Lover's Holiday

1,Lover's Holiday/Peggy Scott & Jo Jo Benson (P-Vine) 1LP 525円
68年にデビュー曲"Lover's Holiday"で一気にブレーク、"Soul Shake"で人気を決定づけた迫力一杯の男女デュオ。
その"ソウル・シェイク"は当時日本グラモフォンを通じて日本発売されそれなりのヒットになった記憶があります。また、スリー・Sから出ていた2枚のLPも70年代に入ってカット盤が大量に出回り、その意味でも日本でも古くから知られた存在だったと思います。

本盤はその絶頂期、スリーS・インターナショナル在籍時の録音を86年にP-Vineが編集した16曲入りのベスト盤。

この頃のこの人達のサウンドの特徴はカントリー風味のナッシュビル・ソウルと例のビラビラ・ベンベンとわななくエレキ・シタールの結合サウンド。2枚のアルバムはほぼこのサウンドの曲でありこれが妙に耳についてペギーとジョー・ジョーのゴスペルに根ざした迫力一杯のボーカルにまで耳が届かず軽んじていたのが正直なところでした。
そんな中で聴いたのがスリー・SからAtcoに移って出したシングル曲"We wll Always be Together" これにはまいりました（聴いたのは今では伝説の72年にワナ・パイが出したコンピ「Soul Deep Vol.1」）。この2人の力量がクッキリ・スッキリ、目からウロコが...。今でもこの曲がこのデュオのベストだと思うとります。

ということで本P-Vine盤はそういった「ビワビワ・ベンベン曲」を極力排してペギーとジョー・ジョーの素晴らしいソロ曲、未発表曲まで入れた玉石混合のスリー・S時代の「玉曲」だけをすくい取った逸品LP。

今ではRPMから「The Complete SSS Inter. Recordings」とか2枚のLPの2in1とかがCDで出ていますが、この時代を聴くならこのLPが今でもベストだと思います。

84年に突如復活してGCSから出したLP「Nothing can't Stand in Our Way」。これも良く云われるように素晴らしい出来でソウル系男女デュオのベスト盤かと。



下の画像は70年1月に日本グラモフォンから出た日本盤。"Lovers Holiday"はなんとB面扱いだったのですね。
ライナーによると"ソウル・シェイク" "ピッキン・ワイルド・マウンテン・ベリーズ"に次ぐシングルでLP「ソウル・シェイク」も既にリリースされていたとのこと。