Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Central Avenue Blues

2008年07月28日 | Blues,R&B,Gospel
1,Goin' to California/T.V.Slim (P-Vine) 1LP 630円
P-Vineが立ち上がってそう時もたっていない頃、1979年に出たアルバム。権利関係かはたまた大して売れないと踏んだからか、これ確か500枚だったか1000枚だったかの限定盤で出たもの。79年という時期にこんな地味な無名ブルースマンの単独LPを出すなんて正に英断でしたね。予想通り(?)限定盤の割には随分と永い間ちょくちょくエサ箱で見掛けたのをを記憶しています。当時の私もさすがに定価では手が出なかった.....。

ソウル・ファンにはミッキー・マーレイのヒット曲と知られるロッキン・ブルース"Flat Foot Sam"のオリジネイター。テキサス出身で57年頃にルイジアナに移り住み(この頃に"Flat Foot Sam"を吹き込む)、その後、ロサンゼルスにやってきて自己のレコード会社Speedで59年から65年の間に30数曲を録音。本LPはそのSpeed録音から14曲をピックアップしたもの。

因みに本名はOscar Willis、芸名のT.V.スリムは痩せたノッポのTV修理工だったことからJewellレコードの社主スタン・ルイスが名付けたものとのこと。

得意のR&B調のロッキン・ブルースから重厚なダウンホーム・ブルース、チャック・ベリー風R&R、果ては弾き語りとなかなか一筋縄ではいかない内容。ですが、これが個性を消しているかといえばさにあらず。ローカル色プンプンの実に聴き応えのアルバムとなっていて、2ヶ月ほど前に入手したものですが、気に入って何回となく聴き入っている最近のお気に入り盤です。

このジャケットのT.V.スリム氏のポートレイトを見て気を引かれた方なら必ずやお気に召すものかと思います。



2,Central Avenue Blues/V.A. (Ace of Spades) 1LP 300円
曲名・アーティスト名以外何のクレジットも無いコレクター盤。
エイモス・ミルバーン、チャールズ・ブラウン、T-ボーン・ウォーカー、リトル・ウィリー・リトルフィールド、ピーウィー・クレイトン、ロイ・ミルトン等の大物を散りばめたウエストコースト・ブルース集。伊達でいなせなボーカルとかっこいいギターとピアノがそこかしこ。
SP盤起しで音質に難ありが悔やまれますが、楽しめました。

Central Avenue Blues


T-Bone Walker- Don't throw your love on me so strong



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2 コメント

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 (uni)
2008-07-29 07:04:37
Tボーンさんっていつもこんなギターの
持ち方だったんでしょうか?(笑)
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Tボーンさん (Jahking@管理人)
2008-07-29 08:33:54
ストラップを右肩に掛けるそのスタイル。映像なんぞにお目に掛かるのは夢だったその昔からそんな写真を見てて何で首から掛けないのだろうと疑問でした。

大股開いて頭上にかかげて弾く有名な写真もあるように要は「芸人」だったわけですね。そんなトリッキーなことばからりやっていたら、あの水平ギターも身についてしまった....のかな?
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