一昨日は「欧米人から見たタイの生活費」と題して、ある地方の町(ノンカイ)での生活費の一例を紹介しました。1か月4万バーツ(10万円ほど)余りで、メード付きの生活ができる、というお話でした。
さて、チェンマイはどうなのでしょうか?
先日私が検索したキーワードは、「living cost in thailand」でした。結果は1,520万件ヒットしました。今日、thailandを chiangmaiに変えて、「living cost in chiangmai」で検索し直すと、それでも、925万件もヒットしました。これは何を意味するのでしょうか。欧米人の間では、チェンマイがとっても住みやすい場所、あるいは住みたい場所としてマークされている、ということだと思います。
「One stop Thailand」という、非常にアクセス数の多い英語のHPがあります。そこには、バンコク、プーケット、クラビ、パタヤ、チェンマイをはじめ、いくつかの、外国人が魅力を感じる都市の旅行ガイド、それぞれの地域の特徴、生活等について書いてあるのですが、タイの他の場所と比較してのチェンマイの利点をこう書いています。
●(×世界で)アジアで最も住みやすい都市・ベスト10にランクされているだけあって、
気候がよく、生活費が安い。
(→ どこの、いつの調査でチェンマイがベスト10に入っているのか、出典は不明)
●チェンマイのタイ人は、地域の経済のためになるのであれば、住みよい都市を
気持ちよく「外国人とシェア」することができる。
(→ このHPの筆者は、地域経済に貢献するから外国人が受け入れられていると解釈しているようです。真偽は、タイ人の意見を聞かないと分かりませんね)
●さまざまな国の外国人が2万人住んでいて、英語が通じる。また6つのインターナショナルスクールがある。(→ 外国人の数はバンコクの足もとにも及びませんが、公称30万の都市に2万人なら、確かに比率は高いですし、チェンマイの人は英語の喋れる人が多いのは私の実感としても事実です。学校があるので、子育てにも適しているということでしょう)
その他としては、
●バンコクのような交通渋滞がない。
●プーケットのインフレ、パタヤの不健全さがない。
●バンコクほどの大きなビジネスチャンスはないが、それでも観光業や手工芸品の輸出、英語教師など、堅実な仕事は十分できる。
これらの中で、真っ先に挙げられているのは、生活費の安さ(affordable)です。
http://www.1stopchiangmai.com/living/cost/
「1か月10000バーツで暮らそうと思えば可能だし、50000バーツ使おうと思えば簡単に使える。」・・・・・・・・
私に言わせれば、毎日高級な日本料理店へ行けば、食費だけで5万バーツくらい、すぐ消えます。住居費は、「バンコクの半分で済む」と明確には書いてありませんが、個々の賃料を比較すると、ほぼ半分くらいで済む可能性が高いと思われます。バンコクでも、10,000バーツくらいで一戸建てを借りることができますが、ちょっと不便な場所にあったり、古くて汚く、修理を要する家が多いようです。(わが家は保証金もいらず、たった6,500バーツですが、相当あちこち手を入れました)
その点チェンマイは、同じ価格だとしても、街の中心部に近かったり、利便性が圧倒的によかったりするようです。何しろ環境のよいところが多いです。
食費は、私も自炊するなら圧倒的にチェンマイが安いと思います。とくに、ここ数年価格の高騰してきた野菜や果物の値段が、同じ国とは思えないくらい安いです。バンコクの半分以下というのが実感です。値段だけでなく、新鮮さ、味の良さは比べものになりません。
さて、もうひとつ、アメリカ人向けに、イギリス人の女性が書いているHPがあります。そこには、具体的に1か月の生活費が挙げられています。それによると、1カ月2,000ドル(今なら15万円)もあれば、王様のような暮らしができ、1,500ドル(11-12万円)で申し分のない生活が可能だと書いてあります。
定年退職したアメリカ人の平均的な年金が月4,000ドル(30万円強)くらいですから、一人の年金収入で、チェンマイなら、2家族以上が生活できることになりますね。
http://blog.travelpod.com/travel-blog-entries/lenay/1/1264591419/tpod.html
このHPの筆者によると、ワンルームのアパートメントが9,000-15,000バーツ、郊外の戸建てが10,000バーツから、大きくてモダンな戸建てなら、20,000-25,000バーツということになっています。確かにこれだけ出せば、王様には到底かないませんが、かなり大きな庭付きの家です。彼女は主婦らしく、洗濯代が1キロ40バーツ、アイロンがけが、1キロたった20バーツ、そんな細かなことも書いています。
食事は屋台で20-40バーツ、レストランでは1品が60-120バーツ、日本食なら300-400バーツと言っています。私はチェンマイで日本食を食べたことがないのですが、チェンマイにお住いの方、実態はどうですか?
ちなみにラーメン1杯は、30バーツはほとんどなく、バンコクでもチェンマイでも、35バーツというのが、庶民的な店の標準価格になってしまいましたね。
どこの国でも、どこの都市でも、生活費というのはピンからキリまでです。でも、「living cost in chiangmai」の検索で1,500万ヒットするというのは、欧米人は、タイの中でもチェンマイの安い生活費に、いかに特別な魅力を感じているかが分かろうというものです。
私はまだ旅行者としてしか、チェンマイとのかかわりがないのですが、(あっ、すでに私(法的には妻)は、れっきとした土地の所有者でした)欧米人がチェンマイに惹かれる気持ちはよーく分かるような気がします。
ちょっと古い言葉になりますが、「スローライフ」という言葉が流行ったことがありました。「スローフード」というのもありますが、そういう齷齪(あくせく)しない生活、つまり周りに急かされない自分のペースの生き方、そして環境に恵まれた暮らしが、チェンマイなら実現できる、しかも安価に。つまり、「コストパフォーマンスの優れた暮らし」を保証してくれるのがチェンマイだと。彼らの多くはそう考えているのでしょうし、私自身もまさに、それなのかも知れません。
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チェンマイのラーメン価格ですが、先々月訪問したときは(チェンマイ郊外サンカンペーンの自宅の近所の話ですが)20か25バーツだったように記憶しています。記憶違いだったらスミマセン。
ご参考までに、8番ラーメンの8ちゃん麺は50Bです。これはバンコクも同じではないのでしょうか。
日本食は定食みたいなのが120B前後からありますが、家族3人で寿司を食べると1000バーツくらいは軽くいきますね。
いつかチェンマイでお逢いできればと思います。
7~8年前、バンコクの屋台で25バーツのラーメンを食べた記憶があるのですが、チェンマイでは今でもそれくらいの値段の店が存在するのですね。よかった~、という気分です。
もしも寿司屋へ行くとすれば、わが家は5人ですから2,000バーツはいきますね。日本なら、5,000円くらいと考えれば安いと感じるはずなのに、2,000バーツと聞くと「高い!」となるのは、私だけでしょうか。
でも、タイに住むようになれば、寿司でなくても日本食が食べたくなるものらしいですね。
食事に関してはバンコクと同じようなものだと思いす。日本食なら150B-500Bです。朝昼は自炊なので、大してかかりません。
チェンマイから周辺各国にも簡単に足を延ばせますし、タイ国内ならバスを使えば移動も楽。
チェンマイ⇔マカオの直行便があるみたいですね。
なにより安心できるのが医療施設の充実ぶり。チェンマイラムはバンコク病院よりレベルが高いと思いました。
ほかにはバンコクしか知りませんが、チェンマイはタイ人にとっても外国人にとっても住みやすいですね。