地味女生活 旅の記録帳

地味な女、略して地味女(ジミージョ)が地味に趣味にしている旅の不定期記録帳です。

2016年7月9日~14日 スリランカ 8

2016-10-29 21:02:48 | スリランカ
仏歯寺の見学を終え、なんとなく空は暗くなってきた。

暗くなってから街歩きは避けたいけど、どうしよう。。。と思っていたら、寺のスタッフと名乗る青年から声をかけられた。

英語は苦手なんですが。。。

騙されないように、警戒しながら話を聞いていたら、キャンディアンダンスを観に行かないの?と。

はてキャンディアンダンス??

あ、そういえば、ガイドブックに載っていたけれど、場所がわからないから多分たどり着けないかもと思っていたスリランカの伝統芸能だ。

キャンディアンダンスとは、キャンディ王朝時代に宮廷内で踊られていたダンスが元になっていて、現在ではスリランカ各地の民族舞踊を組み込んで構成されているらしいです。

普通のダンスの他にファイヤーダンスや、火を放って上を歩くようなびっくり人間ショーみたいな出し物もあります。

悪魔払いが目的だったとの説もあります。

青年に、キャンディアンダンス観たいけど、場所がわからないの。と言ったら、案内してあげるよ!と。

ええええ!!?

だ…大丈夫なのかな??

トゥクトゥクオヤジに騙されたばかりなので、スリランカ人不信です。

青年は、スリランカの文化に是非触れて欲しいし、スリランカを世界に広めて欲しいから!僕は日本が大好きなんだ!とか熱弁され、ヤバそうだったら走って逃げようと思って、歩いてどのくらい?と聞いたら5分で着くと言うので着いて行くことに。

歩いている間中ずーっと、このスリランカ青年を疑ってましたが、青年はちゃんと劇場に連れて行ってくれました。

その上、チケットオフィスまで連れて行ってくれ、観やすそうな座席も確保してくれ、せめてチップかな?と思ってチップ渡そうとしたら笑顔でいりませんよ〜と言って去って行きました。

一瞬でも疑ってごめんね。。。

でも、海外旅行、さらに一人旅っつーのは、まずは疑わないと危ない目にあうのも自己責任だから、スリランカ人の全員が悪い人ではないけれど、全員が良い人だとも限らないから、判断は難しいんだよね。

さて、チケット入手。
座席は自由席。
青年が見つけてくれた席で観ることにします。


劇場は古びた体育館みたいな作りです。








ものすごく面白いわけではなく、現地の人が一生懸命踊っているのを生ぬるく観る。

そういうスタンスで行けば楽しめると思います。

ようするに、凄く期待して、この為にわざわざ観に行くというレベルではないと言うことですね。

私はたまたま観られて、まあ、こんなもんだよなーって思ったので楽しめました。

1時間ほどの内容です。

さて、終演後は、ちょろっとまちを徘徊し、偶然見つけたスーパーでバラマキ土産を買い、夕飯どうしようと。

すでに胃がカレーを拒否していました。

明日もきっと、いや絶対カレーだからです。

私は決断しました。(大げさな。。。)
この旅で初めて自分ルールを破ることにしました。

私は一人旅を始めた沖縄石垣から、ルールを課していました。

それは、のっぴきらない場合を除き部屋食しない、ファーストフードは禁止ということでした。

しかし!

カレーは嫌やねん!
胃が拒否してるねん!
身体中からカレーの匂いがしてる気がするねん!

と、私の中の変な関西人が涙ながらに訴えるので、これはのっぴきらない場合だよなーと、

私は、3秒くらいで決意しました。

スーパーの隣がケンタッキーだったからです。

ケンタッキー食べる!



私のたどたどしい英語は通じました。

ラップサンドのセット登場。

ちゃんとテイクアウトになってたー!よかったー!

買い物袋とケンタッキーをぶら下げ、ホテルに帰室しなければなりません。

またもトゥクトゥクと交渉しなければなりません。

ああ、鬱タイムだよ。

スリランカにもメータータクシーがあるようですが、1日目や2日目のような田舎はまだ一般的ではないみたいだったし、街であるキャンディでも台数が少ないのか、私には見つけることができず、結局、交渉しなければなりません。

いやだなあ。
困ったなあ。

でも、帰るには交渉だしな!と腹をくくり、一台のトゥクトゥクおじさんに声をかけました。

すると、200Rpでいいよ!と。

もう、行きは騙されてるし、どうせ今提示されても最後はボッたくるんでしょう。と、ホテルまで向かってもらうことに。

おじさんから、スリランカは初めて?楽しい?ごはんは美味しいかい?みたいな事を聞かれ、わかるだけの英語で答えていたらホテルに到着。

ドキドキしながらチップ含めて300Rp渡すと、おじさんは笑顔で、最後まで気をつけて旅を楽しみなさいね。というようなことを言ってくれて私は感動しましたよ。
あまりに嬉しくてミルキーを一袋プレゼントしたくらいです。

トゥクトゥクは本当はもっと安いのかもしれないし、私は相場もよくわからない。
それも本当はダメだろうけど。

けれど、当たり前だけど、最初に提示した金額で気持ちよく私をホテルまで運んでくれたことが嬉しかったのです。

海外での乗り物交渉で、最初に提示した金額でスムーズに運んでくれるって、このところの私の中ではあり得ないことだったからね。

いらいらすることも、時にはオヤジと喧嘩もある。

でも、こんな触れ合いもあるから一人旅はやめられない。

3日目の夜、幸せな気分でケンタッキーの夕飯を楽しめました。


明日はどんな日になるのかなー。

いよいよ最後の街、首都コロンボに向かいます。

続く。

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