1,Goodnight,It's Time To Go/Jack McDuff (Prestige) 1CD 1,000円
ハロルド・ヴィックのテナー、グラント・グリーンのギター、を従えたマクダフの61年録音。聴いてびっくり、タイトル曲はDoo-Wopグループ、スパニエルズの"Goodnight, sweetheart Well. it's time to go"としても知られる54年のヒット曲じゃないですか。う~ん、このマクダフ氏の立ち位置がよく判る選曲です。
ここがジミー・スミスと決定的に違うところで、目線の先には黒人しかいなかったわけですね。
ヴィックもグリーンも意外にも端正な演奏かと思いきやキメの一曲"McDuff Speaking"では全員漆黒の大爆走! 乗りまくるオルガンをオブリするグリーンのカッティングはまるでナイフの如し。
2,My People(Soul People)/Freddie Roach (Prestige) 1,000円
フレディー・ローチというとPrestigeというよりBNのオルガニストとしてのほうが知られているかも。62年から65年までにBNで5枚のリーダー作を。そして66年からPrestigeに移籍し3枚録音、本盤は67年の3作目。
ローチはオルガンだけでなく、ピアノ、フルートからボーカルまでを披露。タイトル・ソングはエリントンの同タイトル盤でも知られる奴隷解放100周年を記念したセレモニーで公開されたミュージカルに因んだローチ作のボーカル曲。ジャズとかソウルとかの音楽の垣根をとっぱらったソウル・ブラザーの為の音楽というところでしょうか。とは云え流石にPrestigeの制作ですからストレートなソウル・ジャズもしっかり入っています。その意味では1曲目の"Prince Street"とラストの"Freddie"がベスト。
3,Prelusion/Patrice Rushen (Prestige) 1,000円
大して期待もせずにジョー・ヘンダーソンの名に引かれて買ったものですが、これが意外の拾い物でした。パトリース・ラッシェンというとあの悪夢のようなフュージョン以外のイメージが無かったのですが、本盤はその彼女20歳の時74年録音のデビュー作。
1曲目から新主流派路線の快演、パトリースもタッチは弱いもののアコピを引き倒す。お目当てジョー・ヘンも快調。エレピやシンセをつかった後につながる路線の曲もあって、よく考えれば、本来こっちのほうが聴きモノなのかも。
4,Limbo Carnival/Dave Pike (New Jazz) 1,000円
デイヴ・パイクというとビル・エヴァンスと組んだ61年録音のEpic盤「Pike's Peak」を思い浮かべます。というか、それしか印象に残っていない...。
そのパイクの62年盤(ありゃ、「Pike's Peak」の翌年だ)。タイトル通りカリプソ曲集でその雰囲気を出すためでしょう、ほとんどの曲でパイクが操るのはヴァイヴではなくマリンバ。タイトル曲はあのツイスト王チャビー・チェッカーのヒット曲ですわな、リッチー・ヴァレンスの"La Bamba"もあったりかなり軽いタッチの演奏に終始。こうなるとあのスリリング極まりない「Pike's Peak」は何だったんだろう?
5,Bossa Nova Carnival/Dave Pike (New Jazz) 1,000円
で こちらは同じく62年録音のボサノバ盤。そうか、この直前までこの人ハービー・マン先生のグループにいたのね、よって、カリプソだったりボサなのね。
ジャズ・ボサといってもジョアン・ドナットなるリオ出身の作曲家の曲ばかりを取り上げているのでお馴染みの曲はまったくなし、でもどこかで聴いたことあるよーな曲ばかりですが(この辺りがボサ門外漢である所以ですな)。
クラーク・テリーのフリューゲルが気持ちよく、ケニー・バレルもそこそこ好演で上記のカリプソ盤よりは数段楽しめそう、です。
6,Red's Good Groove/Red Garland (Jazzland) 1CD 1,000円
ジャズを聴き始めた当初、真っ先にハマったピアノ・トリオ・アルバムがこのガーランドの「Groovy」ですから、この人には人一倍の思い入れがあります。Prestigeでのトリオものを何枚か買った後、手にしたのがJazzland盤の「Bright and Breezy」と「The Nearness of You」、録音が聴きなれたヴァンゲルダーではなかったためか出てきた音像・音色がPrestige盤と違い戸惑い馴染めなかったのを思い出します。
ということで本盤はそのガーランドの62年録音、ブルー・ミッチェルとペッパー・アダムスの2管を擁したクインテットもの。想像通り、絵に描いたようなハード・バップ。このテにはほぼ反応しなくなった今の私ですので「まぁ、こんなもんでしょ」って、ところ。ペッパー・アダムスのバリトンはまだしもブルー・ミッチェルの安っぽいペットはチト辛いです。とは云え、ハード・バップがメシよりも....って人には「大盛りメシ」間違いないところでしょう。
