Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Big Chief Sunny Murray 1969

2016年08月19日 | Jazz
1,Big Chief:Sunny Murray in Paris (Odeon) 1LP 514円
アルバート・アイラーの一連の作品「Spiritual Unity」「Bells」「Spirits Rejoice」等々で空間を切り裂くドシャメシャのパルスビートを刻んだサニー・マレイ。

本盤はパリで1969年に録音されたサニー・マレイ自身のリーダー作です。原盤はEMI/Patheですが、入手盤はほぼリアルタイムに東芝から発売されたと思しき日本盤。ジャケットは日本独自仕様。オリジナルの大酋長の衣装を身にまとったマレイを描いた派手なデザインとは対照的な線描デザイン、これは中身の音楽とも何のリンクもしていないなんとも...なものに思えます。
big chief

前作のESP盤でも演っていた代名詞"Angel And Devils"と"Hikarious Paris"のインプロヴィゼイションを廃したビッグバンド的なホーンアレンジが進む中リロイ・ジョーンズのような詩の朗読が呼応し、その裏ではマレイのドラムスとアラン・シルヴァのチェロが蠢く呪術的な演奏、テーマを持たないひたすらフリーなエネルギー・ミュージック、そしてヴァイオリン、アルコベースが蠢くリリカルで幻想的な弦楽ジャズ。この後にBYGのActuelシリーズに残す3枚のアフリカ回帰ものほど土着性を感じない神秘主義的演奏な一枚。

1 Angel And Devils
2 Hikarious Paris
3 Now We Know

4 Angel Son
5 Straigh Ahead
6 This Bearly Was Mine

Sunny Murray: drums
Francois Tusques: piano
Beb Guerin: bass
Alan Silva: cello and violin
Bernard Vitet: trumpet
Ronnie Beer: alto saxophone
Kenneth Terroade: tenor saxophone
Becky Friend: flute
Hart LeRoy Bibbs: recitation
         
Recorded in Paris Jan.1969


big chief


Sunny Murray - This Nearly Was Mine



マレイのパルスビートドラムが堪能できる映像です。
Sunny Murray solo1968

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