楽心館合気道で女子力 up アップ

Lizが記載します。
女性が、より美しく・やさしく・前向きに生きる為には、どうしたら良いか。考えます。

(41)心の持ち様③ 額に命中。血がタラリ。

2012年04月19日 23時15分18秒 | 心をきよめる
心の持ち様③

研修を終え、本格的に厨房で働いた時の事だ。

料理長から、厨房での為すべき役回りを告げられる。
与えられた部署は、八寸。
さらに、追い回しの役目だ。

部署については予想を外れていたが、追い回しの作業は理解している。
あとは、実行するのみ。

さて調理師としての技術云々は、二の次。
追い回しの時期に行っているのは、ただの作業なのだ。
知識・経験・技術を磨くためには、出来るだけ早く自分の作業をこなし時間を作る事が重要だ。

そうする事で、先輩が行っている技術的な食材の扱い方を見たり・聞いたり、手伝いをさせて頂く事が出来る。
こうした事を、繰り返して磨いていくのだ。

以上の事を理解し、為すべき役回り作業を行う。

が、どうにもこうにも思う様に作業が進まない。
厨房での流れに追いつく事が出来ない!!
行動で示すことが、むずかしい。

原因は、八寸場の仕込みやオーダーの提供ミス。
さらに、賄いを作るのに手間取っているからだ。

作業の一つ一つにスピード(判断力)が遅く、やり直しが一回・二回。
その分、時間が掛かっている。
致命的だった事は、段取りの組み立てが悪い事だ。

その結果『何やっている!!』と、料理長に怒鳴られラップが飛んで
きた。
私は反射的にヒョィッとかわすが、まさか2本目までくるとは思わない。
額に命中。血がタラリ。

そんな事が毎日続くと、悔しくて自身が情けない・・・。

“くっそー!!”
“早く、技術を磨きたいのに!!”
“私は、こんなんじゃない!!もっと、出来るはずなのに!!”
気が焦るばかりだ。


ある日、料理長が作業をしている私の隣へ来た。
『なぁ、マメ子。今、つらいだろう?情けないだろう?』
『辞めるなよ。今、辞めても意味がないだろう?』

『諦めるな!! 明けない夜は無い!! 必ず日は昇る!!』

『それまでは、耐えろ!!踏ん張れ!!』
『耐えている間は、力をつけろ!!努力しろ!!』

『そして、笑え』
『笑って、この状況を楽しめばいい!!』
『周りに、どんな事を言われても気にするな!』
『いつか必ず、そいつを見返せばいい!!』

『だから、この状況に負けるな!!』
『頑張れ!!』

本当は、もっと違う意味で表現をしたかったと思われる。

だけど、当時の私にあわせて仰って下さったようだ。

これをきっかけに、徐々にだけど厨房の流れに追いつくようになる。

最終的には、煮方以外の部署を経験させて頂くが本当に重要な技術的な部分は、残念な事に隠し通されてしまった・・・。


この厨房で学ばせて頂いたのは、仕事の段取り(組み立て方)。
そして、「意思を持ち続ける」事だ。


楽心館代表理事 石川先生は常に仰せです。

上杉 鷹山
なせば成る 為さねば成らぬ何事も
成らぬは人の 為さぬなりけり

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