Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

J.R.Monterose (1964) - Gary McFarland (1968)

2020年11月20日 | Jazz
1,In Action/J.R.Monterose (Studio 4) 1LP 1,110円
このテナーマンの名を知ったのはミンガスの「直立猿人」だったか。気骨あふれる白人テナーマンとしてその後BNでの初リーダー作やケニー・ドーハムの「'Round about Midnight at the Cafe Bohemia」そして例のスペインのFresh Soundが再発したJaroの「The Message」にヨーロッパ吹込みの「Body and Soul」と、そんな順で聴いていたのかな。そんなこんなだったのですが70年台の半ば頃は今回取り上げるイリノイ州はロックアイランドの超マイナーレーベルから1964年にリリースされた本盤は存在さえも知られていなかったような気がします。

で 本盤、前述の通り超が付くマイナーレーベルから1964年に発売されたもの、モンテローズが当時出演していたアイオワ州のクラブで売るために作られたもので一般発売はほとんどされなかったよう。
バックを付けるのはドラマーをリーダーとするローカルピアノトリオ(ピアノはなかなかの腕前ですね)。私の中では独特なスタッカートを多用するハードな音色でゴロゴリ吹くイメージがあるJ.R.ですが、ここではミディアムからスローの曲をゆったりとじっくりと味わい深く。
入手盤はTOYS FACTORYからの国内盤。

Side A
1 Waltz For Claire
2 I Should Care
3 That You Are
Side B
1 Red Devil
2 Lover Man
3 Herky Hawks

J.R. Monterose(ts)
Dale Oehler(p)
Gary Allen(b)
Joe Abodeely(ds)


J R Monterose Waltz For Claire




That You Are - J.R.Monterose










2,Does the Sun Really Shine on the Moon?/Gary McFarland & Co. (Skye) 1LP 550円
ゲイリー・マクファーランド自身も創設者のひとりであるSkye Recordsらしい一作。
ビーチ・ボーイズから始まってジム・ウエッブ作グレン・キャンベルの大ヒット、スパンキー&アワ・ギャングの大ヒット、ストーンズのあの名曲と続くポップ・ジャズ。が、ただ単なるイージーリスニング音楽に終わらないのがこのSkyeレーベルの真骨頂。一番長い曲が3分25秒で残りはすべて2分台という演奏時間が短くて勿体ないと思わせるほど演奏は充実しています。

リーダー、マクファーランドのヴァイヴ、ジェローム・リチャードソンのサックス、マーヴィン・スタムのトランペット、ウォーレン・バーンハルトのオルガン、サム・ブラウンのギター、リチャード・ディヴィスにチャック・レイニーのベース、グラディ・テイトのドラムスという当時最新鋭の布陣、この気持ち良さはリゾート感覚。が、ジャズ的に耳をそば立てる箇所もそこかしこ。一部の曲に男性によるスキャットが入るのですがクレジットは無い、ひょっとしてマクファーランド自ら?

Side A
A1 God Only Knows
A2 By The Time I Get To Phoenix
A3 Sunday Will Never Be The Same
A4 Lady Jane
A5 Flamingo
Side B
B1 Flea Market
B2 Here, There And Everywhere
B3 Three Years Ago
B4 O Morro
B5 Melancholy Baby
B6 Up, Up And Away


McFarland


McFarland



Gary McFarland ‎– Does The Sun Really Shine On The Moon? (1968)


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