楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

私たちのタイ語勉強法(完結編)

2011-07-30 09:52:33 | 親子の対話

 (姉弟ですけど、似てますか?)

(僕)さて今日もタイ語の勉強法について・・・、あれっ?何でこの写真なの?昨日、カッコいい写真を使ってよって言ったのに~。

(父)顔じゃなくて、アイスクリームの残りをみみっちく持っているところがいい。

ところで、今日は「完結編」になってるけど、このブログが終わっちゃうわけ?

(僕)え?終わらないよ。まだチェンマイに移住してないんだから。

(父)このブログは「移住計画」っていう題名だったよね。あくまでも「計画」の話だ。世の中、計画というものはよく中止されることがある。

(僕)もう、お父さんたら、そんなこと言ってたら誰も読んでくれないよ。「完結編」と書いたのは、「タイ語の勉強法」はそろそろ打ち止めにしたほうがいいと思ったからなんです。

(父)どうして?

(僕)だって、お父さんのタイ語は大したことないんだもの。人様に自慢できるような実力があれば連載してもいいけど、まだレベル低いでしょ?

(父)エラそうに何だよ。ちょっとタイ人みたいにタイ語ができるからって、人を馬鹿にするのはよくないよ。お前だって日本語がちゃんと書けないくせにさ。いつもお父さんが代わりに書いてやってるんじゃないか!!

(僕)・・・・・・あ~ぁ、ばらしちゃった。

(父)何言ってるの。そんなの誰だってわかってるよ、はじめっから。

(僕)お父さんは、スカイプで僕が喋ったことをキーボードで打ち込んでるだけだよ。

(父)・・・・・・

(僕)さあ前置きはここまで!!! お父さん、完結編を始めてください。

(父)では、役には立たないけれども少々暇つぶしになる、最終講義をはじめま~す。

昨日までは日本で出版されてるタイ語の学習本を使った勉強法についてお話してきました。今日は、それ以外にやってきたこと、やっていることをご紹介します。

タイへの移住を決めてから、この1年以上続けていることといえば、教材ではなく、生きたタイ語に接触することです。教材のCDを繰り返し聞くという、昨日までの話とは一見矛盾しますが、両方必要なのです。

もちろん、バンコクに行ったときにナマのタイ語に接触する機会があります。そうではなくて、日本に居る間、できるだけ多くの時間、タイのテレビをインターネットで視聴したり、ラジオ番組を聞いたりしています

インターネットでタイのテレビを見る方法はいろいろなサイトで紹介されていますので省略しますが、MCOT(チャンネル9)が比較的良好に視聴できます。

ラジオはインターネットで現地の放送も聞けますが、タイ語の勉強として役に立つのはNHKの国際放送です。

 

この国際放送もインターネットで24時間聞くことができます。podcastの形式で配信されていますので便利です。以前はニュースしか放送していなかったと思いますが、今は日替わりでいろいろなプログラムを放送しています。ブックマークにリンクを張っておきました。

タイ語の放送は半分もわからなくても、全然気にすることはありません。うさぎ、じゃなかった、亀のような歩みでも、きっといつかゴールにたどり着けると思います。

もっとも、ヒアリングにゴールというものはないです。「ヒアリングマラソン」とかいう教材をどこかの出版社(このブログのブックマークにもある「英辞郎」のアルク?)が出してますけど、確かにヒアリングは終わりのないマラソンです。ゆっくりマイペースでやっていくしかないです

(僕)さすがお父さん、若いころ英語でちょっと鍛えただけあって真実味がありますね。

(父)いえ、それほどでも。最後に学校に通った経験について書いておきます。

昨年から今年にかけて、1年あまり、タイ人が教える日本の語学学校にも通ってみました。さすがにお金をかけただけあって、役にたつこともありました。

それは発音が見違えるように良くなったことです。その証拠に妻が感心しました。自分で正しいと思っていた音が微妙に違うことを先生に指摘してもらったこと、それがとっても有難かったです。

たとえば、2回目に書きましたが、私の場合は「kh」の音をほとんど「k」と発音していました。先生によると、ほとんどの日本人は「k」が発音できず、息が漏れる方の「kh」になる傾向があるのだそうです。なぜだか知りませんが私は逆でした。それがわかっただけでも大きな収穫でした。

でもどうして妻は、たまに私がご愛嬌で喋るタイ語の発音の欠陥を指摘してくれないんでしょうかね。そのために高い授業料をつぎ込んだことを分かっているのでしょうか?

