さて、今日はシギリヤロックに登りまするわよ。
…その前に、私すっかり忘れていたけれど、話は前後しますが、これは出国前の話です。
スリランカに入国する前にやらなければいけない事がありました。
それは、ETAの申請。
ETAとはですね、Electronic Travel Authorizationの略で、どうやら短期滞在ビザって感じでしょうか。
スリランカに入るにはビザがいる。
スリランカ滞在が30日以内であれば、短期滞在ビザを申請しなければなりません。
ちなみに滞在期間が48時間以内であれば無料の乗り継ぎビザを申請します。
んで、げっ!スリランカ大使館に行かなきゃいけないか、もしくは代行屋に頼むしかないのかなーと思っていたんですが、スリランカすげぇ。
アナログな国だって勝手に思ってた。
今はネットで申請ができます。
もちろん、当日コロンボの空港でも申請は出来るようなのですが、英語もままならず、慣れていない、しかも混んでるかもしれないところであたふたやるより、先に申請しておいた方が安心ですよ。
オンライン決算で30$だったかな。
空港で申請する場合は35$だそうなので、5$お得よ。
申請後は、メールで必要項目が描かれてある領収書?みたいなものが送られてくるので、それをプリントアウトして入国の際、パスポートとと一緒に提出すればよいのですが。
私はせっかく印刷していったのに見てなかったね。
出してもいないから。
もしかしたら、コンピュータの中にデータが入っているのかな?
そんな事がありました。
さて、では話をシギリヤに戻しましょう。
今日は体力使うからな。
朝ごはんしっかり食べていこ。
奥に見えるのがオムレツ。
単なる卵焼き。
写真にはないけど、やっぱりカレー食べてます。
朝、7時過ぎにガイドさんと合流して、いよいよシギリヤロックへ。
途中、シギリヤロックのビューポイントで写真を撮ってもらいました。
ガイドのシランさんモデルに一枚。
ああ、あの岩に登るんだなぁ…。
大丈夫かなぁ…。
早速、ゲートインして、まずは中庭から旧宮殿跡地まで向かいます。
ああ、この風景ガイドブックで見たー!
そもそもシギリヤロックって?
狂気の王が造った天空の城と言われています。
ユネスコの世界遺産にも認定されています。
シギリヤロックは5世紀頃シンハラ王朝の王、カシャパ1世が築いた都城です。
手間暇かけて造られたこの岩山に築かれた王都シギリヤは、なんと完成からわずか11年程でその短い歴史を閉じました。
そこには、岩山に宮殿を置き、孤独な時を過ごしたカシャパ1世の野望と、狂気と悲しい物語が隠されています。
5世紀後半、カシャパはダッセナ王の長男として生まれました。
カシャパには、王族の血筋を持つ母から生まれた弟モガラナがいました。
カシャパの母は平民の血筋であったため、王に相応しい血筋の弟に王位継承を奪われるのを恐れ、父王に不満をもつ将軍と共謀して父王を投獄しました。
そして王位継承を持つ弟をインドへ追放し、己の野望通りカシャパ1世として即位しました。
その後、カシャパは父ダッセナに、隠し財産をすべて出すように迫りますが、「貯水池が全財産だ」という父に、軽くあしらわれていると怒り狂い、将軍に命じて父を殺害してしまいました。
そこから彼は憑りつかれた様に岩山の上に宮殿を造り始めました。
弟の攻撃から身を守るために建てられたともされるシギリヤロックは、カシャパ王即位から7年後に完成しました。
玉座は岩山の頂上におかれ、中腹には、巨大な獅子像を置き、まるで威嚇するように弟の逃れた南インドを見据えていたと言われます。
弟が報復に来たのはそれから11年後。
捕虜になるのを恐れたカシャパは自ら命を絶ってその壮絶な人生に幕を引きました。
簡単にではありますが、こんなに悲しい物語の上にできた要塞なんですね。
ではさっそく登ってみましょう。
写真でご紹介。
象の形をしたエレファント・ロックがありました。
エレファント・ロックの近くにスリランカオオリスというスリランカの国獣がいました。
シッポふさふさ!!
