検査のために入院するのは政治家だけかと思っていたら、そうではないんですね。今朝、妻が乳がん再発の精密検査を受けるためにチェンマイ大学病院に入院しました。
8月の終わりに一通りの検査を受け、9月の医師ミーティングでは11月中旬まで様子を見ることになっていました。ところが、先週診察した医師が早めに再検査をやったほうがいいというので、今日入院することになりました。入院といっても、明日の朝までのはずですが。
なぜ入院かというと、チェンマイ大学病院はあまりにも混んでいるので、例えばCT検査にしても、夜遅くまで予約がいっぱい入っているというのです。にわかには信じがたいようなことですが、そのため急に検査しようとすれば、入院して順番待ちをしなければならないんだそうです。
妻の場合は、夜中の0時をめどに検査するというのです。緊急時でもないのに、深夜に検査しなければならないというのが、タイの公立病院の実態なのでしょうか?今ひとつ、どういう状況なのかよく理解できません。
チェンマイ大学病院のようなタイの大きな公立病院は、まともに順番待ちすれば、CT検査一つとっても、1か月以上待たなければならないという現実があるのは前から知っていました。そこで、早く検査を受けるためには「入院」という手段をとるのです。でも、入院して検査の順番待ちをしても、結果として検査を受けられるかどうか、保証はありません。予定通り、これから深夜に検査を受けられて、明日の朝退院できるのかどうか、まだ定かではありません。
妻が入院して、私と子供たちだけで一夜を過ごすのは実は今日が初めてです。きょうの夕食は私が準備しました。冷凍庫にあった牛肉を解凍して焼いて、ニンジンとインゲンを湯がいて付け合せにして出したのですが、「おかわり!」と言って食べてくれる特製カレーライスと比べると、あまり評判がよろしくないようでした。
子供たちがどう思っているかは分かりませんが、妻が家にいないというのは、大黒柱が欠けたようなものです。あまりに不自然で、不自由で、不安で、家族がこんな不完全になってしまうとは知りませんでした。いなくなると、その存在の大きさが分かるんですね。
私がいなくなっても、妻はそんなふうに感じるでしょうか?結局、家族の中心は女で、男は女よりも弱い存在なのかもしれません。
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