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イラクが捕虜にしたイスラム国兵士は「イスラエル軍の大佐」だった=高島康司

2015-12-15 | 国際(中東)

イラクが捕虜にしたイスラム国兵士は「イスラエル軍の大佐」だった=高島康司

 

2015年12月13日ニュース

 

Money voice より抜粋

http://www.mag2.com/p/money/6712

 

「イスラム国」にイスラエル軍の大佐が直接参加していた

 

日本の報道がこのような状態なので、特にシリアと「イスラム国」に関する情勢は、ほとんど報道されることはない。そのため日本では、実際なにが起こっているのか皆目分からない状況が続いている。

 

そのようななか、イランの政府系メディア『FARSニュース』が興味深い事件を報じた。これは10月末に起こった出来事だが、最近明らかにされた。

 

イラク国内で「イスラム国」掃討作戦を実施していたイラク軍は、数名の「イスラム国」の戦闘員を捕虜にした。すると、そのうちの1人がイスラエル軍の現役の大佐であることが分かった。

 

捕虜となったのは、ユーシ・オウレン・シャーハク大佐で、イスラエルが実効支配しているシリア領ゴラン高原に展開する特殊部隊の「ゴラニ歩兵大隊」に所属する現役の大佐であった。

 

前回の記事にも詳しく書いたように、ゴラン高原の「ゴラニ歩兵大隊」は「イスラム国」の幹部クラスに軍事訓練を実施している。「イスラム国」が次の活動拠点となるエジプトに侵入するために必要な訓練を行っているのだ。

 

ところが、今回「ゴラニ歩兵大隊」の現役の大佐が捕虜になったことで、「ゴラニ歩兵大隊」は「イスラム国」の戦闘員を訓練しているだけではなく、イスラエル軍の将兵が「イスラム国」に参加している可能性が極めて高いことが明らかになった。

 

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したがってもし、イスラエルがゴラン高原の油田を開発できれば、イスラエルは悲願だったエネルギーの完全な自給体制を築くことが可能になる。これは願ってもないことである。

 

一方、イスラエルに敵対的なシリアのアサド政権が存続する限り、ゴラン高原の油田を自由に開発することはできない。アサド政権はゴラン高原の領有を強く主張しており、油田の所有権もシリアにあると主張している。

 

イスラエルから見るなら、こうしたアサド政権を崩壊させ、イスラエルや欧米寄りの政権がシリアにできると、ゴラン高原を併合できるのでイスラエルのエネルギー自給体制構築の悲願は達成される。

 

このような視点から見ると、なぜイスラエルが「イスラム国」を支援するのかその理由がはっきりする。アサド政権に敵対し、これを打倒しようとしている「イスラム国」は、イスラエルから見ると、アサド政権排除という目標を達成するための道具だ。これがイスラエルが「イスラム国」を支援する理由である。

 

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重要な事実を報道しない日本の主要メディア

 

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いまアメリカを始め、欧米諸国と有志連合諸国が「イスラム国」を実質的に支援しているが、前回はイスラエルが「イスラム国」を支援している理由と実態について詳しく解説した。

 

以前の記事でも解説したように、イスラエルは、1967年の第3次中東戦争で実効支配したシリア領のゴラン高原を拠点に「イスラム国」を支援している。

 

この地域にあるイスラエル軍の病院で「イスラム国」の戦闘員の治療に当たっているほか、イスラエル軍屈指の特殊部隊である「ゴラニ歩兵大隊」を通して、「イスラム国」の司令官や幹部クラスを訓練している。次の大規模な攻撃の目標がエジプトになるので、これに対応した訓練である。

 

イスラエルがこのように「イスラム国」を支援するのはそれなりの理由がある。それはイスラエルのエネルギー政策と深く関連している。

 

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Money voice より

http://www.mag2.com/p/money/6712

 

 

 



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