かわいい〜!!
犬も暑くてダレている。
シギリヤロックには沢山犬がいます。
ひたすらひたすらムーンストーンで出来た階段を上がっていきます。
階段がムーンストーンなのは、石の特性で月明かりを反射させてキラキラ光るから夜も安全に道を進む事が出来るからだそうな
ビューポイントまで来ましたよ。
シーギリヤという言葉はシンハ(ライオン)とギリ(岩)を表しています。
中腹にありました。
ライオンに見立てた岩にはするどいツメをもったライオンロック。
脚の部分だけが今でも残っていますが、頭部は失われています。
残っていたらどんな感じだったのだろう…。
そもそも、頭が崩れたのはこの遺跡を掘り起こす際に、ダイナマイトを使ったから頭が吹っ飛んじゃったって一説もあるようで。
本当ならば、なかなかワイルドだな。
諸説あって、ライオンなら爪が4本なはずなのに3本しかないから本当は鳥獣なんじゃないかとか。
真実は闇の中です。
全体的になんですが、このシギリアロックの写真全部がですね、疲れて写真のアングルもへったくれもない…クズみたいな写真しかなかった…
このライオンロックから頂上までは階段が約1000段。
しかも急。
なっげーぞー。
強風とあまりに急な階段をどうにかしがみ付くように上り、ようやく頂上まで着きました。
悲しみと怒りと苦悩がここに埋まっているんだろうな…。
世界遺産という場所は、パワーがある。
ここは、どちらかというとマイナスなパワーな気がしなくもないのだけど、そこに立つ人間の今持っている感情にそのパワーは左右される気がする。
マイナスな場所でもプラスに変わるような気がしました。
気に引っ張られるというのだろうかね。
とにかく、不思議なパワーが溢れている場所でした。
そして、何より風が強い。
この雄大な景色を観ながら、孤高の王は何を思っていたのかな。
このシギリアロックには、シギリアレディと言われるフレスコの女性像が500体描かれていたと言われていますが、現在は風化のため18体しか残っていません。
その為、写真撮影は一切禁止で見学だけできます。
今よりも技術もなかった時代の絵が鮮やかに残っているのは不思議な感じがします。
それが数千、数百年前のものだというのなら尚更すごいよね。
ふと、ガイドさんが、カメラ貸して下さいーと。
スマホを渡すと、バックと首からのカメラも貸して。
んで、高くジャンプして。
え??
ジャンプよ!高くね!
私は頑張った。
ものすごく頑張った。
膝がガクガクするよ…
頑張りには限界があるんだよ。
2回でバッチリ押さえてくれて良かったです。
トカゲさん発見。
顔がかわいい。
王様の玉座でござるよ。
こんな細い、しかも頼りなさそうな急な階段を降りるのよ…怖い…
頼りない階段を抜けたら、またムーンストーンの階段。
強風に吹き飛ばされて3mくらい坂を転がり落ちたけどね…
誰も助けてはくれないよ。
自分を守るのに精いっぱいくらいの強風だから!!!
