栃木県のMINI(ミニ クーパー)専門店 ガレーヂ ジャム デザイン ブログ 「整備記録簿」

since2004 MINI&旧車専門店です。整備や商品案内、日常の事を書いています。

ATF交換の重要性

2013年06月29日 | 整備記録簿

久しぶりのブログ更新です。ホント、久しぶりで・・・。

ミニではありませんが、当店がオープンして間もなくからのお付き合いの鹿沼市 O様のシボレーC10という古いアメリカのトラックのATのお話です。

Oさまが、このお車を購入時に買ったショップでATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)を交換しての納車からかれこれ7年くらい無交換。趣味のお車なので走行距離は少なかったし、汚れもさほどでは無かったので今まで無交換でした。

ATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)を交換した形跡はちゃんとあったんですが、ATFフィルターを交換した形跡はかなり昔の形跡でもしかすると日本では無交換。

ATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)のオイルパンを外すとその中にATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)のフィルターはあります。つまり、ATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)を抜いてATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)のオイルパンを外さないと交換出来ない為に普通のショップではあまり進んで交換はしない所です。

写真中央の銀色の四角いものがATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)フィルターです。(既に新品に交換してしまいました。)

 

これが外したATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)フィルター鉄粉と金属片が付着しているのがお解り頂けると思います。

こっれがATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)オイルパン内部、鉄粉と金属片が泥の様に沈殿してます。たっぷりと。。。

ATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)のオイルパンのコルクパッキンに過剰に塗られた2種類の液体パッキン。使用法、使用量が悪かったのでオイル漏れしておりました。

鉄粉を拡大すると、凄い事がお解りになって頂けると思います。

AT側のバルブボデーは綺麗です。

ATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)のオイルパンを綺麗に洗浄して

さびさびの外側を

錆を取って再塗装して、組みつけてATFを入れて完了です。

一般的にATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)を交換する場合、機械を使用して全量をキッチリ交換する「圧送式」(ディーラー系が多いです。)

精神的に全量交換できるとスッキリしますよね。しかし、このATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)のオイルパンの底にせっかく沈んでいる鉄粉を舞い上がらせての交換になります。ATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)のフィルターはありますが、このATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)フィルターが詰まればAT不良の原因になります。

最悪の場合は、細い油圧系統を詰まらせて「脳梗塞」状態になってAT不良になり多額の修理費になる可能性も大です。

新品のATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)は自己洗浄作用が高い為に、全量を一気に変えてしまうと油圧系統にコレステロールの様に貯まっていた「カス」を一気に剥がして「脳梗塞」状態にしてしまう場合が多々あります。

それならば、少しの量をこまめに定期的に交換する方法の方が低リスクで効果もあるベストな方法だと思います。

そして、今回のC10のケースの様にATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)交換2~3回に1回程度はATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)フィルターも交換する事をお勧めします。国産車ではあまりおなじみではありませんが、外車ではATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)フィルターを定期交換するのは当たり前の作業です。もちろん、国産車も10万キロ走ったら交換した方が良いと思います。

しかし、新車から7~8万キロ無交換のATは交換をお勧めしません。リスク覚悟での交換でならお受けしますが、少しの量でも交換して自己洗浄作用による「脳梗塞」になるリスクが高くなるからです。一般的には5~6万キロ超えた車はATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)は交換しない方が良いといわれています。私の経験ですと8万キロくらいまでなら結構大丈夫でした。でも、明らかにヤバい感じのお車もあるのも事実です。

「脳梗塞」になる可能性。この他にある故障原因は、無交換によりATのクラッチバンドが摩耗してしまって滑ってしまう状態になってしまっている場合。現在の状態は正常。交換してATが滑る。

こんな現象は、写真の様な鉄粉がATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)に混ざってしまっている状態で、この鉄粉が摩擦剤の役割をしてなんとか正常な感じに作動していた。という状況です。これを新品の鉄粉無しのATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)に交換するれば滑るのは当然ですね。

 

とにかく、転ばぬ先の杖。早めにATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)は交換して下さい。スムーズに走れるし、燃費も良くなるので結果的に「得」します。

 

当店ではワコーズのATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)を車種によって使い分けてます。重量級のお車にはハイパーSをいうATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)をお勧めしてます。

ATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)はシフトショックを低減させる為に「滑る」性能を持たせます。当然、ショックは減りますが伝達効率は減りますので燃費はイマイチです。

しかし、このワコーズのハイパーSはショックは減るのに伝達効率は上がるという相反する性能を実現させたATF(オートマチックフルード/オートマチックミッションのオイル)なんです。4速ATがCVTの様に変速ショックが無くなります。それなのに伝達効率が高くなるので燃費アップです。

ワンボックス、RV、重量級のセダンなど使ってみると納得の性能です。国産、外車問わずマッチングをとことん調べたメーカーなので安心して使えます。

当店はミニ以外の外車&国産車も大歓迎です。というか、沢山来店して頂いております。地元密着でもあります。

★★★当店は、販売ではなく整備&修理、車検、カスタム&ドレスアップ、チューニング、板金レストアなど技術に特化したお店でございますので、個人売買、他店購入車、大歓迎でございます。実際の常連様の多くは他店で購入されたお客様ですのでお気軽にご来店して下さい。

ちなみに川と雪山と犬をこよなく愛する方も大歓迎でございます。

問い合わせ先

 

ガレーヂ ジャム デザイン

栃木県日光市轟1386-4

TEL/FAX 0288-21-8776 

携帯 090-2751-6970(こっちが一番確実です。)

e-mail jamdesign10106@gmail.com

 

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