(僕)みなさん、おはようございます。こんにちは。こんばんは。新企画の親子対話シリーズ、第2回です。今回もまた僕が父にズバリ!っと質問します。前回、日本がいいか、タイがいいかなんて、答えるのが難しいことを聞いてしまったので、「今は、込み入った事は絶対に聞くなよ!」と釘をさされました。そこで今回は、当たり障りのないテーマを選んでみました。
ジャジャーン!!それは「タイ語の勉強法」で~す。
(父)言葉の問題が当たり障りのないテーマということはないだろう。海外移住を考える人にとって、移住先の言葉はとっても重要な問題だと思うよ。
(僕)そりゃそうだろうけど、僕にとって、タイ語は「外国語」じゃないんですね、これが。
(父)そりゃそうだろうけど、お前も言葉には苦労したんじゃないか?
(僕)質問は僕がする番だって言ってるでしょ。でもサービスで答えてあげる。
小さい時は日本語とタイ語がごちゃごちゃに混ざった環境だったから、僕は両方ともうまく喋れなかったんだ。というより、発音が日本語でもないし、タイ語でもないような感じだったんだ。母はつとめて日本語で僕に話しかけてくれたんだけど、その日本語の発音がやっぱり変だったんですね。人のせいにはしたくないけど、それで2,3歳の大事な時期の言語発達が遅れたんだ。
(父)こらっ!そんな難しいことはお父さんが言うセリフだよ。で、タイ語はどうやって勉強したの?
(僕)4歳のときから2年間、バンコクに住んだから、あの頃一気に覚えたんだよ。お父さん、知ってるくせに!
(父)知ってるけど、ブログ読んでる人に説明してよ。
(4歳のころの僕)
(僕)4歳だったから、自然にタイ語を喋れるようになりました。幼稚園にも通っていましたから、「国語(タイ語)」のお勉強ももちろんしました。2年たって日本に戻ってきたら、タイ人の知り合いの人がびっくりしました。自慢じゃないんですけど、「完璧なタイ語だ」って褒めてくれました。お父さんともタイ語を喋ってたよ、しばらくの間は。
(父)タイ人みたいなタイ語だったんだよね。でも日本語はどうした?
(僕)前もこのブログで言いましたけど、僕の頭の中にはスイッチみたいなものができてて、タイ語の入っている場所と日本語の仕舞ってある場所が違うんです。日本に帰ってきたときは、日本語のある場所が分からなくて、ほとんど喋れなくなってました。
(父)ところが小学校1年生として日本の学校に入ったら、ほんの2か月くらいでかなり日本語が喋れるようになり、2年生になるころには、ほかの子と同じようになった。そうだね?
(僕)自分では他の友達と同じように日本語を話せるようになったかどうかは分からないけど、タイ語はすっかり忘れたみたいでした。忘れたというより、タイ語に切り替えるスイッチの場所を忘れちゃったみたいなんです。日本ではタイ語を話すことがゼロになりましたから。下手なりに母も家で日本語使いますから。
(父)「下手なりに」は余計だよ。ところで今回のテーマはお前の言語体験を語ることかい?
(僕)違います。お父さんが「お前も言葉には苦労したんじゃないか?」って聞くから、真摯にお答えしただけです。このブログ読んでくれてる人は、別に僕のタイ語体験には興味ないと思うよ。だって、お父さん以外の家族や親戚がタイ人なんだから、タイ語が喋れて当たり前だよ。そろそろお父さんの体験を話してよ。
(父)それは次回のお楽しみ~。そうやったら、このブログ、誰も読んでくれなくなるかな?
(僕)きっと、お父さんより僕の話の方が面白いって思ってくれてるんじゃないかな?!
(父)そうかもしれないけど、「タイ語勉強法」っていうからには、私の体験を書くことにしましょう。
(みなさんの方に向き直って)
タイ人の奥さんがいるから、タイ語の勉強は簡単だろうって思う人もいるかもしれません。でもそれは全く違います。とくに私の場合は、日本に住んでいるタイ人と結婚しましたので、基本的に、付き合ってる時も、一緒に住むようになってからも、双方とも日本語しか話しません。その癖がついているので、家族がバンコクに住むようになってからも、スカイプで話したり、向こうに行った時も、ほとんど日本語でコミュニケーションしています。
そりゃ、料理の名前とか、その意味とかは妻に聞くことが多いですし、発音で分からないときは妻に確かめることがあります。でも、基本的に私は独学でタイ語を勉強しています。
タイ語を勉強するきっかけは仕事でした(半分くらい眉唾かも・・・)。10数年も昔のことですが、バンコクで仕事をする機会がありました。その出張の2か月くらい前に、一念発起してタイ語の勉強を始めることにしました(これは100%真実です)。
今でも、バンコクで仕事してもタイ語を使う機会はほとんどなく、英語と日本語で事足ります。しかし当時、食事の場面などで、覚えたてのタイ語を披露すると、これがものすごくタイの人たちに受けたのです。ほんとうに受けていたのかどうかは知りません。ただ、「スジがいい」と煽てられて、その仕事が一段落ついてからも頑張りました。いろんな意味で、タイとは縁が出来ていましたから。
ではどうやって勉強したのかというと、CD付きタイ語の本の入門編を1冊買いました。もうCDも本もどこかに行ってしまいましたが、それは「東進ブックス」でした。たかが150ページくらいの薄っぺらな本でしたが、その1冊を出張から帰ってからも1年くらい、何度も何度も勉強しました。CDは、そうですね200回か300回、ひょっとするともっと聞いたかもしれません。ほとんど諳んじてしまいましたから。
何か、タイ語がペラペラになったみたいに書いてますけど、もう10年以上勉強してますけど、全然へたくそです。ある程度、必要なことを喋ることはできるんですが、相変わらず聞く方がダメです。いろいろなCDを今も聞き続けているにもかかわらず。これは私の想像ですが、多分、多くの日本人がそう感じているのではないでしょうか?
日常会話はある程度できるけど、「タイ人が普通に話していたら、なかなか聞きとれないんだよな」って思いませんか。
私もバンコクに帰った時、よく一人でタクシーに乗るんですが、下手にタイ語で会話を始めようものなら、悲劇または喜劇が訪れます。相手の言うことを理解するのに、どうしても一呼吸必要なのです。この前も運転手に「プラテート ナイ?」と聞かれているのに、「タイの国?」って聞こえてしまって、5秒くらい返事ができませんでした。「国はどこ?」って聞いてるんですね。
「あなたはどこの国から来ましたか?」たとえば、「クン マー チャーク プラテート ナイ?」って言ってくれれば、一瞬のうちに100%理解できるんですけど、会話の脈絡もなく、いきなり「パテーナイ?」って言われると「???」になっちゃいます。そもそも「プラテート」なんて発音してくれませんし、しかも「ナイ」を「タイ」って聞き間違えたら、分かるわけがありません。
私の場合、妻の親戚のタイ語が今でもほとんど聞き取れません。今仕事で付き合うタイ人(タイ政府関係者が多い)は教育レベルが高いせいでしょうか、彼らのタイ語はさすがに丁寧なタイ語なので、かなりわかるんですが、一般庶民の、普通に喋っている言葉がわかりません。多分CDを100万回聞いても、絶対とは言いませんが、多分ほとんど聞き取れるようにはならないと思います。
(僕)だんだん話が佳境に入ってきたみたいだけど、お母さんがまた「早くご飯食べなさい」ってうるさいから、続きはあとにしてくれますか?
(父)はいはい。このテーマは中途半端に終わらせたくないので、また続きをやることにしましょう。画像もいらないから楽だしね(笑)。
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