帰路のコブラの形の岩。
コブラ・ロック。
シギリヤレディを描いた同じ顔料で描かれた絵。
こちらは風化寸前なので写真可能。
がじゅまるの樹。
がじゅまるには精霊が宿るって聞くし、ここのがじゅまるにも何か宿っているのかな。
今は亡き宮殿を護る精霊なのか、はたまたカシャパ王の闇に囚われた悪魔なのか。
世界遺産、やっぱすげーっす。
自分の小ささを思い知りますね。ほんと。自然は偉大よ。
シギリヤでお世話になったシギリヤ専門ガイドさん。
名前は聞き忘れてしまいましたが、この断崖をビーサンで上る彼はワイルドさんと名付けよう。
ワイルドさんは、多い日は一日2本上るんだって。凄いねー。
観光客は、日本人は少ないから、流暢な日本語だけではなく、中国語フランス語英語が話せるんだそうな。
笑顔がチャーミングなワイルドさんに幸あれ。
続く。
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…その前に、私すっかり忘れていたけれど、話は前後しますが、これは出国前の話です。
スリランカに入国する前にやらなければいけない事がありました。
それは、ETAの申請。
ETAとはですね、Electronic Travel Authorizationの略で、どうやら短期滞在ビザって感じでしょうか。
スリランカに入るにはビザがいる。
スリランカ滞在が30日以内であれば、短期滞在ビザを申請しなければなりません。
ちなみに滞在期間が48時間以内であれば無料の乗り継ぎビザを申請します。
んで、げっ!スリランカ大使館に行かなきゃいけないか、もしくは代行屋に頼むしかないのかなーと思っていたんですが、スリランカすげぇ。
アナログな国だって勝手に思ってた。
今はネットで申請ができます。
もちろん、当日コロンボの空港でも申請は出来るようなのですが、英語もままならず、慣れていない、しかも混んでるかもしれないところであたふたやるより、先に申請しておいた方が安心ですよ。
オンライン決算で30$だったかな。
空港で申請する場合は35$だそうなので、5$お得よ。
申請後は、メールで必要項目が描かれてある領収書?みたいなものが送られてくるので、それをプリントアウトして入国の際、パスポートとと一緒に提出すればよいのですが。
私はせっかく印刷していったのに見てなかったね。
出してもいないから。
もしかしたら、コンピュータの中にデータが入っているのかな?
そんな事がありました。
さて、では話をシギリヤに戻しましょう。
今日は体力使うからな。
朝ごはんしっかり食べていこ。
奥に見えるのがオムレツ。
単なる卵焼き。
写真にはないけど、やっぱりカレー食べてます。
朝、7時過ぎにガイドさんと合流して、いよいよシギリヤロックへ。
途中、シギリヤロックのビューポイントで写真を撮ってもらいました。
ガイドのシランさんモデルに一枚。
ああ、あの岩に登るんだなぁ…。
大丈夫かなぁ…。
早速、ゲートインして、まずは中庭から旧宮殿跡地まで向かいます。
ああ、この風景ガイドブックで見たー!
そもそもシギリヤロックって?
狂気の王が造った天空の城と言われています。
ユネスコの世界遺産にも認定されています。
シギリヤロックは5世紀頃シンハラ王朝の王、カシャパ1世が築いた都城です。
手間暇かけて造られたこの岩山に築かれた王都シギリヤは、なんと完成からわずか11年程でその短い歴史を閉じました。
そこには、岩山に宮殿を置き、孤独な時を過ごしたカシャパ1世の野望と、狂気と悲しい物語が隠されています。
5世紀後半、カシャパはダッセナ王の長男として生まれました。
カシャパには、王族の血筋を持つ母から生まれた弟モガラナがいました。
カシャパの母は平民の血筋であったため、王に相応しい血筋の弟に王位継承を奪われるのを恐れ、父王に不満をもつ将軍と共謀して父王を投獄しました。
そして王位継承を持つ弟をインドへ追放し、己の野望通りカシャパ1世として即位しました。
その後、カシャパは父ダッセナに、隠し財産をすべて出すように迫りますが、「貯水池が全財産だ」という父に、軽くあしらわれていると怒り狂い、将軍に命じて父を殺害してしまいました。
そこから彼は憑りつかれた様に岩山の上に宮殿を造り始めました。
弟の攻撃から身を守るために建てられたともされるシギリヤロックは、カシャパ王即位から7年後に完成しました。
玉座は岩山の頂上におかれ、中腹には、巨大な獅子像を置き、まるで威嚇するように弟の逃れた南インドを見据えていたと言われます。
弟が報復に来たのはそれから11年後。
捕虜になるのを恐れたカシャパは自ら命を絶ってその壮絶な人生に幕を引きました。
簡単にではありますが、こんなに悲しい物語の上にできた要塞なんですね。
ではさっそく登ってみましょう。
写真でご紹介。
象の形をしたエレファント・ロックがありました。
エレファント・ロックの近くにスリランカオオリスというスリランカの国獣がいました。
シッポふさふさ!!
