ジロがゆく

なんとなく生きてます

0.6秒間の思い

2021-02-08 10:21:46 | 日記
60年約めて味わうドロップス    ( ← 少年や六十年後の春の如し    永田耕衣)

※ 耕衣のこの句についての数ある解釈の中で、我が意を得たりと思うのは、コレ
 耕衣にとっての60年の歴史は、さしたる不満もない、むしろ充実したものであったに違いない。例えば、オレンジ色をした三角形の、小粒ながら厚みを感じさせる「サクマのドロップス」の存在感。「ドロップス」とは、商品名だという。アニメ映画「火垂るの墓」の中でも重要なモチーフとして使われていた。。今では百円ショップでも扱われていて、たまに買って、昔ながらの味を懐かしむ。・・・・・ワシの60年?・・・・訊いて下さるな



とまどいの乱れみだれてさざれなみ
   
※ 例えば、屈託に疲れ果てて、木立越しの古池の水面から目を離せなくなったときの思い



水映えの瞳輝く娘(こ)でありき
     
※ 老いた今、初恋もひとこまの歴史的事実と化した。○○子というあの少女ではなく、遠い歴史の彼方にたたずむ13歳の一少女。捨てるに捨てられない骨董品。


用済んだ目覚まし時計に胸衝かれ 

※リセットし忘れた目覚まし時計


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