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(46)日本人の精神② 2.日本神話 「古事記」

2012年05月10日 22時36分12秒 | 歴史を紡ぐ
日本人の精神②

2.日本神話 「古事記」

日本列島の温和な風土の影響によるところが大きいだろう。

人々には、対立・抗争よりも調和・融合をよしとする「和」の精神が育まれ、一つの民族として融合・形成されてきたと考える。


神話

・イザナギ・イザナミという男女二神が協力して「国生み」をして、国土が誕生する。
・これら二神は、人間と同じ男女の営みをし、人間はその子孫として誕生したとされる。
・日本では、男・女・陰陽の「和」にって、国土や人間が誕生したと考えてきた。

日本神話には、争いを避け、話し合いを重んじ、共栄共存を目指す「和」の精神が、様々な形で描かれている。


天の岩戸

イザナギ・イザナミの二神から生まれた子供が、天照大神や須佐之男命など。

(弟)須佐之男命は、高天原を暴れまくる振る舞いをする。


天照大神は、
・弟の暴虐に対して、争いや罰を下すのではなく、天岩戸に身を隠すという振る舞いをする。
・それによって、地上は闇の世界となる。
・八百万の神々は、天の安の河原に集まって、話し合いを行う。
・思金神の妙策によって、天照大神を岩戸から引き出す事に成功し、世界は再び光を取り戻す。


(弟)須佐之男命は、その振る舞いのため高天原から追放されるが、後に天照大神と須佐之男命は和解する。
大罪を許された須佐之男命は、出雲の地に下り「やまたのおろち」を退治し大活躍となる。



そうした日本固有の精神を、「和をもって貴しとなす」と表現したのが、聖徳太子だといえるだろう。

そして「和」は、その後の日本人と日本の精神を考える際のキーワードとなっている。


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