1,The Barry Goldberg Reunion (One Way) 1CD 630円
バリー・ゴ-ルドバーグのソロ・アルバムといえば、先ずはジェリー・ウェクスラーとボブ・ディランがプロデュースして"It's Not The Spotlight"とか"I've Got To Use My Imagination"の入った74年のAtco盤でしょう。
確かに良く出来た盤ではあるのですが、思い入れという意味では今回購入の68年の「The Barry Goldberg Reunion」と翌69年の「Two Jews Blues」という2枚のBuddah盤が一番です。
バターフィールド・ブルース・バンドで名を上げ、アル・クーパーと並ぶロック・オルガン奏者の第一人者と謳われた時期にリリースしたこの2枚。日本でも日本コロンビアから発売されて相応な話題になったものです。特に「Two Jews Blues」はハーヴィー・マンデル、デユアン・オールマン、そしてマイク・ブルームフィールドという3人のギタリストが聴けるブルースロック中心のアルバムで相応の聴き応えがあったものです。
で、今回購入の「The Barry Goldberg Reunion」は、チャーリー・マッスルホワイトのハープにハーヴィー・マンデルのギターに支えられたブルース・ロックの2曲はそれなりにかっこいい出来ですが、それ以外の曲は正直イマイチ。ボブ・ディランの影響を感じさせるもののなかなかにヘナチョコなボーカル、地味というか押しの弱いあっさり味のキーボード、ということで実に平凡な出来としかいいようのないもの。
..........なのですが、当時相当に聴き捲くったものにてそう簡単に切り捨てられない盤であったりする一枚です。
今ではかつての仲間とともにChicago Blues Reunionを組んで活動中。最近の写真がこちらに。
こちらで聴けます。
バリー・ゴ-ルドバーグのソロ・アルバムといえば、先ずはジェリー・ウェクスラーとボブ・ディランがプロデュースして"It's Not The Spotlight"とか"I've Got To Use My Imagination"の入った74年のAtco盤でしょう。
確かに良く出来た盤ではあるのですが、思い入れという意味では今回購入の68年の「The Barry Goldberg Reunion」と翌69年の「Two Jews Blues」という2枚のBuddah盤が一番です。
バターフィールド・ブルース・バンドで名を上げ、アル・クーパーと並ぶロック・オルガン奏者の第一人者と謳われた時期にリリースしたこの2枚。日本でも日本コロンビアから発売されて相応な話題になったものです。特に「Two Jews Blues」はハーヴィー・マンデル、デユアン・オールマン、そしてマイク・ブルームフィールドという3人のギタリストが聴けるブルースロック中心のアルバムで相応の聴き応えがあったものです。
で、今回購入の「The Barry Goldberg Reunion」は、チャーリー・マッスルホワイトのハープにハーヴィー・マンデルのギターに支えられたブルース・ロックの2曲はそれなりにかっこいい出来ですが、それ以外の曲は正直イマイチ。ボブ・ディランの影響を感じさせるもののなかなかにヘナチョコなボーカル、地味というか押しの弱いあっさり味のキーボード、ということで実に平凡な出来としかいいようのないもの。
..........なのですが、当時相当に聴き捲くったものにてそう簡単に切り捨てられない盤であったりする一枚です。
今ではかつての仲間とともにChicago Blues Reunionを組んで活動中。最近の写真がこちらに。
こちらで聴けます。
ただドラムがおそらくスーパーセッションで叩いていたエディ・ホーなので意外と締まった感じになっているのが救いです。
バリー・ゴールドバーグが一連のまとまりのないようなセッション・アルバムをブッダ・レーベルから出してあのATCOからSSWとしてシャキっとしたのを出したのにはその変身ぶりには驚いたものです。
ただ彼の場合、ポール・バタフィールドでなく、自分のバンド、バリーゴールドバーグ・ブルーズ・バンドを作っており、エピックからアルバムまで出し、しかもTVの音楽番組まで出ていました。
しかもオルガンやギターの出し惜しみの多いこのアルバムとは別にバリー・ゴールドバーグ&フレンズというタイトルのアルバムもブッダから出しており、そちらでは意外と引き締まった演奏をしています。そこではハーベィー・マンデルもなかり弾いています。
ただもう一枚ご存知かもしれませんが、ストリート・マンという単にメロディーをオルガンでなぞっただけのインスト・アルバムはブッカー・T&MG’sのそれに比べるとかなり劣ります。昔のクラリオンから出ていたカーステレオ用の8トラック・テープのようなチープさです。
驚く事にブッダから三枚出ていたのは全部日本でも発売されたのですから、一体どのようなバイヤーを基準に二本コロンビアさんから発売されたかつかめません。
エレクトリック・フラッグやスーパー・セッションに名前があるけど、どこを弾いているかわかりません。
しかし訳のわからないプレーヤーであるバリー・ゴールドバーグというこのユダヤ系セッション・プレーヤー....でも興味ありますね。スティーブ・ミラーと出したシングルを中心に未発表音源が出ないかな。
完璧に忘れていましたが「Street Man」ってありましたね。座り込んでうつむいている暗ーいジャケ写でした。「カーステレオ用の8トラック・テープのようなチープさ」というのは実に云いえて妙。正にそんな内容でした。
Epicでの「Blowing My Mind」、70年代に入ってからロゴが変わった新生Buddahから出た「& Friends」「Recorded Live」、プレイ(特にブルース系の)を聴くだけなら確かにこの3枚がベストでしょう、ただやっぱり不思議と惹かれるのが先の2枚なんですね。
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訂正というか補足を。
さもバリーがバターフィールドB.B.の一員だったような書き方をしていますが、これは65年のニューポート・フェスでボブ・ディランがはじめてエレクトリック・バンドを率いたときのバンドにバターバンドのメンバーと一緒にバンドに加わっていたことを指して書いたものでした。