楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

100バーツの差をどう見るか

2016-11-11 13:34:36 | タイの暮らし

日本円とタイバーツの為替レートのお話です。

日本円とアメリカドルの為替レートに強い関心を持っている人は言うまでもなく山ほどいます。かつて50代のころ私が勤めていた某大学では、FXをやっている知り合いが一人、暇さえあればドル円の為替レートの推移をチェックしていたのが印象に残っています。

タイバーツに関心がある人となると、タイに住んでいるか、頻繁にタイを訪れるか、タイと取引のある仕事にかかわっているか、そのどれかでしょう。もっとも三番目はドルでの決済が普通でしょうが・・・

さて、トランプショックについて、我ながら矛盾に満ちた記事を2日もエントリーしたついでに、タイ在住者の一人として日常的に関心を持たざるを得ないバーツ円の変動ぶりを記録しておきたいと思います。

大統領選挙の投開票日の前々日、タイ時間の11月7日はバンコク銀行のキャッシュ交換レートは1日変動がなく、1円=0.3299バーツ、翌8日は1円=0.3277バーツでした。このところは、短期的に見ると、やや円安気味の展開とも言えました。

開票速報が報じられた11月9日(タイ時間)は予想通り、最近では見られないような激しい為替レートの変動がありました。その変動を見ながら、そして開票結果を自分なりに予想しながら、とりあえず手持ちの円をいつバーツに替えるか、あるいは見送るか、その機会を窺っていました(笑)。

8時30分   0.3261

9時5分          0.3299

9時30分       0.3326

10時15分    0.3354

11時5分       0.3353

14時55分    0.3318

15時15分    0.3308

15時20分    0.3307

以上のように、バンコク銀行は朝8時半から一日なんと8回ものレート修正を行いました。これによると、この日一番円高になったのは、日本時間の午後12時過ぎでした。トランプの勝利がかなり濃厚になった頃でしょうか。このレートはバンコク銀行のキャッシュでの交換レートですから、同じバンコク銀行でもTT(telegraphic trasfer)のレートはこれとは違いますし、もちろんYahooで検索した為替レートはこれより円高です。巷の両替屋さんのレートも相当よいレートになっていたと思われます。

さて私はどうしたかと言いますと、タイ時間の午前10時(日本時間の12時)の段階でフロリダなど注目州の票の出方をチェックし、トランプ勝利を確信しました。それで日本の銀行口座にある円の一部をバーツに交換することにしました。ここ数か月分の生活費等に必要なバーツが定期預金をのぞけば残り少なくなっていたからです。

私の両替の仕方は、現金を両替屋へ持参するのではなく、日本の大手銀行からタイの銀行へのインターネットによる円建て送金です。ドル安・円高(バーツ安・円高)に急激に振れている午前中(タイ時間)がチャンスと考えました。トランプが勝てば1ドル100円くらいの円高になってしまうという専門家の記事も目にしていましたが、私はあまり信用しませんでした。中には90円くらいの円高になるという乱暴な専門家?もいましたね。そういう見方がかなり支配的だったので、麻生さんは財政当局、金融当局に対応策の検討を急遽指示しましたね。言ってみれば、口先介入の一環だったのでしょう。

でも、ひょっとしてそういう可能性もあるのかと、送金は翌日以降にするかどうか一瞬迷いました。でも、翌日になればご祝儀相場で今度は急激にドル高・円安になってしまうかもしれないと考えました。勘は珍しく的中しました。実際に翌日は1円=0.3262と、元に戻ってしまいましたし、今日11日のレートは0.3249で、開票日前のレートよりも円安になりました。つまり、11月9日と今日では、1万円あたり100バーツ以上の差があるということです。仮に100万円を両替したとすると、1万バーツ以上の差が出ます。

私のような年金生活者にとって、僅かでも円高に振れたときに両替(私は円建て送金)することはとても大きなことなのです。英国のEU離脱の国民投票のときは今回よりも遥かに大きく円高に振れました。あのときも絶妙なタイミングで円建て送金できたので、とりあえずは2連勝ということでしょうか。

実際の損得は微々たるものです。FXと似たようなもので、為替レートの変動をチェックしながらゲーム感覚を楽しんでいるだけです。もっとも、私自身はFXに手を染めたことはまったくありませんが。

さて、これからドル円(バーツ円も)がどちらに行くのか、専門家でも間違うくらいですから、私のような素人には全くわかりません。つい最近までは1円が0.3バーツを切っていたのですから今の水準はまあまあでしょうか。私がチェンマイに家を建てた4、5年前の1円=0.4バーツという時期が嘘のように思われる今日この頃です。でも、為替レートは、上がったら下がる、下がったら上がる、この法則は市場がレートを決めている以上、決して変わることはないでしょう。

