社交ダンスのプロ選手会のブログです!
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小野大輔
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櫻井先生からご指名頂きました小野大輔です。
さて、唐突ですが私ダンス界の現状と今後を憂いております。
このブログを読んでいらっしゃる皆様は既に何らかの形で社交ダンスや競技ダンスに触れたことがある方ではないかと思います。
しかし全体として見た場合、他の多くの趣味やスポーツと同様日本における社交ダンスの愛好家人口は減少の一途を辿っています。
たとえば僕のパートナー佳菜先生の故郷旭川では以前は体育館いっぱいの人が踊っていたそうですが、今では体育館に半分入ればいい方だという話を聞いたことがあります。
実際に数を数えたわけではないものの、サークルやパーティーの参加人数を集めるのにはどこも苦労しているようですし体感的には非常に良くわかります。
僕としては90年代後半に映画「Shall weダンス?」の大ヒットで一時的に息を吹き返したもののその後は有効な打開策がなく再び漸減に転じ現在に至る、という印象を持っています。
これには色々な原因があるかと思いますが、その一つではないかと考えているのが社交ダンスの複雑化とこれに伴う新規愛好者の参入障壁が高いことです。
一度踊れるようになれれば社交ダンスは非常に楽しい趣味であることに疑いはなく、ある種の中毒性すら持っているのではないかと思います。
しかし若年層でダンスを始めるきっかけのほとんどが大学生の部活動であったという事情及びそれが社交ダンスの中でも極めて特殊な存在である「競技ダンス」であるからか、社交ダンス界には「競技ダンスから始めた」プロやアマチュアが大量に存在します(当然僕もその1人です)。
僕の出身である東京大学競技ダンス部の新入生歓迎活動を例にとって説明しますと、まず初めに「パーティーステップ講習会」としてジルバやワルツをやります。
この2種目のうち、ジルバはパーティーダンスなので比較的難易度が低い種目として入門用に適していると思います。
ワルツも適切に導入すれば問題ないのですが、ここで先輩は右も左も分からない新入生にナチュラルスピンターンをいきなり教えます。
ナチュラルスピンターンは未経験者に教える足形としては難易度が非常に高いため、この場合には不適切かと思います。
が、僕の経験から言えば先輩は別に新入生を困らせてやろうなどといった悪意でやっているわけではなく「それしか教えられる足形がない」のです。
さらに反省を込めて言えば僕はジルバも怪しいもので、これは大学でジルバの競技会がほぼないためほとんど全く練習しないことが原因でした。
とはいえ新入生も入学時点でだいたい10代後半の若さですから、身体能力に任せてなんとか乗り切ることは不可能ではありません。
そして「社交ダンスなんか興味ない」という若き男女に衝撃を与えてダンス部に入部してもらうためには、スピードやパワーを主眼とした「競技ダンス」の動きでなければ訴える力がどうしても弱いのも事実です。
こうしてダンス部の洗礼を経て「ダンスっていいかも」と思った新入生たちが入部し、せっせと練習に励み、翌年また同じ光景が繰り返されることになります。
彼らは競技ダンス以外のダンスをよく知らず、知る必要もないので当然の成り行きと言えます。
感覚としては4年間のダンス部生活を終えた後、アマチュアとしてダンスを続けるのは10人に1人くらいの割合です。
プロになるとさらに減って100人に1人くらいでしょうか?
正確な比率はわかりませんが、相当な変わり種であることは確かです(そして僕もその1人です)。
そういう人たちはダンスを趣味もしくは仕事として続けるくらいダンスが大好きです。
しかし彼らが好きなダンスは社交ダンスではなく、競技ダンスなのです。
だいぶ長くなってきてしまったので、このへんで一度切り上げます。
続きが気になる方はどうぞ僕のブログ
https://ameblo.jp/leap-before-look/
をご覧ください。
書き上げ次第アップします。
では次はイシバシケンタダンススタジオの光田晋先生にお願い致します!
