Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Bobby Timmons - Ahmad Jamal

2020年05月17日 | Jazz
1,Sweet and Soulful Sounds/Bobby Timmons (Riverside) 1LP 350円
ジャズという音楽のダイナミズムを初めて教えてくれた一枚がアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズの「サンジェルマンのメッセンジャーズ第2集」、もう半世紀近くも前のお話ですが。そこで演奏されていたのがファンキー・ジャズの代表曲として余りに名高い"モーニン"に"ブルース・マーチ"。そこでピアノを弾いていたのがこのボビー・ティモンズ、ブロックコードを駆使し徐々に盛り上げていく白熱のプレイに文句なくやられました。

というファンキーの権化ともいうべきピアニストがその4年後の1962年に録音したファンキーブームは終わったんだぜとばかりにリリカルに端正にピアノを弾いたのが本盤。
日本人なら皆大好き"帰ってくれて嬉しいわ"期待通りの演奏でニンマリです。

入手盤は60年代初めに日本ビクターからリリースされたペラジャケ日本盤、邦題「ソウルフル・ボビー・ティモンズ」。

Side A
A1 The Sweetest Sounds
A2 Turn Left
A3 God Bless The Child
A4 You'd Be So Nice To Come Home To
Side B
B1 Another Live One
B2 Alone Together
B3 Spring Can Really Hang You Up The Most
B4 Why Was I Born?

Bobby Timmons - piano
Sam Jones - bass
Roy McCurdy - drums


You'd Be so Nice to Come Home To (Remastered 2015)



Spring Can Really Hang You up the Most



The Sweetest Sounds (Remastered 2015)







2,Easy Does It/Bobby Timmons (Riverside) 1CD 400円
上掲盤の前年1961年録音盤、ファンキーさは残しながらも知的で端正なところも垣間見せる好盤。サム・ジョーンズのランニングベースがグイグイきてそれに乗せられたか普段は大人しい堅実なイメージのあるジミー・コブが珍しくも叩きまくるところがもう一つの聴きもの。最後に入っているガレスピーのバップナンバー"Groovin' High"なんかもうフィリー・ジョー・ジョーンズかアーサー・テイラーの如し。

1 Easy Does It 4:48
2 Old Devil Moon 4:34
3 A Little Busy 5:50
4 Ghost Of A Chance 4:50
5 Pretty Memory 4:29
6 If You Could See Me Now 6:27
7 I Thought About You 4:56
8 Groovin' High

Bobby Timmons - piano
Sam Jones - bass
Jimmy Cobb - drums


easydoesit


Easy Does It (Remastered 2015)



I Don't Stand a Ghost of a Chance with You (Remastered 2015)



Groovin' High







3,But Not for Me - Ahmad Jamal Trio at the Pershing (Argo) 1CD 100円
正直なところ昔からほとんど聴いたことのないピアニスト、一番よく見かけたので1958年のライヴ盤である本盤が代表作なのでしょう。マイルスが影響云々と枕詞のように出てくる人ですが、確かにこの独特の「間」がそうなのかな。


A1 But Not For Me
A2 Surrey With The Fringe On Top
A3 Moonlight In Vermont
A4 Music, Music, Music
A5 No Greater Love
Side B
B1 Poinciana
B2 Wood'yn You
B3 What's New
Recorded live at The Pershing Lounge, January 16, 1958.


ahmad


Ahmad Jamal Trio at the Pershing - But Not for Me



Poinciana (Live At The Pershing, Chicago, 1958)



Surrey With The Fringe On The Top (Live At The Pershing, Chicago, 1958)

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12 コメント

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Ahmad Jamal (t-izu)
2020-05-17 19:40:07
ジャンルを問わず、好き嫌いを言う以前にその聴き処が掴めない音楽家って何人かいますが、ジャズ・ピアニストではこの人など筆頭格ですね(笑)。
私は『at the Penthouse』ジャケの印象から、黄昏時のメランコリー、などと呟きつつ休日の夕方にたまに聴くことがあります。
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Re:Ahmad Jamal (Jahking@管理人)
2020-05-17 20:45:19
高名な割には手(耳)が出なかかったピアニストの筆頭です。昔、ジャズ喫茶に日参していた頃に今回の入手盤をはじめとするArgo~Cadet盤は聴いていたはず、要は仰る通り「聴き処がつかめなかった」みたいですね。

相当前ですが「at the Penthouse」は持ってました。オーケストラをバックにしたムーディーなものだったくらいしか覚えていませんが、夕暮れのシカゴ(Argoレーベルだから勝手にそう思っています)のジャケが印象的でした。
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Piano Trio (Gravenites)
2020-05-17 23:55:44
白人、黒人ピアニストを問わず、日本ではピアノ・トリオのアルバムがビッグ・バンドより格段の人気があると知り合いのレコード屋さんが言っていました。住宅事情のせいでビッグ・バンドを大きく聞けないからというのが彼の説ですが、ちょっと疑問符です。しかしその人気度はかなり差がありのはわかります。今回紹介の2人ではレコード集め的にはBobby Timmonsの人気が上でしょう。Oscar Petersonよりも探している人が多いのでは?
今回の演奏者で、Ahmad Jamal, Jimmy Cobb. Roy McCurdyは健在なのは信じられないです。2年前Roy McCurdyをFreddy Hubbardのトリビュート・セッションで見ました。
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Re;Piano Trio (Jahking@管理人)
2020-05-18 07:41:20
現行ジャズの視点ではどうなのか全く分かりませんが我々世代では日本人はピアノトリオ好きというのは定説でしたね。エヴァンスを筆頭にケリー、ガーランド、トミフラ、ソニー・クラーク、ケニー・ドリュー、マッコイにモンク、バド・パウエルからチックにキースetc.etc....。

