楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

心配なバンコクの洪水

2011-10-10 14:09:43 | タイの暮らし

日本は土曜日から今日までの3連休、私の住んでいる千葉県では、秋らしい好天が続いています。とくに今日は、少し歩くと汗ばむぐらいの、運動にはちょうどよい陽気となりました。

タイでは、先月から各地で洪水が猛威をふるい、多数の死者が出ていることは、ご存じのことと思います。タイに住む妻の親戚たちも今大変な目に遭っています。また日本でも、アユタヤ県のホンダやトヨタの工場が大打撃を受けているニュースが流れています。

妻の実家のある、タイ中部のカンペンペットの被害は相当に深刻です。先月下旬にダムの放流が突然に行われた影響をもろに受け、実家の一帯は全部水につかっています。何しろ、この写真にあるピン川は、実家から直線で200メートルしか離れていません。

 

(平時のピン川(カンペンペット)

水位がどのくらい増したのかよく分かりませんが、現在は避難生活を送りながら、家から水が引くのを待っている状態のようです。実は去年も実家に水が入りました。その修理と、水を防ぐ壁の設置のために、お金を出してあげたばかりでした。妻の妹夫婦が建設労働者ですので、材料を自分たちで買い、自力で修理したんです。材料費を出してあげた方も、仕事を休んで修理した方も、双方ガックリです。

 

さすがにバンコクは、中心部で洪水が起きないように、いよいよの場合は、周辺部に排水するようになっているという噂なのですが、今回は、政府も打つ手がなく、先週からバンコク市民に対しても警戒を呼び掛けています。中心部でも運河沿いの一部では、先週から水があふれている地区が出始めたようです。何しろ、かつては「東洋のベニス」と呼ばれていたバンコクですから、今も小さな運河や用水が網の目のように走っています。一旦大洪水になったら、中心部といえども大変な状況になる可能性があるのです。

 

家族の住んでいるのはパタナカーン通りとスクンビット通りの中間より、ややパタナカーン通り寄りなので、私は大丈夫だと思っているのですが、妻は、今にも洪水に襲われそうなことを毎日言っていますので、心配です。毎日雨が降り続いているので、なおさら不安が増しているのでしょう。

預金通帳と、チェンマイの土地の登記簿などの大事なものをビニールの袋に入れて、いつでも持ち出せるようにしたり、飲料水や缶詰等の非常食を用意したらしいです。洪水の備えが無駄になることを祈るばかりです。

 

日本はさすがに昭和30年代の伊勢湾台風ような、台風によって大洪水の被害がでる、ということは少なくなりました。ダム政策に功罪はあるとしても、高度成長の頃には河川の治水にほぼ成功しています。ところが最近は、豪雨のたびに、想定外の鉄砲水に襲われる地域が出てくるなど、昔とは違う新しいタイプの被害が目立ちます。山崩れなどの土砂災害も依然として多いです。

それに比べるとタイは、昔からある、非常に予測しやすい洪水です。住民の生命財産や生活が脅かされているだけでなく、日本企業を含む工業生産にも大きな打撃となっていますから、一日も早くこの洪水が治まることを祈らずにはおられません。

と同時に、「打つ手がない」とお手上げになっているインラック政権には、過剰なバラ撒き政策のために大切な税金を使うのをやめて、根本的な治水対策などにもっと予算を割くべきではないでしょうか。本当にタイ国民の安全と幸せを考えているのであれば。

 

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