新しい家に引っ越してきてちょうど1週間がたちました。ちょっと唐突かもしれませんが、日本の高度成長期に少年時代を過ごした私にとって、ここでの暮らしは、ある意味で当時の日本での暮らしを彷彿とさせるものがあります。
当時人口120万の都市で育った私が少年時代を過ごした家の周囲には、すでに田んぼや畑は、ほんのわずかしかありませんでした。ちょうど都会から自然が消え去っていく過渡期にありました。それでも夏になると、たくさんの虫が家の周辺に生息し、ときには大きなムカデや蜘蛛が家の中に入り込んで騒動を起こすこともありました。近くの川には魚がたくさんいました。学校帰りにクワガタムシを捕まえることもそんなに珍しいことではありませんでした。
ここチェンマイの新居では、それとほとんど同じような光景が毎日見られます。まだムカデは家の中に侵入していませんが・・・
裏庭に接している田んぼです。おばちゃんが何やら魚を掬っています。つい2週間前、薬によってたくさんの魚が死滅したはずなのに、もういっぱいいるらしいのです。
聞いてみると、小さい魚を捕まえて、近くの川に戻すんだそうです。
薬を撒く前には、大きさが10センチ以上の魚がたくさんいました。これは死滅した魚の子供たちなのか、それとも別の魚がよそから入り込んできたのか、それは分かりません。とにかく、たった2週間で元の自然が回復したことに驚きを覚えました。
夜は明りに小さな虫が無数に群がってきます。それを食べるヤモリも集まってきました。
あまり気持ちの良い光景ではありませんが、黒い点は虫なんですよ。ヤモリくん、たやすく満腹になりますね。
いつの間にか、リビングの天井付近にはトンボがくっついていました。
そういえば、大都会のバンコクの借家周辺にも自然が残っていました。まわりに林なんて存在しないはずなのに、1年前クワガタ虫が家に飛び込んできたこともありました。こういう虫たちはもちろん今の東京都内でもいますけれども、絶対量が50年前とはまったく違います。
10年後、20年後、わが家の周辺の自然はどうなっているんでしょうか。自然のバロメーターである虫たちや、田んぼにも生息する魚などがわが家の周辺でどう変化していくか、強い興味を覚えます。
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