転移している乳がんを抱えた妻は、今日2か月ぶりにチェンマイ大学病院へ行きました。予約してある診察日だったのです。前回、5月中旬の診察のときは、主治医から「7月に抗がん剤治療を再開しましょう」と言われていました。
前に書いたと思いますが、タイの30バーツ医療保険で使える抗がん剤の種類は限られています。今月から使う予定だった抗がん剤はパクリタキセルという薬です。3年ほど前に使ったことのある薬です。乳がんや肺がんによく使われるようですが、相当の副作用があり、妻も大変な思いをしました。それに、効くかどうかも分からないので抗がん剤治療は止めようと2人で話し合って決めました。
その代わりと言っては何ですが、先月中旬から、6種類のハーブを配合した免疫強化のための薬をシンブリーという町にある癌クリニックで処方してもらっています。飲み始めて今日でちょうど1か月です。
とにかく、もう抗がん剤はやらないと決めたのですから、主治医にはっきりと意思表示しなければなりません。でも妻は診察を待っている間、いつもと違って顔の表情が曇っていました。というより、こわばっていました。とても不安そうでした。
「どうしたの?やっぱり抗がん剤をやらないのが不安なのかい?」
「いいえ、そうじゃないの。先生に何と言ったらいいのか・・・」
「副作用が怖いから抗がん剤はやらないことにした。そうはっきり言った方がいいよ。別の薬を飲み始めていることも言った方がいいんじゃないかな。」
「抗がん剤をやらないんだったら、もうこの病院へは来なくていいと先生に言われたらどうしたらいいの・・・」
「そんな馬鹿な!そんなことは心配しなくていい。抗がん剤だけが癌の治療じゃないんだから。」
そう言いながらも、実は私も少し不安になっていました。
病院に着いてから2時間以上待ちました。いつものように2人そろって狭い診察室に入りました。「どうですか調子は?」と主治医に聞かれた妻は、「相変わらず腋の中が痛みます」と答えました。
「今日から抗がん剤をやることになっているんですけど、やりますね?」
「う~ん、やっぱり副作用が怖いのでやめておきたいんですけど(なぜか笑い声)。」
主治医の表情は、なぜか今日はニコニコして機嫌がよさそうでした。「やらないとダメだよ!」と突き放すのかと思ったら、そういう感じではないのです。先生は診察のちょっと前に採血した血液検査のデータをパソコンの画面で見ました。そして、目の前に座っている妻の様子をしげしげと見渡しながら、「前より丈夫になったみたいだね・・・」と言いました。
そのあと、いつものように横のベッドで妻の腋の下の患部を見てくれました。「相当酷くなってるね」と言われそうで、私はドキドキしました。少し意外だなという表情を見せた先生の口から出てきた言葉は・・・
「あれから・・・もう2か月経ってますよね。でも悪くなってる感じがないですよ。これだったら、抗がん剤は休んでも大丈夫そうだね。。。」
やった~!2か月前の診察のときは、抗がん剤はできればやりたくないと渋る妻に対して、「もしやらなかったら、短い時間で悪化する可能性があるから危ないよ。」そう言われたのでした。
妻は1か月前からG-HERBという薬を飲んでいることも先生に話しました。そうしたら・・・
「その薬は問題ないですけど、巷には癌に効くと称して法外な値段で売っている薬もあるので、それはやめた方がいいですよ。ま、今回は抗がん剤はやめますけど、もしひどく悪くなるようだったら、できるだけ早く来てくださいね。」
先生はそう言って2か月先の予約を入れてくれました。妻が心配していた事態は杞憂でした。抗がん剤をやらないんだったら、もうここに来るな!なんて、乱暴なことを言う医者ではなかったのです。
診察が終わって、妻はその前とは打って変わって安堵の表情を見せました。もちろん私も、ハーブの薬の力かもしれないと期待が湧いてきました。この1か月、半信半疑だったのです。でも今は7:3くらいの割合で効果があるのではないかと考えています。妻自身には、100%効くと信じてほしい気持ちです。それが免疫力を高める力にもなると思うからです。
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これに勝る良薬はありません。
また、今、奥様は良医に当たったことにも、幸先を感じられていると思います。
ハーブの薬の力を含めて、トリプル・グッド。
お大事にして下さい。
これからも良いことだけが起こりますよ。
ハーブ薬もさることながら、近所の日本人の御世話等気力が充実した事も免疫効果がアップしたかも。
近所の人もそうですが、生きる気力ですね、持続させて下さい。
転移した乳がんは、まず治ることは期待できないので、どれくらい生きられるかという闘いです。
薬の力を借りながら、自己免疫の力で生きていってほしいと思います。
いい方に、いい方に考えていくことにします。
確かにそうです。人の世話をしたりして、自分の病気のことを忘れるくらいがいいと思いますね。なかなか急には出来ないことで、元来が世話好きな妻はアドバンテージがあるでしょう。
最近日本では重粒子線による治療法が始まってきました。
放射線治療はガン組織より表面をすべて破壊するので、副作用の方が大きいのですが、炭素重粒子線では、深い所のターゲットのみにアタックして、周囲の細胞には傷をつけないことが可能です。
一度お調べになられたらいかがでしょうか。
さっそく調べました。重粒子線のがん治療は日本がオリジナルみたいですね。バンコクの病院にも治療設備が入っているという話を聞いたことがあります。
ただし、原則として転移がんは対象外、しかも放射線治療を受けたことのある部位にはできないそうです。残念ですけど。
癌にも効くと書いてありました。コップ一杯に1グラムの重曹
(小さじで半分)を入れて一日2回をめどに飲むと書いてありました。これは料理にも使われるもので、飲んでも1日5グラムまではまったく無害と書いてあり、現在私もあくぃイン中です。baking soda はスーパーで買えると思います。
私も奥さまと同じ病気を治療中ですが、欧州在住なので少し状況が違うようですが、副作用はどこでも同じで苦しいものです。
経験者なので言えることですが、うさぎさんのサポートは奥さまにはとても大切だと思います。大変でしょうが、がんばってください。
タイが大好きで毎年行っているので(今年は未定ですが)うさぎさんのblogを読んでハーブ治療も考えるようになりました。
シンブリのクリニックについて少し教えて頂けたら幸いです。(病院のフルネームか電話番号)
公共の場での私的な質問で申し訳ありません。
奥様が元気になりますように、遠い所から応援しております。