>Ahmad Jamal, Jimmy Cobb. Roy McCurdyは健在....
そうなのですね、皆さん軽く80オーバーですよね、意外にもジャズメンは長寿で元気な方が多いのですね。先月リー・コニッツが92歳で亡くなりましたが、その数年前の映像をBSで観てびっくりしたのを思い出します、たしかに衰えてはいるのですが、出てくる音はコニッツそのもでした。
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SRシリーズ (シュミット)
2020-05-19 00:04:29
こんばんは、シュミットです。candidのペラジャケも良かったですが、今回のriversideのペラジャケもいいですね。番号がSR7037だと裏ジャケにmade and sold by fontana.......の表記があるんじゃないでしょうかね。このSRシリーズは国内でのriverside初イシューで、私は見つけるとできるだけリーズナブルな価格でゲットしたいと思ってまして、その結果、ウエスやエバンス、ケリー等々がレコード棚に収まっています。
エバンスの「探求」(explorations)を入手したときはうれしかったです。「デビー」もたまに出てくるんですが、1,2ヶ月まえにオークションで1万円ちかくになってしまって、なんぼなんでもそれはないやろ、とスルーしました。こういうのはそういう価格では買わないことにしてるんです(別に他の方が買われるのは自由ですが)。
このSRシリーズは同じ日本ビクターのペラ、top rankとくらべると音も比較的クリアーだし、ジャケやレーベルのつくりも丁寧で好感が持てます。
しかし、jahkingさんとこういうペラジャケのことを語れるのはホント、楽しいですよ。

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ReSRシリーズ (Jahking@管理人)
2020-05-19 08:50:14
シュミットさん、いつも我が意を得たりのコメント有難うございます。この手の重箱の隅話は楽しいですね。
で、入手したSR7037は確かにmade and sold by fontana.......の表記があります。このFntanaなのですが、以前こちらで取り上げたケリー盤
https://blog.goo.ne.jp/jahking/e/56ec33787c4e175758261b221817a6af
に至ってはRiverside表記は何も無くFontanaのロゴがばっちり入って「フォンタナ・コンサート・ギャラ」シリーズの一枚ということになっています(ただ、ライナーからすると日本初イシューではないようです、SRで出たのが初版でしょうか)。Fontanaって親はオランダのPhilipsで当時日本ビクターはRiversideとの直接契約ができなくてPhlips~Fontana経由で出していたのですね。Top Rankもしかりでペラジャケ時代の日本盤って実に
面白いですね。

しかし、「デビー」が1万円近くって絶句ですね。日本コロンビアが何枚か出したマイルスのデフジャケとかだったらまぁ3千円位までなら分からないではないですが(と云っても私には手が出ませんが)。
積極的にペラジャケを集めているわけではありませんが、今後も3桁で惹かれるものであれば買っていこうと思うとります。
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SFONシリーズ (シュミット)
2020-05-21 00:02:04
こんばんは、シュミットです。このSFONの「ケリー」は私も持っています(笑)。jahkingさんとはホント話が合いますね。もともとモノラルを持ってまして、このSFON盤はステレオなので、一聴、えらい感じが違うなあって思ったのを覚えています。それとこの盤は「ダークアイズ」がA面トップとなっていて(オリジナルはA面3曲目)、「ウイスパーノット」と入れ替えてるのも日本人向けなんでしょうか、私もこのほうがピッタリきて好きですね。
このSFONシリーズについては、まだお話したいことがいろいろあるんですが、家人にもう寝るように言われてまして、またの機会に、ということで失礼します。
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Re:SFONシリーズ (Jahking@管理人)
2020-05-21 11:18:40
Fontanaロゴ入りだと思い出すのがエヴァンスの「ポートレイト・イン・ジャズ」、もう10数年前に処分してしまっているのですが確か「Explorations」とのカップリング2枚組という恐ろしい仕様だったと記憶します。これ当方これ以上に情報を持ち合わせず、ご家人の目を盗んでいただいて(笑)SFONシリーズのお話是非お聞かせください。

で 話は戻るのですが、ゴソゴソやっていたらSRシリーズのモンク「ブリリアント・コーナーズ」(SR-7007)が出てきました、が、これのクレジットはMade and Sold Under Rights of Interdisc S.A.となっていて何処にもFontanaは出て来ません、はて、これは? SRシリーズの途中からFontanaが介入してくるのでしょうか? 深いなぁ。
シュミットさん、ご存知でしたら合わせてご教授いただければと思います。
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Monk In Japan (Gravenites)
2020-05-21 11:40:51
ちょっと話が脱線しますが、1963年セロニアス・モンク初来日の時に2枚組日本でのライブ盤が当時出ました。これは何としてでも欲しいですね。同時期のマイルスの日本ライブより価値があるかも。
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Re:Monk in Japan (Jahking@管理人)
2020-05-21 20:02:36
日本コロンビアが出したものですね、現物は未だにお目に掛ったことがないですね。当然ペラジャケで出ているのでしょうね。

私はCBSソニーが立ち上がった直後に再発した
https://blog.goo.ne.jp/jahking/e/516a4fad710e09b88dc32b77afeab841
こちらが思い出深いです。
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