【原句】 去年今年貫く棒の如きもの 高浜虚子
【窃句】 去年今年隔てる壁の如きもの 高丘嘘士
「去年今年(こぞことし)」は冬の季語。
年の終わりと年の初めとの間には、目に見えない壁があるような気がしてなりません。「♪ トシノハジメノタメシトテ・・・」などと歌っていた幼いころから、この感覚は変わらずにこの身のうちにあります。
壁というものには通常、門が付き物ですが、年の夜の壁にはこれがありません。ちなみに、逆に、門というイメージには、壁が必ず付いています。
当然のことながら、これまでに門をくぐったことも、壁を越えたこともありません。それなのになぜこの壁の感覚が刷り込まれたまま今なお消えないのか・・・などとボンヤリ考えながら除夜の鐘を聴いていました。トシヨリのタワゴトとお笑い召され。
【窃句】 去年今年隔てる壁の如きもの 高丘嘘士
「去年今年(こぞことし)」は冬の季語。
年の終わりと年の初めとの間には、目に見えない壁があるような気がしてなりません。「♪ トシノハジメノタメシトテ・・・」などと歌っていた幼いころから、この感覚は変わらずにこの身のうちにあります。
壁というものには通常、門が付き物ですが、年の夜の壁にはこれがありません。ちなみに、逆に、門というイメージには、壁が必ず付いています。
当然のことながら、これまでに門をくぐったことも、壁を越えたこともありません。それなのになぜこの壁の感覚が刷り込まれたまま今なお消えないのか・・・などとボンヤリ考えながら除夜の鐘を聴いていました。トシヨリのタワゴトとお笑い召され。