発音もさることながら、もうひとつの収穫は、タイの小学校の国語教科書を読む機会ができたことです。

私の場合、会話はそこそこできたので、授業はタイ語を読む方に力点が置かれました(プライベートレッスンですけど)。それも日本人向けの教材ではなく、タイ人が読むものを読むように指導され、まず小学校1年の国語の教科書から始めました。

あっという間に1年生が終了して2年生。それも終了して3年生。そこらあたりになると簡単ではないんですね。新聞を読むのとはまた違う意味でむずかしいのです。小学校の教科書には、日本人なら使わないけど、タイ人の日常生活の中にあるモノの名前がいっぱい出てくるのです。

とくに植物の名前とか、人の名前で躓きました。予習しているときに、人の名前と知らずに真剣に辞書を引いてしまうのです。辞書に人名が載っているわけがありません。はじめのうちは意味が分からず悶々として、そこだけで30分くらい立ち往生したりしました。

先生に「この単語が分からなかったです」と言うと(もちろんタイ語で言うんですけど)、「それは人の名前ですよ」と言われて、一瞬にして終わりです。タイの教科書を使った授業でも、単語の意味の確認はしましたが、文章を日本語に訳すことはしませんでした。

さて語学学校の悩ましいところは、グループレッスンにするか、個人レッスンにするかの選択の問題です。私はそれぞれ半年以上試してみましたが、一長一短でした。

グループレッスンの場合は、ほかの生徒のレベルが自分とあまりにかけ離れていると、自分だけが浮いてしまいます。和気あいあいと楽しめても、あまり上達したという感覚にはなれません。自分に合うクラスもなかなか見つけにくいかもしれませんね。

グループレッスンでは、一人一人の発音などを細かく指導してくれることはあまりないです。それを本気でやりだしたら、全員の発音指導だけで大半の時間を費やすことになるかもしれません。また自分が他の生徒よりできる場合は、下手すると先生の補佐役みたいになってしまい、単語の意味や文法を他の生徒に解説してあげることにもなりかねません。(こういう生徒は嫌われる場合もあるんですけどね。)

(僕)そういう優等生ぶったのが、どこにでもいるんだよね~。で、お父さんは嫌われた?

(父)タイ人の先生は日本語を話さないから、他の生徒からは重宝がられたよ。その美人の先生はどう思っていたか知らないけど。

大体において男性は理屈っぽいから、なかなか上達しないのです。外国語を数学みたいに論理的に理解しようとする人すらいますよ。極端な例ですけど、「何でタイ語には過去形がないんだ」とか、「未来形がないのはおかしい」とか、授業中にクレームを付ける輩までいるのです。その人にまったく悪意はないんですけど。言葉というものは理屈で割り切れるほど合理的にはできてないですね。言語学者は反論があるかもしれませんが。

ネイティブのタイ人だって「何でタイ語には過去形がないんだ」と追及されても答えようがないですね。そもそも日本語の動詞にも、英語やドイツ語みたいな過去形はないんだって、知ってましたか?

一方、個人レッスンはどうでしょうか。はっきり言って、グループほどは楽しくないですし、先生によっては、どんどんハードルを上げてくるので、授業の密度が濃くなって疲れます。ずっと一対一ですからね。それにデメリットはお金がかかることでしょうね。

個人レッスンの最大のメリットは、発音の癖や間違いを含めて何かとキメ細かく指導してくれることです。自分が喋る時間も長いですし、確かに上達してるような気になります。

語学学校に通っても上達の決め手になるのは、結局は、自分で予習や復習をする時間です。それがなければ、お金を払って趣味のサークル活動に参加しているようなものです。それはそれでいいのですけど。

さて、タイで永住を目指すならば、「ポーホック」というタイ語能力判定試験がありました。今は名称が変わったという情報もありますが、まだ詳しく知りません。いずれにせよ、タイ在住の外国人向けに、公的機関(タイ教育省関連)が実施する試験です。

外国人の留学に関して、この試験に合格していることが条件になっている大学もあるようです。また企業の現地採用を目指す人にとって、この種の能力試験に合格していれば有利でしょう。

ポーホックとは小学校6年生という意味です。なんだ簡単じゃないか、と思ってはいけないのだそうです。6年ともなると、もう十分一人前にタイ語を話したり、読んだり、書いたりできます。そういえば、うちの息子ももうすぐです。

(僕)そうです。来年、僕は6年生なのです。もしお父さんが僕と同じようにタイ語ができるようになれば、それはそれはすばらしいと思います。

でも、残念ながらタイ語で僕に追いつくのは無理かもしれないですね。僕のタイ語はまだまだ伸び盛りですから。

(父)はいはい。お父さんが追いつけないアイテムがどんどん増えていくといいね。残念ながら、今はタイ語だけだからね、お前がお父さんに勝ってるのは。

(僕)は~い。でもGFの数でも僕が勝ってるんじゃなかったかな?!     (完)

 

 (またボクの出番を作ってくれなかったニャン!)

 

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