日付が変わり深夜の投稿となりました。
4月25日は鉄道員として忘れてはならない日のひとつです。
福知山線脱線事故から15年が経ちました。
107名の尊い命が失われました。改めてご冥福とお見舞い申し上げます。
15年前は、私は高校3年生でした。休み時間に誰かが「大阪のほうで電車が脱線したみたい」と言いました。
みんな携帯電話は持っていましたが、スマホではなくガラケです。Twitterもなかったので、詳しい状況はわかりません。
そのうち横転しマンションに激突し原型をとどめていない画像が入ってきましたが、それ以上のことはわかりません。
家に帰れば、テレビは脱線事故ばかりで、いまの新型コロナウイルスのようです。それが数日は続いたと記憶しています。
9月に鉄道会社の入社試験を受けようとしていた私は衝撃を受けました。
安全なはずの鉄道がなぜ。自分はその鉄道業界を目指そうとしている。大丈夫なのか。とても不安になりました。
試験はなんとか通り、内定を頂くことができました。
新入社員研修では安全について一番厳しく教わりました。福知山線の事故があった直後であり別の会社とはいえ会社側もより一層力を入れていたんだと思います。
脱線事故の現場にはいままで何度か足を運んだことがあります。
今年も3月下旬に訪れてきました。祈りの杜として整備されてからは初めてです。
尼崎駅を降りて近づくほどなんだか重たい空気を感じます。到着すると自然と涙が出てきました。
まずは慰霊碑に献花をし、事故の痕跡が残るマンションの駐車場へ。そのあと当時の概要や資料が展示されている追悼の空間へ。
当時の新聞記事や事故報告書などを閲覧することができ、1時間ほでは足りませんでした。
どんなに保安装置が整備されても凄惨な事故は防ぐことはできません。
鉄道員としてお客さまの命を預かるということ、安全について意識を引き締めるうえで今後も訪れます。鉄道で働く人はぜひ訪れてください。
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