心の持ち様②
当時、女性調理師が日本料理店へ就職できる可能性は、極めて少ない状況だった。
私も何件かお店へお伺いするが、最終的には『女性だから・・・。』と断られる。
そんな中、「捨てる神あれば、拾う神あり」日本料理店へ就職の糸口を掴む事が出来た。
ただし条件があり、まずバイトとして働いてその様子を見てから判断するとの事。
後から知った事だが、校長が料理長へ口添えをして下さったらしい。
それからは学校が終わると、その足で日本料理店へ向かう日々が始まる。
バイトでの私の役割は先付け・小鉢・酢の物・サラダなど、すでに調理済みの物を皿に盛り付ける作業だ。
その合間に、先輩方の行動を見て憶える。
一番注意して見ていたのは、焼き場兼追回し(一番下っ端の雑用係)の先輩の行動だ。
焼き場の仕込みや賄の仕方、食材の置き場所と時間の使い方など。
“もし就職出来たら、この先輩がしている作業が私にまわってくるはず・・・。”
“今のうちに、覚えとこう!”
“自分の為に!!”
そんな事を思い、自分の作業に余裕があって手があいた時には、その先輩の手伝いをさせて頂く。
その甲斐があってか、学校を卒業する頃には内定を頂き入社する事が出来た。
ここで余談。
入社してから研修期間中に意思が強すぎて、行動がやり過ぎてしまった事がある。
これまで、『女性だから・・・。』って言われ続け、悔しい思いをしていた。
そのため、私のやる気を表現するにはどうしたら良いか・・・。
考えた挙句に、出した結論は、
髪型を坊主(ベリーショート)にする事だった。
自分自身、良い方法だと意気揚々と行動に移すが周りの方々のリアクションが何故かおかしい。
美容室にて肩下まであった髪を切って頂くが、担当の方に絶句させてしまう事態に!!
さらに、研修から帰った調理場では料理長を始め先輩方に笑いながら非難される。
『何やっているんだよぅ。』
『女の子が入るって楽しみにしていたのに!!』
『これじゃぁ、男だよっ!!』
その時の私は、言われている意味が全く解らない。
“どうして?私のやる気を表現しただけなのになぁ・・・。”
自分が想像していた周りの方々のリアクションが、あまりにも違いすぎて大笑いしながらそう思った。
“でも、まぁ、いっか”と、開き直る。
今、振り返れば周りの方々のリアクションがおかしいのではなく、私自身の発想が奇抜なのと意思が強過ぎる事が基となり、周囲を困らせてしまったのだ。
これらが当てはまると思う、石川先生のブログ記事を見つける。
カテゴリー『一点素心を磨く』、タイトル「道とは」。
道とは
昔の中国では、
「天命これ性といい、性に従う。これ道という」
人それぞれに、天に与えられた本性・特性がある。
男であれば、男性。
女であれば、女性。
それに従って、為すべき事を為せ。
日本では、
「ひ(霊)、と(留まる)」
「ひ」とは、火・日・霊のこと。
「と」とは、留まる・止まる。
天から「ひ」が降りてきて、肉体に「と」まって「ひと(人)」となる。
男であれば、「ひこ」(彦)。
女であれば、「ひめ」(姫)。
与えられた「ひ」に従って、為すべき事を為せ。
楽心館では、
「氣と丹田」
天地人に氣が通って、それが貫いて柔らかく受け留める場所が丹田。
あるがままに
天地人 半身の一致 真っ直ぐに 入り身転換 体の変更
以上の事を踏まえ、我が身を振り返る・・・。
今では、おだんごに結べる位まで髪がある。
身なりについても、周囲の方々へ不快な気持ちにならない程度に気を使っているつもりだ。
これも、女子力に繋がるかな!?
次は、今でも心に残る料理長からの言葉を綴りたい。
当時、女性調理師が日本料理店へ就職できる可能性は、極めて少ない状況だった。
私も何件かお店へお伺いするが、最終的には『女性だから・・・。』と断られる。
そんな中、「捨てる神あれば、拾う神あり」日本料理店へ就職の糸口を掴む事が出来た。
ただし条件があり、まずバイトとして働いてその様子を見てから判断するとの事。
後から知った事だが、校長が料理長へ口添えをして下さったらしい。
それからは学校が終わると、その足で日本料理店へ向かう日々が始まる。
バイトでの私の役割は先付け・小鉢・酢の物・サラダなど、すでに調理済みの物を皿に盛り付ける作業だ。
その合間に、先輩方の行動を見て憶える。
一番注意して見ていたのは、焼き場兼追回し(一番下っ端の雑用係)の先輩の行動だ。
焼き場の仕込みや賄の仕方、食材の置き場所と時間の使い方など。
“もし就職出来たら、この先輩がしている作業が私にまわってくるはず・・・。”
“今のうちに、覚えとこう!”
“自分の為に!!”
そんな事を思い、自分の作業に余裕があって手があいた時には、その先輩の手伝いをさせて頂く。
その甲斐があってか、学校を卒業する頃には内定を頂き入社する事が出来た。
ここで余談。
入社してから研修期間中に意思が強すぎて、行動がやり過ぎてしまった事がある。
これまで、『女性だから・・・。』って言われ続け、悔しい思いをしていた。
そのため、私のやる気を表現するにはどうしたら良いか・・・。
考えた挙句に、出した結論は、
髪型を坊主(ベリーショート)にする事だった。
自分自身、良い方法だと意気揚々と行動に移すが周りの方々のリアクションが何故かおかしい。
美容室にて肩下まであった髪を切って頂くが、担当の方に絶句させてしまう事態に!!
さらに、研修から帰った調理場では料理長を始め先輩方に笑いながら非難される。
『何やっているんだよぅ。』
『女の子が入るって楽しみにしていたのに!!』
『これじゃぁ、男だよっ!!』
その時の私は、言われている意味が全く解らない。
“どうして?私のやる気を表現しただけなのになぁ・・・。”
自分が想像していた周りの方々のリアクションが、あまりにも違いすぎて大笑いしながらそう思った。
“でも、まぁ、いっか”と、開き直る。
今、振り返れば周りの方々のリアクションがおかしいのではなく、私自身の発想が奇抜なのと意思が強過ぎる事が基となり、周囲を困らせてしまったのだ。
これらが当てはまると思う、石川先生のブログ記事を見つける。
カテゴリー『一点素心を磨く』、タイトル「道とは」。
道とは
昔の中国では、
「天命これ性といい、性に従う。これ道という」
人それぞれに、天に与えられた本性・特性がある。
男であれば、男性。
女であれば、女性。
それに従って、為すべき事を為せ。
日本では、
「ひ(霊)、と(留まる)」
「ひ」とは、火・日・霊のこと。
「と」とは、留まる・止まる。
天から「ひ」が降りてきて、肉体に「と」まって「ひと(人)」となる。
男であれば、「ひこ」(彦)。
女であれば、「ひめ」(姫)。
与えられた「ひ」に従って、為すべき事を為せ。
楽心館では、
「氣と丹田」
天地人に氣が通って、それが貫いて柔らかく受け留める場所が丹田。
あるがままに
天地人 半身の一致 真っ直ぐに 入り身転換 体の変更
以上の事を踏まえ、我が身を振り返る・・・。
今では、おだんごに結べる位まで髪がある。
身なりについても、周囲の方々へ不快な気持ちにならない程度に気を使っているつもりだ。
これも、女子力に繋がるかな!?
次は、今でも心に残る料理長からの言葉を綴りたい。