【真・管理人から皆様へ】
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櫻井先生からご指名頂きました小野大輔です。
さて、唐突ですが私ダンス界の現状と今後を憂いております。
このブログを読んでいらっしゃる皆様は既に何らかの形で社交ダンスや競技ダンスに触れたことがある方ではないかと思います。
しかし全体として見た場合、他の多くの趣味やスポーツと同様日本における社交ダンスの愛好家人口は減少の一途を辿っています。
たとえば僕のパートナー佳菜先生の故郷旭川では以前は体育館いっぱいの人が踊っていたそうですが、今では体育館に半分入ればいい方だという話を聞いたことがあります。
実際に数を数えたわけではないものの、サークルやパーティーの参加人数を集めるのにはどこも苦労しているようですし体感的には非常に良くわかります。
僕としては90年代後半に映画「Shall weダンス?」の大ヒットで一時的に息を吹き返したもののその後は有効な打開策がなく再び漸減に転じ現在に至る、という印象を持っています。
これには色々な原因があるかと思いますが、その一つではないかと考えているのが社交ダンスの複雑化とこれに伴う新規愛好者の参入障壁が高いことです。
一度踊れるようになれれば社交ダンスは非常に楽しい趣味であることに疑いはなく、ある種の中毒性すら持っているのではないかと思います。
しかし若年層でダンスを始めるきっかけのほとんどが大学生の部活動であったという事情及びそれが社交ダンスの中でも極めて特殊な存在である「競技ダンス」であるからか、社交ダンス界には「競技ダンスから始めた」プロやアマチュアが大量に存在します(当然僕もその1人です)。
僕の出身である東京大学競技ダンス部の新入生歓迎活動を例にとって説明しますと、まず初めに「パーティーステップ講習会」としてジルバやワルツをやります。
この2種目のうち、ジルバはパーティーダンスなので比較的難易度が低い種目として入門用に適していると思います。
ワルツも適切に導入すれば問題ないのですが、ここで先輩は右も左も分からない新入生にナチュラルスピンターンをいきなり教えます。
ナチュラルスピンターンは未経験者に教える足形としては難易度が非常に高いため、この場合には不適切かと思います。
が、僕の経験から言えば先輩は別に新入生を困らせてやろうなどといった悪意でやっているわけではなく「それしか教えられる足形がない」のです。
さらに反省を込めて言えば僕はジルバも怪しいもので、これは大学でジルバの競技会がほぼないためほとんど全く練習しないことが原因でした。
とはいえ新入生も入学時点でだいたい10代後半の若さですから、身体能力に任せてなんとか乗り切ることは不可能ではありません。
そして「社交ダンスなんか興味ない」という若き男女に衝撃を与えてダンス部に入部してもらうためには、スピードやパワーを主眼とした「競技ダンス」の動きでなければ訴える力がどうしても弱いのも事実です。
こうしてダンス部の洗礼を経て「ダンスっていいかも」と思った新入生たちが入部し、せっせと練習に励み、翌年また同じ光景が繰り返されることになります。
彼らは競技ダンス以外のダンスをよく知らず、知る必要もないので当然の成り行きと言えます。
感覚としては4年間のダンス部生活を終えた後、アマチュアとしてダンスを続けるのは10人に1人くらいの割合です。
プロになるとさらに減って100人に1人くらいでしょうか?
正確な比率はわかりませんが、相当な変わり種であることは確かです(そして僕もその1人です)。
そういう人たちはダンスを趣味もしくは仕事として続けるくらいダンスが大好きです。
しかし彼らが好きなダンスは社交ダンスではなく、競技ダンスなのです。
だいぶ長くなってきてしまったので、このへんで一度切り上げます。
続きが気になる方はどうぞ僕のブログ
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では次はイシバシケンタダンススタジオの光田晋先生にお願い致します!
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