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バーツ安/円高期待 (Teru)
2016-11-12 00:32:21
私の見立てはもう少し円高になり、バーツレートは34.0を期待しました。
オンヌット駅近くにある両替店のレートは33.5でした。
多分スーパーリッチは33.7前後だったでしょう。
私も年金生活者ですのでレートには注意をはらっています。
100万円単位で両替しますので、結構大きな差が出ますね。
数ケ月前のスーパーリッチで34.5で両替出来ました。
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バンコク銀行員に代わって一言 (通りすがり)
2016-11-12 13:40:49
おそらく、このような些末なこと、いや周知なことを投稿すれば顰蹙を買うとは思います。
また、ブログ主殿の2連勝に水を差す訳でもありません。
ブログの読者の中で円のバーツ転で同じような努力をされている方もあろうかと、敢えて老爺心でコメントしました。

さて、「日本の銀行の海外送金規定」、各行が好き勝手にその内容を規定しているのと、HPからでは肝心な部分が明瞭になっていないという恨みがあります。
そのため、三井住友銀行とバンコック銀行でみてみます。
(三井住友)
当日取組の受付時限:外国送金:円建送金 11:00
とあります。おそらくブログ主殿がオーダーしたタイ時間の10時では、当日の受付外時間であり、送金処理は翌日になる。そして送金の到達時間はそこによると受付日+1-3日、即ち、11日もしくは12日。
そしてブログ主殿が自分で(インターネットで)手続きしたのにも関わらず、諸々の手数料として銀行は8,500円の手数料を踏んだくるのです。

話変わって
(バンコク銀行)
a) 入金日時 11/09 10:15 33.82500 (100JPY)
b) 入金日時 11/09 15:20 33.35500 (100JPY)
c) 入金日時 11/10 08:30 32.89625 (100JPY)
d) 入金日時 11/11 08:30 32.76375 (100JPY)
送金されてきた日本円は、ブログ主殿のバーツ口座に振り込まれる実際の日時により、上記のレートで転換される。
そして、銀行の受け取り手数料が200-500B

思うに銀行も時間には多少サバを読んでいるだろうから、案外 b) には入金しているかもしれない。
本来ならネットで自身で操作しているので、瞬時に送金、着金、転換処理を自動で行えるはずだが。
また酷い国の酷い銀行では、着金後、数日間、為替変動の様子をみて、その差益を取っているという話もある。
ここはまだまだ伏魔殿の中。

《オマケ》
因みにバンコック銀行の(tt)とSリッチのスプレッドはだいたい円で0.3B/100円当たり、100万円で3,000Bです。
従い、100万円銀行送金するのと現地で現金を両替する時の差額は
[8,500円+500B+3000B](送金額の約2%)



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Teruさんへ (うさぎ)
2016-11-12 22:03:40
コメントありがとうございます。
Teruさんはキャッシュ両替派なのですね。一番レートが高くていいですね。私の場合はめったに日本に帰らなくなったので、仕方なく円建て送金しています。海外に暮らす年金生活者にとってはやはり円高がいいですね。
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通りすがりさんへ (うさぎ)
2016-11-12 22:06:32
コメントありがとうございます。
三井住友銀行の規定は知りませんでした。
私が利用している某銀行の場合は、ネットで円建て送金の申し込みをしてから、大体いつも4時間後くらいにはタイの銀行にバーツで入金されています。9日も、タイ時間の午後3時くらいにATMで入金を確認しました。手数料も三井住友より2000円安いです。同じ三ですけど。

ちなみに今回のレートは、その日のほぼ一番高いレートが適用されていました。

某銀行でも、規定では送金を申し込んでから翌々営業日までに送金するとなっています。でも、(日本時間の)お昼頃申し込んでも、翌日回しになったことは一度もありません。
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三井住友と某三銀行のネット海外送金の比較 (通りすがり)
2016-11-13 00:39:41
チェーン投稿でウザクて恐縮ですが、前コメントの一部訂正を兼ねて、M・M銀行比較を。

(三井住友)
1日の送金額限度 3M円
手数料 6、000円/回 (*前投稿を修正、深謝)
入金速度:不明
(某三)
1回の送金額限度 1M円
1日の送金額限度 2M円
手数料 5、500円/回 
入金速度:3-4時間(ブログ主殿の実測)

《オマケ:知能労働・最大不労支出セーブ 銀行送金編》
[米ドル送金]
・日本で3M円相当を米ドル転して(ここに一手間必要)三井住友銀行のドル口座へ入金:手数料+為替スプレッド 1,600円
・円・米ドルレート:106.5と仮定して、28,000米ドル
・三井住友銀行からバンコク銀行へ、それをドル送金
・バンコク銀行でそれをバーツ転:手数料 500B

因みにバンコック銀行の(tt)とSリッチのスプレッドはだいたい米ドルで0.1B/1米ドル円当たり、28,000ドルで2,800Bです。
a) 計 1,600円+6,000円+500B+2,800B

[参考:円送金の場合」
b) 計 6,000円+500B+9,000B(3M円相当)

[差] b) - a)
計 -1,600円+6,800B
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通りすがりさんへ (うさぎ)
2016-11-13 16:46:07
再度のコメントありがとうございますです。

