長さ3センチほどの小さなローソクが大量に入れられたビニール袋 それをわたしの上着の内ポケットに入れてくれたのは友だったのか? その小さなローソクがどうしてだか勢いよくこぼれ落ちる しかもほとんど砕けて 止めようにも止められず、あれよあれよと見ているのみ
後頭部を触ったらベタベタする どうやら蜂蜜がくっついているらしい 洗髪しなければならない 面倒くさいな
ある料理旅館らしい どこか見覚えがある 半分開けたままの障子の向こうは既に変色した畳敷きの和室 その手前のみが見える こちら側の部屋の右手に階段 そこを上がってゆくと狭い踊り場があり、襖を半分開けた和室 襖の向こうに敷かれたフトンがあり、その上に坐った男の半身がこちらを見つめている どうやら長逗留の外国人 黒い髪 中近東の? 無精ひげだらけの風采の上がらない男 険しい眼でこちらを睨んでいた それを見過ごして通り過ぎる 出口か何かを探しているらしいが、果たしてどうなるのか?
寝覚めが悪い 不快な気分が抜けない