Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

John Coltrane Sutherland 1961

2017年04月08日 | Jazz
1,Sutherland 1961/John Coltrane (Cool Jazz) 3CD-R 1,350円
1961年3月シカゴのサザーランド・ホテルのラウンジでの演奏を180分3枚のCDに収めたもの。
入手盤はこの音源をたぶん最初に世に出したCool Jazz盤。今ではRLR Recordsなるレーベル7から正規(?)に出ていてAmazonのほかどこでも売っています。が、このCool Jazz盤のジャケ写がかっこよく思わずこっちに手が出ました。

前年の10月にマッコイ、エルヴィンにスティーヴ・ディヴィスのベースでAtlanticに「My Favorite Thing」「Play the Blues」「Coltrane's Sound」を録音した後、ベースがレジー・ワークマンに代わって不動のカルテットが誕生。このカルテットの極初期の演奏が聴けるものとなります。ちなみにトレーンはこの20日後にマイルス・ディヴィスの「Someday My Prince will Come」に客演し、2か月後にはImpulseと契約し「Africa/Brass」を録音することになります。

で このサザーランドホテルのラウンジでの演奏ですが、面白いのは冒頭3曲にベースにドナルド・ギャレットが入った2ベースの演奏になっていること。ギャレットは後の1965年の諸作にも参加することになるシカゴ在住のベーシスト。地元ということで参加したのでしょうか、長尺なソロを聴かせます。

元々録音がさほど良くない上に元のテープのヨレがあったり、フェイド・イン、フェイド・アウトがあったりと聴き苦しいところはあるものの、そんなことは吹っ飛ばす180分に渡る疾風怒濤の演奏、よくぞ録音を残していてくれたと感謝至極の一枚。


coltrane

JOHN COLTRANE, tenor & soprano sax
McCOY TYNER, piano
REGGIE WORKMAN & RAPHAEL DON GARRETT, bass
ELVIN JONES, drums

The Sutherland Hotel Lounge, Chicago, March 1, 1961.



John Coltrane Sutherland Hotel 3-1-61 #1



John Coltrane Sutherland Hotel 3-1-61 #2




John Coltrane Sutherland Hotel 3-1-61 #13

コメント (4)    この記事についてブログを書く
« James Van Buren (1988) | トップ | Love's Black Beauty »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
John Coltrane (Granvenites)
2017-04-08 21:19:35
そういえば昨年2016年は大騒ぎしていたビートルズ来日50周年で、彼等の来日の同時期に来日していたジョン・コルトレーンの来日50周年は当然のことながら大騒ぎにはなりませんでした。来日時の記者会見で1時間近くのフリー・ブローは伝説になっています。そして今年はコルトレーンが亡くなって50周年になります。

コルトレーンとよく比較される同年代のライバル・ソニー・ロリンズがまだ在命中というのは信じられません。

コルトレーンと一緒に来日したファラオ・サンダーズにも長生きしてもらいたいです。また今回のCDにも入っているマッコイ・タイナーも同様です。
返信する
Re:John Coltrane (Jahking@管理人)
2017-04-09 13:46:32
ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーターのマイルス組も頑張っていますね。

そういえば、ヘレン・メリルが引退宣言をして今月日本でのラストライヴをBluenoteで行うそうです。1930年生まれだそう、凄いですねぇ。
返信する
Unknown (miles601)
2017-04-09 16:30:22
ベニーゴルソンも来ますね。1292年生まれ!
しかしこのジャケはいいですねー。
返信する
Re:ベニー・ゴルソン (Jahking@管理人)
2017-04-09 16:59:48
88歳でまだサックスを吹けるって凄いですね。名曲を数多く書いていますが、一番好きなのは"アロング・ケイム・ベティ"と"アウト・オブ・パスト"ですかね。

このトレーンの写真、このCDで初めて見ました。Bootlegとは思えないですね。
返信する

コメントを投稿