円建て送金とドル建て送金のどちらが有利かは、関わる銀行によってさまざまですのでわかりませんが、一般的には一回の両替で済む円建てがよいとされていますよね。

またネット送金と窓口送金を比較すると、ネット送金が圧倒的にスピーディーです。日本の銀行窓口での送金は、相手が海外の銀行の場合は大体翌日以降の入金です。

さらに、海外の銀行にネット送金するには大概事前の登録が必要です。最近は、これがかなり厳しくなっていると思います。新規は、どの銀行もそうでしょう。前から登録している人は既得権益ということでしょうかね。
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頑張れ、タイのロングスティヤー (通りすがり)
2016-11-13 23:41:24
連続投稿で申し訳ないですが、われわれロングステイヤーの死活問題の為替なのでもう1度だけ。

ご存じの様に米ドルが基軸通貨なので全ての通貨への転換は米ドルを軸に行われます。

例えば円からユーロの場合は円->米ドル->ユーロとなり2回そこでスプレッドが生じます。
ブログ主殿の言われる円建て送金、バーツ転でも同様に2回のスプレッドを取られています。

それが米ドル建てだと1回で済むため、どこの国でも米ドルのとのスプレッドが一番小さくなっています。

しかし、われわれの年金(自国)通貨は円であり、それをドル転して送金することは、自分で最初の円->米ドルを行い、次に米ドル->バーツとなり、構造は円建て送金の時と同じになります。
ここで問題なのは最初の円->米ドルの転換を銀行で行うとそこで1ドル1円のスプレッドを取られ、1万ドルのときにはそれだけで1万円も取られます。
これではブログ主殿が言われるように円建てで送金した方がはるかに有利です。
私が前回述べた米ドル送金で (ここに一手間必要) と書いたところがミソになり、これで日本の銀行から直接、米ドル送金ができるようになります。

ミソの部分(全てインターネットで操作可)は、大勢のブロガーが詳細に述べておられるので、そちらで検討下さい。
ここでは割愛します。

今回は送金先がバンコック銀行しか調べていませんが、ヨーロッパの銀行に送金されるようなケースでは円建て送金には、大きなスプレッドを課されている恐れがあります。
もし、将来、ご家族でヨーロッパへ移住される時はご注意下さい。

ネット送金は便利ですが、前回述べたように限度額が小さいのが難点で、事業のためのまとまった資金を送る場合には制約があります。
その点、窓口は他の手間と送金時間と500円の手数料増で、限度額なく(?)送金できる利点があります。

おそらく某三銀行でもネットで米ドル外貨普通預金口座が開設できると思います。
円口座から110円振り込んで、1米ドルで口座を開設しておけば、ミソの足がかりとなります。
(完)
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通りすがりさんへ (うさぎ)
2016-11-14 14:12:58
いろいろ参考になるコメントありがとうございます。
一点だけ気になりましたので書かせていただきます。

日本の銀行からバンコク銀行へ円建て送金した場合、そのままの金額(もちろん円)がバンコク銀行・外為センターに入り、そこでバンコク銀行が定めた円・バーツのTTレートでバーツに変換され、支店の口座に入金されます。「円建てでもスプレッドが2回」と仰る意味がよく分かりませんでした。

余談ですが、円建てでなくバーツ建て送金にすると、日本の銀行はバンコク銀行よりも大概レートが悪い上に、スプレッドも取られますので不利ですね。

もし日本の銀行にアメリカドルの外貨預金口座がある場合・・・円高のときに預金して、円安になってからドル建て送金すれば、レートの差にもよりますが、得した気分にはなるでしょうね。でも、円高の時点で、ドルに変えずに直接円建て送金しても変わらないと思いますが・・・間違っていたらごめんなさい。
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これにて打ち止め! (通りすがり)
2016-11-14 15:20:02
折角ですから前回の言を破って、今一度、

(1.バンコク銀行のレート)
http://www.bangkokbank.com/BangkokBank/WebServices/Rates/Pages/FX_Rates.aspx

(2.実勢レート [もどき])
http://info.finance.yahoo.co.jp/fx/convert/?a=1&s=USD&t=THB

(3.Sリッチ 現金両替レート)
http://superrichthai.com/

多少時間差がありますが
2.-1.
a) 米ドル (35.41 - 35.30) * 1.075 = 0.12
b) 円 32.91 - 32.64 = 0.27
a) -b) = ▼0.15B/100円当たり
これが11/14 12:00 のバンコク銀行で採用している円ドル->米ドルのスプレッドの正体です。

3.-1.
a) 米ドル (35.37 - 35.30) * 1.075 = 0.08
b) 円 32.95 - 32.64 = 0.031
a) -b) = ▼0.23B/100円当たり
これが本日の現金両替にと銀行送金に置ける米ドルと円の差額です。

円高でドルを買い...仰る通りですが、為替の変動は誰にも予測が付きません。
私の言うミソはそれに関係なく、(一手間加える)ことにより、その「時点で米ドル送金がお得」ですという事です。


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