊で育ったという"The Snake"の異名を持つギタリスト。初レコーディングはチャーリー・マッスルホワイトの1966年のデビューアルバム「Stand Back! : Here comes Charley Musselwhite's South Side Blues Band」の一員としてなのも必然か。
その後サンフランシスコ/ベイエリア周辺に移って当時PhilipsのプロデューサーだったAbe "Voco" Keshの目に留まって1968年同レーベルから初ソロ作「Cristo Redentor」をリリース、今回入手したのはそれに次ぐ1969年リリースのセカンド・アルバム。
(蛇足ですが、この時期PhilipsレーベルでAbe "Voco" Keshのプロデュースというとブルー・チアーのデビューを思い起こします。)
以後はキャンド・ヒート、ジョン・メイオール・バンドへの加入からストーンズ、ベンチャーズへの客演等々八面六臂の活躍は知られる通り。
で、このセカンドアルバム。7分に渡る長尺の"Love of Life"をはじめ既にSnakeの異名をとったウネウネギターが全開、基本ブルースギターからの出発なのでしょうが明らかにジャズの影響を受けていてそれが個性になっているように思います。基本インストですが2曲でドラマーのボブ・ジョーンズがボーカルを。素晴らしいハモンドを聴かせるのは後にニュー・カクタス・バンドに参加するデュアン・ヒッチングス、ドラマーはあのクーパー/ブルームフィールドの「Super Session」に参加していた名手エディ・ホー。何曲かで効果的に入るブラスとストリングスのアレンジは何とウエストコースト・ジャズの大御所ショーティー・ロジャース。
1曲だけバックが異なりウエストコースト・ジャズのベテランがこぞって参加したショーティー・ロジャース作の"Short's Stuff"は当時のウエス・モンゴメリーのA&M盤を思わせるジャージーなギターインスト。恥ずかしながら初めて聴きましたがバラエティに富んだ非常に聴き応えのあるアルバムです。もっと話題になってもバチは当たらないと思うのですが。
Side A
A1 Righteous
A2 Jive Samba
A3 Love Of Live
A4 Poontang
A5 Just A Hair More
Side B
B1 Summer Sequence
B2 Short's Stuff
B3 Boo-Bee-Doo
B4 Campus Blues
Harvey Mandel - Righteous
Harvey Mandel - Jive Samba
Harvey Mandel - Summer Sequence
Harvey Mandel - Short's Stuff
Harvey Mandel - Love of Life
サム・アンドリューみたいな?
いや違うか......
サム・アンドリューは2015年に亡くなっていたのですね、知りませんでした。
ジャニスと一緒にいるんですかね?
ご紹介のアルバムは初めて聴きましたが、ハーヴェイもクロスオーバーなブルースの人と思っていましたが、こんなにもジャズの人とは知りませんでした。割とスル―していた人ですが、色々聴いてみたいです。
今回のアルバムのイギリス盤を持っていますが、ジャケットの裏も表とおなじ写真となっています。
これだけの作品を作れる実力者なのにジョン・メィオールと1970年に初来日してもあまり騒がれませんでしたね。(ベースはラリー・ティラー)
元四人囃子の森園勝敏さんがファンだそうです。やはりミュージシャンは実質的に見るところが違います。
デュアン・ヒッチングさん、バディ・マイルス・エキスプレスとか少し前に取り上げたRaymond Louis Kennedyのソロ、マイク・ピネラとのジー・イメージにも入っていましたね。ですが、一番印象に残っているのはカクタスですね、やはり。
この頃はジャズ寄り過ぎてロックファンからはイマイチ支持されなかったんですかね。
>Graさん
たしかGraさんお好みのギタリストでしたよね。
ファーストしか聴いていなかったのですが、3枚目の「Games」とかその後のJanusからのアルバムも追っかけてみようと思うとります。そうか、メイオールの初来日のトリオの一員だったのですね。ラリー・テイラーとともにキャンド・ヒートを抜けての参加でしたか。森園勝敏さん、さすがですね。
>funkytopさん
LPを聴き直すと確かにこのyuoutubeのクレジットは間違っていますね。ご教授有難うございます。
確かこれ持ってたな…と思って探したら、ありました。しかも同じUS盤で同じようなリングウェア(笑)。値段も確か同じくらい(500円?)。
私の中では、ソロやCanned Heat, John Mayall ではなく、Barry Goldberg とともにリリースした多くのブルースロックの名盤が思いだされます。Barryがブルースロックをやってた初期は、ギターと言えばこのHarvey か Mike Bloomfieldでした。確かにMike に比べるとその扱いは軽いですね。
彼のソロは全部で3枚持ってますが、どうも今一つ焦点が定まってない気がします。あくまで私の感想ですが。
私は初期のブルースギターにはそれほどの魅力(個性)は感じず、ソロ作のギターこそ「マンデル」でだと思っています。ただアルバム自体はプロデュースされ過ぎという気はしますね。70年代後半以降はまったく聴いていないので何とも云えませんが。