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前代未聞の代表解任騒動 亀井氏を裏切ったあの男

2012-06-06 | 亀井静香

前代未聞の代表解任騒動 亀井氏を裏切ったあの男
週刊文春 4月12日(木)12時6分配信

「桜の花咲く頃、永田町の景色が一変する」と繰り返し発言してきた亀井静香氏。その予言は、不幸な形で的中してしまった。

 郵政選挙で自民党を追い出された議員らで作った国民新党は、最初の代表こそ綿貫民輔元衆院議長だったが、亀井氏が資金面まで含めて全面的に面倒をみてきた政党だ。前代未聞の代表解任、離党劇を引き起こしてしまった原因は、亀井氏の“人の良さ”にある。

 クーデター劇の主役を務めた国民新党の下地幹郎幹事長は、かつては鈴木宗男新党大地代表の側近として知られ、自民党から離党勧告を受け無所属で当選したものの、行き場がなかった。後継代表におさまった自見庄三郎郵政・金融担当相は、〇五年の郵政選挙で自民党に刺客を立てられ落選し浪人中のところを、亀井氏が拾って参院比例区で当選させた人物だ。

 亀井氏は、下地氏を幹事長に起用して党外交渉を任せ、郵政・金融担当相を辞任した際には自見氏を後任大臣に指名した。ベテランの自民党幹部は「自見も下地も、自民党時代は亀井とは別の派閥にいてそれほど親交は深くなかった。飼い犬に手をかまれたな」と亀井氏に同情的だ。

首相官邸関係者は「下地さんが『連立は離脱しないから安心を』とずっと連絡してきていた」と打ち明ける。「俺が最後は土下座でもなんでもして、必ず説得する。大丈夫だ」と嘯(うそぶ)いていた下地氏の言動に民主党も振り回された。

 結局、亀井氏と行動をともにしたのは亀井亜紀子参院議員のみ。「もう新党しかない。国民新党に未練はない」と漏らす亀井氏は民主党の小沢一郎元代表と連携し、石原慎太郎氏を党首に担ぐ新党での復権に狙いを定める。新党構想が噂される石原氏は「大陰謀を話した」と亀井氏に同情的な言葉を記者団に漏らしたが、亀井氏が「魂」とまで呼ぶ消費税増税反対には同調していない。

 また石原氏と小沢氏の関係は良好ではなく、石原氏が協調する橋下徹大阪市長も、亀井氏との連携には否定的だ。

 永田町では「たとえ石原・橋下新党ができても、亀井氏だけが取り残される可能性が大きい」「亀井が『二〇〇%大丈夫』などと言うと必ず失敗する」などと囁かれる。

 総裁選では政策協定を結んだ小泉純一郎元首相に煮え湯を呑まされ、郵政選挙では刺客を立てられるなど有為転変ある政界人生を送ってきた亀井氏。復活はあるか。

(週刊文春2012年4月19日号「THIS WEEK 政治」より)



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