かわいい〜!!
犬も暑くてダレている。
シギリヤロックには沢山犬がいます。
ひたすらひたすらムーンストーンで出来た階段を上がっていきます。
階段がムーンストーンなのは、石の特性で月明かりを反射させてキラキラ光るから夜も安全に道を進む事が出来るからだそうな
ビューポイントまで来ましたよ。
シーギリヤという言葉はシンハ(ライオン)とギリ(岩)を表しています。
中腹にありました。
ライオンに見立てた岩にはするどいツメをもったライオンロック。
脚の部分だけが今でも残っていますが、頭部は失われています。
残っていたらどんな感じだったのだろう…。
そもそも、頭が崩れたのはこの遺跡を掘り起こす際に、ダイナマイトを使ったから頭が吹っ飛んじゃったって一説もあるようで。
本当ならば、なかなかワイルドだな。
諸説あって、ライオンなら爪が4本なはずなのに3本しかないから本当は鳥獣なんじゃないかとか。
真実は闇の中です。
全体的になんですが、このシギリアロックの写真全部がですね、疲れて写真のアングルもへったくれもない…クズみたいな写真しかなかった…
このライオンロックから頂上までは階段が約1000段。
しかも急。
なっげーぞー。
強風とあまりに急な階段をどうにかしがみ付くように上り、ようやく頂上まで着きました。
悲しみと怒りと苦悩がここに埋まっているんだろうな…。
世界遺産という場所は、パワーがある。
ここは、どちらかというとマイナスなパワーな気がしなくもないのだけど、そこに立つ人間の今持っている感情にそのパワーは左右される気がする。
マイナスな場所でもプラスに変わるような気がしました。
気に引っ張られるというのだろうかね。
とにかく、不思議なパワーが溢れている場所でした。
そして、何より風が強い。
この雄大な景色を観ながら、孤高の王は何を思っていたのかな。
このシギリアロックには、シギリアレディと言われるフレスコの女性像が500体描かれていたと言われていますが、現在は風化のため18体しか残っていません。
その為、写真撮影は一切禁止で見学だけできます。
今よりも技術もなかった時代の絵が鮮やかに残っているのは不思議な感じがします。
それが数千、数百年前のものだというのなら尚更すごいよね。
ふと、ガイドさんが、カメラ貸して下さいーと。
スマホを渡すと、バックと首からのカメラも貸して。
んで、高くジャンプして。
え??
ジャンプよ!高くね!
私は頑張った。
ものすごく頑張った。
膝がガクガクするよ…
頑張りには限界があるんだよ。
2回でバッチリ押さえてくれて良かったです。
トカゲさん発見。
顔がかわいい。
王様の玉座でござるよ。
こんな細い、しかも頼りなさそうな急な階段を降りるのよ…怖い…
頼りない階段を抜けたら、またムーンストーンの階段。
強風に吹き飛ばされて3mくらい坂を転がり落ちたけどね…
誰も助けてはくれないよ。
自分を守るのに精いっぱいくらいの強風だから!!!
帰路のコブラの形の岩。
コブラ・ロック。
シギリヤレディを描いた同じ顔料で描かれた絵。
こちらは風化寸前なので写真可能。
がじゅまるの樹。
がじゅまるには精霊が宿るって聞くし、ここのがじゅまるにも何か宿っているのかな。
今は亡き宮殿を護る精霊なのか、はたまたカシャパ王の闇に囚われた悪魔なのか。
世界遺産、やっぱすげーっす。
自分の小ささを思い知りますね。ほんと。自然は偉大よ。
シギリヤでお世話になったシギリヤ専門ガイドさん。
名前は聞き忘れてしまいましたが、この断崖をビーサンで上る彼はワイルドさんと名付けよう。
ワイルドさんは、多い日は一日2本上るんだって。凄いねー。
観光客は、日本人は少ないから、流暢な日本語だけではなく、中国語フランス語英語が話せるんだそうな。
笑顔がチャーミングなワイルドさんに幸あれ。
続く。
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