楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

タイのビザについて考える(1)

2011-08-18 01:25:15 | ビザ

(息子の真似をして)おはようございます、こんにちは、こんばんは。タイ在住の皆さん、タイ移住を目論む皆さん、そして傍観者の皆さん、いかがお過ごしですか。

今日はタイに30日以上滞在するために欠かせないビザについて考えてみたいと思います。というのも、私自身、タイへの移住を考え始めてから一番よく理解できないのがビザの問題だからです。

先日もバンコクにお住いの日本人の方に、「ビザはどうするのがよいでしょうか?」と聞いてみました。すると、その方は「私にもよくわからないんです。とにかく不可解なことが多すぎて、はっきり申し上げられることが少ないのです。」とのお答え。その方はもう10年ほどバンコクに住んで、タイのある政府機関で仕事をされています。その人にしても、ビザの問題(ワークパーミットの問題も)はよく理解できないことが多いらしいのです。

私のように、これから初めてビザをもらおうかと考えている者にとって、考えれば考えるほど不安が増大します。

おそらく全く不安を感じることがないのは、タイを永住の地とは思っておらず、今は日本企業の海外転勤族か、タイ現地企業に採用されて働いておられる人ではないかと思います。まともな会社に雇用されている以上、その間はBビザとWPの心配をする必要はないからです。

私の場合は、移住しても一応タイで仕事をするつもりですが、来年春以降のことですから、某機関からまだ正式に招聘状をもらっているわけではありません。万が一の場合はO-Aビザにして、仕事をやらない選択肢も少しだけ考慮しています。しかし、老後にはまだ少々早いようですし、主夫に専念するのもどうかと思っています。

もちろん私の場合は妻がタイ人ですから、いわゆる配偶者ビザでも構わないのかもしれません。その場合はWPを取得すれば就労もできますので便利といえば便利です。延長申請時の口座残高も、80万バーツではなく、40万バーツ以上ということになっているようです。今はどうということもないのですけど、貧乏になったら大きな違いになりますね。

先日タイからの帰りがけに、暇つぶしのために空港で買った「Retiring in Thailand」という本にも色々と詳しい解説が載っていました。「タイで老後を」とでも訳すんでしょうか。この本はアメリカ人向けなので、向こうの年金システムなどについては大変参考になりました。

肝心のビザについても、とても詳しく書かれているのですが、アメリカ人の筆者は、私がビザについて質問した日本人と同じように、こう書いているのです。

「私はいろいろな種類のビザでタイに住んでいます。けれども、この本を書くために調べるまではその詳細は理解していませんでした。」

「とくに注意しなければならないのは、ビザのルールが頻繁に変わることです。数か月ごとに変わることもあります。またイミグレごとに独自のルールや解釈を持っていて、それは担当者によっても違います。ときに一日のうちでもルールがころころ変わることすらあるのです。これから書くことは、これを書いているたった今の瞬間だけ有効な情報だと言わなければなりません。」

この本が書かれたのは2006年ですから、情報そのものは古くて問題がありますが、著者が力説している次の点は今も真実であると思います。

「定年後タイに住むようになった人に、将来に対しての最大の関心事は何か?と尋ねると、一様に次の答えが返ってくるのです。それは不安定さだというのです。確かにタイは、長期に滞在できる結婚ビザやロングスティビザのシステムがあるけれども、将来もこれが続くという保証はどこにもないのです。」

 

私はそれぞれのビザの特徴や取得方法をここで解説するつもりもありませんし、その資格もありません。ただ、ちょっと気になったので、日本とアメリカのタイ大使館(Royal Thai Embassy)のHPに載っているO-Aビザについての記述を比較してみました。

両者とも基本的な情報に違いはありません。アメリカ人も日本人も差がないようです。細かいことを言えば、健康診断書に必要な事項で、ハンセン病、結核、麻薬常習、象皮病の次に、日本では単に「梅毒」ですが、ワシントンDCのタイ大使館では「梅毒の第三期」と書いてあります(笑)。

それはどうでもよいのですが、違いに気が付いたのは、アメリカのタイ大使館ではビザの申請を郵送で受け付けている点です。在日タイ大使館では郵送での申請はできないと明記しています。

またマルチプルの申請料は、日本では22,000円(今日のレートでは約8,500バーツ)なのに対して、アメリカは175ドル(約5,300バーツ)となっており、為替レートの問題とはいえ、現在は3,000バーツ程度、アメリカ人の方が安いことになります。

それともう一点、ビザを取得してタイに入国してからの手続きについて、アメリカのタイ大使館のHPのほうが詳しいように思えます。

http://www.thaiembdc.org/consular/VISA/Non-Imglong.aspx

ここには、ビザは入国の日から1年間滞在できること、滞在90日の終わりに居住地のイミグレに報告しなければならないこと。これを90日ごとに繰り返さなくてはならないこと等の常識的な事柄に加えて、こうも書いてありました。

「もし居住地にイミグレがない場合は、警察に行ってもよい。またバンコクのイミグレに90日経過の7日前までに郵送してもよい」と書いてあります。

さらに日本のタイ大使館にない情報として、報酬を受けないNGOのボランティアであっても、タイではノンイミグラントビザとワークパーミットを所持していないと違法になると明記されています。

アメリカ人が書いた先ほどの本にも、2004年暮れのスマトラ沖地震による大津波でボランティアしにやってきた外国人が、ビザなし、WPなしで大量に逮捕された事実が書かれています。これはちょっと変だよと思いたくなりますが、大使館のHPに明記してあるのだとすれば、あまり文句は言えないかもしれません。

ちなみに、日本のタイ大使館のHPでは「ボランティアビザ」というものの存在が解説なしで載っています。ただしWPがないとボランティアができないとは書いてないようです。もちろん、日本人ならWPなしでボランティアができるということは絶対にないと思います。

私の率直な希望を言えば、ボランティアはWPなしでもできるように、日本贔屓のタクシン氏の力で変えてもらいたいですね。

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
飲んべえ親父さんへ (うさぎ)
2011-08-19 21:32:29
こんばんは。すでに8回更新されているということは、もうベテランでいらっしゃるのですね。毎年1回の延長と3か月毎のイミグレへの報告は、それなりに面倒そうに思えます。日本国の配偶者ビザのように、はじめは1年でも、2回目から3年間有効になればありがたいですね。永住権もタイでは取りにくく、真偽不明ですがエージェントを通さずに本人が直接申請して取得するのは困難だという情報もありますし。いずれにせよビザは一生ついてまわる問題ですので、特別のことではなく、まるで空気のように感じられるようになればいいなあと、今から思っています。
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うさぎさん こんにちわ (飲んべえ親父)
2011-08-19 19:21:05
ビザのことは うさぎさんがおっしゃるとおりです。
ころころ内容が変更になりますよ。
私はチェンマイに9年間住んでいますので8回ビザの更新をしてきました。
最初 配偶者ビザの延長申請時の口座残高は20万バーツでした。
それが いきなり2倍になりました しかし これは国が決めた事
私達外人が意見を言うのは筋違いな事で従うほかありません。
今後希望する事はビザの期限が2年 3年と延びてくれればいいなと思います。
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