Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Dr.Ross - Jack Dupree - Juke Joint Piano

2020年10月07日 | Blues,R&B,Gospel
1,His First Recordings/Dr.Ross (Arhoolie) 1LP 880円
ドラムスまで自身で操るワンマンバンド・スタイルで知られるブルースマン、ドクター・ロス。1951年~1954年にサム・フィリップスのSunに録音した音源をまとめたアルバム。この頃はまだワンマンバンドのスタイルではなく自身のギターにハーモニカ、それにウォッシュボードを加えた編成が主で時にピアノも加わるセッションも。
強烈なブギナンバーからスローブルースまで、サザンビートたっぷりなギターにイナタイボーカルが乗ってアンプリファイドされたハープが咆哮するという至極の南部ブルースの世界を堪能できます。
このLPは後に22曲入りの拡大版となって「Boogie Disease」のタイトルでCD化されます。私はこちらで親しんできましたがLPを見たらつい手が出てしまいました。

クリームやジェスロ・タルが演っていた"Cat Squirrel"はこの人の1961年録音がオリジナルで、実はロックファンにもお馴染み、かな?

Side A
A1 Shake 'Em On Down
A2 Down South Blues
A3 Shake A My Hand
A4 Little Soldier Boy
A5 Mississippi Blues
A6 Going Back South
A7 Dr. Ross Breakdown
Side B
B1 Going To The River
B2 Good Thing Blues
B3 Turkey Leg Woman
B4 Country Clown
B5 My BeBop Gal
B6 Memphis Boogie


Shake 'Em On Down - Original



Down South Blues




Doctor Ross Chicago Breakdown SUN 193




Dr. Ross - My Bebop Gal




Doctor Ross : "Cat Squirrel" - Fortune Records, 1961 (RARE BLUES!)







2,Blues for Everybody/ Jack Dupree (King/Gusto) 1LP 100円
チャンピオン・ジャック・デュプリー、1951~1955年にKingに残された音源をまとめたアルバム。
サックスも入ったバンド編成が主、時折聴こえるギターはミッキー・ベイカーだそう。こうしてまとめて聴いてみるとこの人は語りのブルースが多いのですね。

Side A
A1 Silent Partner
A2 Overhead
A3 Blues For Everybody
A4 Harelip Blues
A5 Failing Health Blues
A6 Mail Order Woman
Side B
B1 Tongue Tied Blues
B2 She Cooks Me Cabbage
B3 Let The Doorbell Ring
B4 Ain't No Meat On De Bone
B5 Me And My Mule
B6 That's My Pa


jack Dupree


Dupree, Jack - Blues For Everybody - 1955



Jack Dupree - Let The Doorbell Ring (1955)



Dupree, Jack - Silent Partner - 1955



Jack Dupree - That's My Pa (King) 1954






3,Juke Joint Blues Piano/V.A. (RCA Victor) 1LP 110円
古くからのファンには超がつくほどお馴染み&お世話になったハズのビクター音楽産業が発売した中村とうようさんと日暮泰文さん監修による「RCAブルース・コレクターズ・シリーズ」の一枚。ビッグ・ジョー・ウィリアムス、スリーピー・ジョン・エスティス、サニー・ボーイ・ウィリアムソン1、タンパ・レッドから戦前ゴスペルまでありましたよね。このシリーズではなかったのかな、「RCAブルースの古典」というエポックメイキングな3枚組もありました。

同時期の似たようなシリーズに「MCAブルース・トラディション・シリーズ」というのもあってこちらではスリーピー・ジョンのほかブラインド・ボーイ・フラー、ブラインド・ウィリー・マクテルとかジュークジョイント・ピアノ、ゴスペルからボウディー・ブルース集まであったこちらも忘れられないシリーズです、なかでも「スライド・ギター・ブルース」は大袈裟に言えば云えば戦慄が走るほど衝撃的でした。

ということで、ジューク・ジョイント・ピアノ集。南部や黒人居住地区にある安酒場がジューク・ジョイント、そこにしつられてあるピアノで奏でられる大衆音楽としてのブルース。30年代から40年代初頭に録音されたそんなピアノブルースを集めたアルバム。リリースされた当初、話題になったのが最後に入っているアンディー・ボーイの2曲だったなぁとか妙に覚えています。

Side A
1,M & O Blues / WALTER DAVIS
2,Don't You Want to Go / WALTER DAVIS
3,Piggly Wiggly Blues / CHARLIE MCFADDEN
4,Money Johnson / STUMP JOHNSON
5,Grinder Man Blues / MEMPHIS SLIM
6,Goodbye Rider / IDA MAE MACK
7,G-Man Blues / CURTIS HENRY
Side B
1,The First Time I Met You / LITTLE BROTHER MONTGOMERY
2,Out West Blues / LITTLE BROTHER MONTGOMERY
3,Young Heifer Blues / TOMMY GRIFFIN
4,Rollin' Stone / FRANK TANNEHILL
5,West Dallas Drag / ROBERT COOPER
6,Church Street Blues / ANDY BOY
7,Evil Blues / ANDY BOY


juke joint blues piano


Walter Davis - M & O Blues



Little Brother Montgomery - First Time I Met The Blues



Church Street Blues



Andy Boy, Evil blues



Piggly Wiggly Blues

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2 コメント

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Re:Juke Joint Blues Piano (Jahking@管理人)
2020-10-09 18:45:04
t-izuさんも必ずやハマっておられただろうなと思っておりました、しかも「スライド・ギター・ブルース」も愛聴盤とはもう涙が出てきそうです(笑)

この「ジューク・ジョイント・ピアノ」を聴いていたら、思い出して久し振りに「Santa Fe Blues」引っ張り出して聴いていたところです、サン・ベッキー、パイントップ・バークス、ブラック・ボーイ・シャイン.....最高です。

そう、わかっていても「こんなにも素晴らしい盤が!」と、情けないし落胆しますよね。
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Juke Joint Blues Piano (t-izu)
2020-10-09 09:08:34
本作に加え管理人氏も触れておられる戦前ゴスペル集に「スライド・ギター・ブルース」は今も時々引っ張り出して聴くことがあります。
このピアノ・コンピではルーズベルト・サイクスやリトル・ブラザー・モンゴメリーなどの有名どころ以上にアンディ・ボーイ、ボブ・クーパーなどのテキサス系のカントリー・ピアニストに衝撃を受けましたね。
その後、これも以前同様のことをコメントしましたが、『Santa Fe Blues』にMagpieから出ていた目玉ジャケのピアノ・シリーズからテキサス・ピアノ集、さらにはジョー・プラムなど聴きまくったのをおもいだします。
それにしても今なお名盤と思われる本盤が110円とは。わざわざアナログ盤で聴こうという酔狂な人間が少ないのは理解するものの、この歴史的な一枚がなぁ、とやはり慨嘆してしまいますね。
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