ハロルド・ヴィックのテナー、グラント・グリーンのギター、を従えたマクダフの61年録音。聴いてびっくり、タイトル曲はDoo-Wopグループ、スパニエルズの"Goodnight, sweetheart Well. it's time to go"としても知られる54年のヒット曲じゃないですか。う~ん、このマクダフ氏の立ち位置がよく判る選曲です。
ここがジミー・スミスと決定的に違うところで、目線の先には黒人しかいなかったわけですね。
ヴィックもグリーンも意外にも端正な演奏かと思いきやキメの一曲"McDuff Speaking"では全員漆黒の大爆走! 乗りまくるオルガンをオブリするグリーンのカッティングはまるでナイフの如し。
2,My People(Soul People)/Freddie Roach (Prestige) 1,000円
フレディー・ローチというとPrestigeというよりBNのオルガニストとしてのほうが知られているかも。62年から65年までにBNで5枚のリーダー作を。そして66年からPrestigeに移籍し3枚録音、本盤は67年の3作目。
ローチはオルガンだけでなく、ピアノ、フルートからボーカルまでを披露。タイトル・ソングはエリントンの同タイトル盤でも知られる奴隷解放100周年を記念したセレモニーで公開されたミュージカルに因んだローチ作のボーカル曲。ジャズとかソウルとかの音楽の垣根をとっぱらったソウル・ブラザーの為の音楽というところでしょうか。とは云え流石にPrestigeの制作ですからストレートなソウル・ジャズもしっかり入っています。その意味では1曲目の"Prince Street"とラストの"Freddie"がベスト。
3,Prelusion/Patrice Rushen (Prestige) 1,000円
大して期待もせずにジョー・ヘンダーソンの名に引かれて買ったものですが、これが意外の拾い物でした。パトリース・ラッシェンというとあの悪夢のようなフュージョン以外のイメージが無かったのですが、本盤はその彼女20歳の時74年録音のデビュー作。
1曲目から新主流派路線の快演、パトリースもタッチは弱いもののアコピを引き倒す。お目当てジョー・ヘンも快調。エレピやシンセをつかった後につながる路線の曲もあって、よく考えれば、本来こっちのほうが聴きモノなのかも。
4,Limbo Carnival/Dave Pike (New Jazz) 1,000円
デイヴ・パイクというとビル・エヴァンスと組んだ61年録音のEpic盤「Pike's Peak」を思い浮かべます。というか、それしか印象に残っていない...。
そのパイクの62年盤(ありゃ、「Pike's Peak」の翌年だ)。タイトル通りカリプソ曲集でその雰囲気を出すためでしょう、ほとんどの曲でパイクが操るのはヴァイヴではなくマリンバ。タイトル曲はあのツイスト王チャビー・チェッカーのヒット曲ですわな、リッチー・ヴァレンスの"La Bamba"もあったりかなり軽いタッチの演奏に終始。こうなるとあのスリリング極まりない「Pike's Peak」は何だったんだろう?
5,Bossa Nova Carnival/Dave Pike (New Jazz) 1,000円
で こちらは同じく62年録音のボサノバ盤。そうか、この直前までこの人ハービー・マン先生のグループにいたのね、よって、カリプソだったりボサなのね。
ジャズ・ボサといってもジョアン・ドナットなるリオ出身の作曲家の曲ばかりを取り上げているのでお馴染みの曲はまったくなし、でもどこかで聴いたことあるよーな曲ばかりですが(この辺りがボサ門外漢である所以ですな)。
クラーク・テリーのフリューゲルが気持ちよく、ケニー・バレルもそこそこ好演で上記のカリプソ盤よりは数段楽しめそう、です。
6,Red's Good Groove/Red Garland (Jazzland) 1CD 1,000円
ジャズを聴き始めた当初、真っ先にハマったピアノ・トリオ・アルバムがこのガーランドの「Groovy」ですから、この人には人一倍の思い入れがあります。Prestigeでのトリオものを何枚か買った後、手にしたのがJazzland盤の「Bright and Breezy」と「The Nearness of You」、録音が聴きなれたヴァンゲルダーではなかったためか出てきた音像・音色がPrestige盤と違い戸惑い馴染めなかったのを思い出します。
ということで本盤はそのガーランドの62年録音、ブルー・ミッチェルとペッパー・アダムスの2管を擁したクインテットもの。想像通り、絵に描いたようなハード・バップ。このテにはほぼ反応しなくなった今の私ですので「まぁ、こんなもんでしょ」って、ところ。ペッパー・アダムスのバリトンはまだしもブルー・ミッチェルの安っぽいペットはチト辛いです。とは云え、ハード・バップがメシよりも....って人には「大盛りメシ」間違いないところでしょう。
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