3月18日にチェンマイを出発した私たち3人は、いろいろとお世話になったTさんご夫妻の住むピチット、イサーンの都会コンケーン、妻の従弟のいる田園地帯・マハサラカームを経て、3日目の午後、いよいよメインの目的地ウドンタニを目指しました。
(青い〇がマハサラカーム)
マハサラカームからは、コンケーン市内を通らずにバイパスを抜け、国道2号線をすいすいと北に進みました。距離にして250キロ足らずだったでしょうか。
ウドンタニの市内に入ったのは午後4時すぎ。なかなかの都会です。平日のこの時間帯は、チェンマイと同じく、中心部は混み始めます。
ここはセントラルプラザの入り口付近。私たちは、ここの駐車場に車を入れてAさんが迎えに来てくれるのを待つことにしました。
Aさんは、ピチットのTさんご夫妻の次女で、去年チェンマイにご両親と一緒に遊びにきました。その時Aさんが、「ウドンに一度遊びに来てください」と言ってくれたのが今回のイサーン旅行のきっかけでした。
(チェンマイへ遊びに来たときのTさん(右)、次女のAさん、サマーちゃん)
Aさんは、現在はウドンタニで某日系自動車の販売会社に勤めています。バンコクの大学を経てオーストラリアの大学院で経営学修士を取得しました。私と会話するときは、なぜか英語になります。もちろん彼女の方が断然流暢です。
セントラルプラザで2時間ほど時間をつぶしていると、仕事を終えたAさんがご主人と一緒に私たちを迎えに来てくれました。そして、Aさんが私たちの車を運転して食事をするお店へ連れて行ってくれました。
陽がすっかり暮れたウドンタニ市内は、週末だったこともあるのか車と人であふれていて、チェンマイよりも都会かな、という印象を持ちました。
連れて行かれたのはタイ料理のお店なのですが、普通のお店の感じではありません。看板には「伝統的+現代的タイ料理」と書いてあります。創作料理を出すような雰囲気が店の造作からも漂ってきます。
お店の名前は・・・サーモイでしょうか。意味は良くわかりません。
さてAさんのご主人のNさんとは、私は初対面でした。妻はバンコクにいたとき、一度だけ会っているようです。
Aさん夫婦は、このお店が開店した3年前からの常連客だそうです。ですから、何がおいしいか熟知しているようでした。私たちは、娘が手羽先揚げを頼んだ以外は、すべてお任せにしました。Aさんは妻が肉を食べられないことを知っているので、魚料理が2品含まれていました。
玄米が見えています。どれもヘルシーな感じです。
これは「チャップリアン」という飲み物です。いろいろな花、銀なん、蓮根などが入った中国の健康飲料です。私はビールをお願いしましたが。
これは「ヤム・タンヤプー」 野菜と豆類の入ったサラダです。伝統的な料理ではなく、現代風の料理です。
こちらは白身の魚の入ったサラダ風の料理。名前は・・・?上にのっているのはレモングラスです。レモングラスのサラダと言うのはよく見かけますが、それに白身魚やバイマクルーといった香草を加えた料理です。
魚のトムヤムスープ。ご存じトムヤムとはかなり違って、辛みを抑えた上品な味に仕上がっていました。
こちらは北タイ料理として知られている豚肉料理のケーン・ハンレーですが、チェンマイで食べる味とはかなり違いました。これも辛みが上手にコントロールされていて、肉のうま味を最大限引き出している絶品でした。
ナムプリックオーン。シイタケのように見えているのは鳥肉です。脂っこさが全くないので、こうやって盛り付けられていると、鳥という感じがせず、まるで何かの野菜を食べている錯覚に陥りました。
娘が注文した手羽先。これも脂っこさが上手く抑え込まれていて、しっとりとした味わいでした。
ところで、このお二人の出会いはかなり普通ではなかったみたいです。7、8年くらい前の事だそうですが、Aさんがバンコクで大学生だったころ、ご主人になるNさんはオーストラリアの大学院でIT関係の勉強をしていました。知り合うきっかけはスカイプだったのだそうです。
会ったこともないのに、初めから二人は意気投合してしまい、3か月間、夜は数時間PCの画面に向かって話をする毎日が続きました。
何しろオーストラリアとタイですから、そう簡単には会いに行けません。どうしたかと言うと、Aさんがバンコクの大学を卒業すると同時に、自分もNさんを追いかけてオーストラリアの大学院へと進学したのです。
ご主人のNさんは生まれがウドンタニです。オーストラリアの大学院を終えた後、バンコクでIT関係の会社に就職しました。その数年後に故郷に帰って、やはりIT関係の仕事に就きました。まだ20代後半だったのに、月給は7万バーツだったそうです。すごいですね。
そのあと、Nさんは母親が役員をしている某日系自動車の販売会社に転職しました。Aさんもそのコネで同じ会社に勤めているのですが、お二人ともかなりの実力の持ち主と見ました。二人合わせて、月収10数万バーツでしょうかね。お若いのに、何ともうらやましい。
という訳で、このお店は遠慮なくご馳走になりました。ビール代含めて、2000バーツでおつりがありました。
ところで、ウドンタニではAさんが泊まるところを予約してくれて、しかも2泊分の代金が支払い済みになっていました。ピチットのお父さんがしたことと同じことをしてくれたのです。
なぜそんなに親切にしてくれるのかというと、去年我が家に泊めてあげたこともあるのですが、そんなことよりも、日本にいる長女のKさんがピチットとウドンタニに事前に電話して、妻と私が遊びに行ったら特別待遇で世話するよう「命じて」いたらしいのです。妻と長女のKさんは、それくらい仲がいいのです。
明日は、そのリゾートの紹介から書き始め、国境の街・ノンカーイへ行ってみたいと思います。「明日」と明記した以上は、もう先延ばしは許されないという覚悟です(笑)。
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